気づけばもう2歳。
あっという間である。
最近のこうちゃんはというと、イヤイヤ期ではないけれど、「ぃやだよぅ」という言葉は覚えた。
「まだ」と「また」も使いこなしている。
絵本を一冊読み終わったら、そそくさと次の一冊を持ってきて
「これー❤またー🎵」
ブロック遊びに夢中な時に「ごはんにしよー🎵」と誘うと
「ぃやだよぅ。まだー、これー!」
とブロックを掲げて見せてくれる。
まあ、最終的にはごはんの魅力には勝てないんですけどね。
ごはんそのものの魅力もそうだし、自分のごはんを台所からテーブルまで自分でそーっと運ぶ行為にも抗えない魅力があるらしく、
「これ運んでくれる?」
と声をかけるとブロックなんざすぐさま放り出して走ってくる。
時期によって違うんだけど、白米から食べたい時とおかずから食べたい時があって、ちょっと進みが悪いから促そうかと思って私がスプーンに手を伸ばすと
「まめー!」
だめらしい。
更にこうちゃんが白米モードなのにおかずを薦めてしまうと
「ぃやだよぅ❤️」
やだとは言っているのだがお顔はにこにこなのが妙である。
やだを使いこなしている自分にご満悦のようだ。
もう自分で食べられるので、基本的に手伝われるのを嫌がる。
お着替えも然りで、手伝おうとする気配を察するやいなや
「ぃやだよぅ!こうちゃんも!」
“も”の使い方はまだいまいちだけれど、意味は解る。
自分でやると言っているのだ。
脱ぐのも着るのも上手になった。
今でもたまにズボンが前後逆になりそうな時があるけれど、自分で
「はんたーい。こっち!」
と修正するので、私は見ているだけ。
これらの成長を見ているのがたまらなく好きだ。
純粋に、すごいなあと思う。
何かができるようになる楽しさを満喫しているのを見るのは楽しい。
そうそう、上手くできない時もある。
ブロックがうまいことはまらないとか、里芋がつるつる滑ってフォークに刺さらないとか。
そんな時はやはり2歳、少しだけ癇癪を起こしそうになる。
でも私が
「できるよー。こうすればいいんじゃない?」
と押さえてやってみせると、真剣にじーっと見て、最後に
「うん」
と力強く言う。
慎重に私の真似をして、自分でできた時には、ものすごい笑顔を見せてくれる。
介護の仕事は自立支援で、ご自分で出来ることはご自分でやってもらって自信を維持してもらう。
私はこれが最初なかなか腹落ちしなくて、つい手伝ってしまっていた。
でも子育てと並行しているうちに、やっと理解できた。
逆も同じで、介護職デビューによって自立支援の概念に出会わなかったら、子どもに対しても全力でお世話してしまっていただろう。
これは基本的に出来るけど今はできない、手伝った方がいい、っていう見極めも、ストレスなく出来るようになった。
物事って上手く出来てるなあ。
子どもがあらゆる隙間にぴったりの物を探してきてはめ込んで喜んでいるのを見てからブロックを買い与え、
子どもが洗濯物を楽しそうに畳んでいるのを見てから折紙を与えるという、
いつも子ども主導の子育てになっている事に、これで大丈夫なのかなって不安を感じることはあるけれど、
のびのび育ってるし、私も成長させてもらってるから、これでいいんだろうな。