初めて5日連続で託児に預けたら、やっぱりこうちゃんはお疲れモードになった。
実は今まで、お出かけは4日連続までと決めていて、絶対に家か家の周りでのんびり過ごす日を死守してきたの。
なぜかって、私自身が、連勤は4日までだと思ってるから。
月から金まで5日連続で働く大人も保育園に行くちびっこも学校に行く子どもも、みんなをすごいと思ってる。
私には無理。
義務感が生じちゃうんだよね。
好きでやってる事なはずが、疲れると義務に変わっちゃうの。
ハッピー感が減る。
だがしかし、この度、スケジューリングを間違えてしまったのである。
私の方は、勤務1日→学校1日→勤務3日なんだけど、
ありがたいことに勤務先の託児室が、私が学校に通えるように勤務ではない日なのにこうちゃんを預かってくれる事になっておりまして、こうちゃん的には初めての5日連続登園。
さすがに5日目は、ぽわんとしてごはんもあまり食べず、早々に
「ねんね!」
と半目で言うので、一緒にさっさと寝た。
そして迎えたのが今日。
お風呂はパパをお仕事に送り出した後で、2人でゆっくり入った。
お風呂大好きっ子だから、水遊び感覚。
お風呂シールで遊んだり、お互いを洗いっこしたり。
それからもりもりごはんを食べて、ちょっと遊んだらまた寝た。
疲れてるんだなあ。
世間の月から金まで保育園に行ってる同い年の子達はどんな感じなんだろう。
慣れなのかな。
起きたらもうお昼ごはん。
その後、こうちゃんの髪を切るために美容院に向かった。
この美容院、予約を受け付けていない。
行くと空き状況に応じて予約メモを書いてくれるシステム。
今日は、1時間後の予約メモを貰った。
その1時間は、すぐ近くの公園で遊ぶことにした。
偶然にも、同じ職場の、同じく託児室を利用しているママ職員さんに会った。
こうちゃんはお友達を見つけてとっても嬉しそう。
にこにこ近づいて行って、自分より数ヶ月ちいさい男の子にいいこいいこしてた。
しばらく一緒に遊んで、まだ時間があったので、強風で凍えた体を温めるべくこれまた近くのカフェに入った。
お会計中にこうちゃんが
「うっきゃーい🎵」
と自動ドアから走り出ていったので、私は一万円札をカウンターに放り出してダッシュ。
寿命が縮んだわ!
おちびを抱えてカウンター前までまたダッシュで
「すみません、すみません!」
と戻ると、レジのお兄さんも次に待ってるおばあさんも全然迷惑そうな顔もせずに
「元気だねえ」
「可愛いねえ」
と優しく待っててくれてて救われた。
更には、おばあさんが
「トレイ持っていきましょうか?」
なんという優しさ!
レジのお兄さんも
「いやいや、僕がお持ちしますよ」
でもおばあさんをお待たせしてしまっているので、お兄さんには一刻も早くおばあさんのお買い物をしていただきたくて
「ありがとうございます。でもすぐそこのお席に行くので、大丈夫です」
と辞退させていただいた。
カウンターのすぐ横に、1つだけ孤立したお席があったので、そこに座った。
私はコーヒーを、こうちゃんはバームクーヘンと麦茶を飲んだ。
お店を出る時、こうちゃんはさっきのおばあさんを見つけて嬉しそうに近づいて行って、最近覚えたての
「こんちゎー🎵」
を繰り出した。
おばあさんはたくさんの笑顔と「可愛いわねえ」をくれた。
美容院では、入った瞬間に
「あった!ちゅーきゅーしゃ!」
と上を指差して叫ぶ。
貴重品ロッカーの上に飾ってあるフォルクスワーゲンのトランスポルターの模型だ。
救急車に似ているのはフォルムだけで、色も全然違うんだけど、美容師のお兄さんが
「救急車?これかな?いいよ、これで遊ぶ?」
と下ろしてくれたので、こうちゃんはしっかり受け取って、遊び始めた。
カット中も、他の美容師さんが
「この車でも遊ぶ?」
と追加で2台もビートルを持ってきてくれて、こうちゃん大興奮。
店長さんがフォルクスワーゲンファンなのか。
わんこの写真集も持ってきてくれて、こうちゃんは更にご機嫌に。
カットしてくれているお姉さんのシザーバッグから勝手に櫛を抜いて自分で梳かし始めた時には、はす向かいでカラーリングしているおばあちゃんと店長さんまで笑っていた。
その後は、お姉さんから借りたミニーのボールペンでカルテを自分で書いたりと、かなり好き放題やってたんだけど、皆さん
「いいよいいよー」
「こんなにスムーズに切らせてくれる子、久しぶりですよ」
と優しくて、どうなることかと緊張していた私の気持ちを軽くしてくれた。
帰りはちょっとしたテクニックを使った。
案の定、車を離さない雰囲気。
私がお姉さんに
「上着を着せた瞬間に私がミニカーを握らせるので、間髪入れずにワーゲンを取り返して下さい。そしたらさっと出ちゃいます。今日は本当にありがとうございました」
と囁くと、お姉さんは
「なるほど!わかりました!」
と答え、初対面とは思えないほどの連携で実行した。
こうちゃんは手の中のお気に入りの救急車とお姉さんの手にあるワーゲンを交互に見ながらも
「ば、ばいばーい」
とご挨拶していた。
ほっ。
私はさ、心のどこかで、みんなが優しくしてくれるのは赤ちゃんの時だけだと思ってたんだよね。
今くらいの、ちょっと騒がしいし走ったりするようになったら、迷惑がられてばっかりになるんじゃないかって、怯えてた。
でもまだ変わらず、世界は優しい。
こうちゃんに優しいだけでなく、お母さんである私にも優しい。
世界は優しいんだよ。
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