飴デビューをしたら怖いことになったから聞いてほしい。
今日は私のスマホが調子が悪いため、携帯ショップに行った。
説明やら何やらでカウンターにずっといたら、2歳ですもの、そりゃあ飽きてくる。
走り回られたら話どころではなくなると考えて、今日はバギーに乗せていたんだけど、飽きてくると甘えん坊さんになって、抱っこコールが止まらない。
それで途中から膝に乗せると、すぐにご機嫌になったのだが、そこで発見してしまったのが、カウンターの端にあった飴のかご。
「これはなあに?」
「飴だよ。」
「こうちゃんの?」
「ううん、大人の。」
「しょっかあー」
私がよく「そっかー」と言うようで、こうちゃんも人の話を聞いた後でよく「しょっかあー」と言う。
その場合、ちゃんと理解している確率が高いのだが、今日は好奇心が勝ってしまい、
「あめー。こうちゃんもー」
が頻繁すぎて全然店員さんも話が出来ない。
それで私は
「よし、飴デビューしてみるか」
と1つ口に入れてあげた。
飴の何たるかをまだ知らぬ2歳児は、いきなりガリガリと噛み砕き始めた。
まあ、これなら喉に詰まらせる心配もない。
しばらくすると2個目を欲しがり、すったもんだの末、与えた。
またしてもガリガリやっている。
念のためスマホのデータをコピーすることになり、また時間があいて飴を欲しがる。
再びのすったもんだの攻防を経て、これで最後ということになり、飴のかごは店員さんが隠してくれて、3つ目のターン。
今度は静かだ。
やっと舐めるという味わい方に気づいたのか…
なんて考えていたら、こうちゃんがそっと私にしがみつく動作をした。
ハッとして顔を見たら、真っ赤。
咄嗟にタッピングした。
2回やったところで向かい側の店員さんが冷静に
「あ、出ましたね」
この店員さん、お子さんが4人いるそうで、さすがの落ち着きっぷりだった。
いつかは初めて飴を口にする。
危険はあるけど、そばについて見ていれば大丈夫。
そう思っていたけれど、怖いのは詰まらせたサインが予想と違ったこと。
ジタバタするとは限らないのね。
硬直する訳でもなかった。
あの、そっとしがみつこうとしたのを見逃してたらと思うと、後から怖くなった。
あの店員さんなら、前から見ていて気づいてくれた可能性もあるけれど。
介護の先輩は、若い頃に別の施設で働いていた時、利用者さんがお煎餅を喉に詰まらせて亡くなるのを遠目にだが見てしまったそうで、
「窒息は怖いよ…顔が土みたいな色になって、本当に一瞬で死ぬ…」
と暗い顔で言っていた。
重味がすごかった。
今日は無事に危険を回避できて良かった。
次回またこうちゃんが飴を口にする時も、ちゃんと見ているようにする。
キャラメルとかも怖いよね。
私自身は幼少期に何度かイカを詰まらせているから、イカも注意だ。
なんか考えてみたら危険はそこらじゅうにある。
週に2回は道路に飛び出して轢かれそうになってるし、今は割と大変な時期なのかもしれない。