子どもが1歳を越えたこの辺りで、パパの好きなところを書き残しておく。
というのも、自分が意外なポイントを重視していることに、つい最近気づいたから。
そのポイントとは、『味に誠実に付き合ってくれるところ』。
私は料理が、好き。
インスタに載せられるような小綺麗でおしゃれなものは作れないけれど。
凝ったものも作れない。
だけど料理は面白いから好き。
私の好みと、夫の好みと、両方を完全に満たすラインを毎日攻めている。
その挑戦は、心地よい緊張感をもたらしてくれる。
納得がいかなくて、
「ごめん、もうちょっと待って。塩が決まらない」
なんて待たせてしまう日もあるけれど、夫は決して「どうでもいいよ」とか失礼な事を言わない。
黙って頷いて待っている。
ちなみに夫は、調理師専門学校を卒業したけれど料理は一切しないソムリエで、
私は普通の大学の経営学科を卒業したソムリエだったので、
二人とも料理人ではない。
でもレストラン勤務経験があるという点では同じなので、『作っている人の感覚を信じて待つ』のは慣れている。
たかが毎日の晩御飯で、「塩が、、、」なんて言っているのは、たぶん面倒くさい奴なんだろう。
そこを普通に受け入れてくれるところが、ありがたい。
先日、麻婆豆腐がとっても美味しく出来て、大量だったので翌日も少し食べてもらう事になった。
しかし一晩冷蔵庫で寝かせたら、味が変わってしまった。
夫に「このままでいいと思う?」と味見をしてもらうと、
「うん、美味しいよ? 俺はこのまま出してもらっても」と言う。
「味が丸くなっちゃったのが気になるんだよね。花椒を入れるか、醤油か、、、」
と悩んでいたら
「胡麻油たらしてみようよ」
と言ってくれて、そうしたら一気に麻婆豆腐が生き返って、二人で大喜びした。
マヨネーズと酢醤油の最高の配分というどうでもいい実験も一緒にしてくれるし、
パスタを最高の状態で食べるために「できた!行くよー!今!早く!私、秒で動いてるから!早く!」
といきなり鬼シェフみたいに急かしてもおとなしくサッと食卓についてくれる。
とろみをつけた野菜炒めを大皿に盛り付けようというタイミングで
「丼で食べたい」と言ってきた夫に対して
「丼で食べるならもうちょっと味濃くしなきゃだから、却下です」
とすげなく断っても怒ったりせず「なるほどね」と納得してくれる。
「うーん、この量を食べるんだったら、もうちょっと手前で止めても良かったかもね」
という振り返りも、冷静に伝えてくれる。
どちらかの身に何かが起こる日まで毎日続くごはんを、これほどまでに真剣にストレスなく美味しく食べていけるであろう相手は、夫以外にいないだろう。
夫はイケメンではないし、高給取りでもないけど、私はそのどっちも求めていなくて、毎日のごはんに対する関心度がほぼ等しいことだけで充分です。
こうちゃんはパパがいってきますをすると泣く。
パパが帰ってくると、階段に付けた安全ガードのところまで急いでハイハイしていって、ものすごい笑顔でパパが上がってくるのを待つ。
これだけで、パパとしても素晴らしいのが判る。
これからも、みんなで仲良く暮らそうね。
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