2021年7月12日月曜日

【生後434日】パート②に初出勤したママとこうちゃん【1歳2ヶ月8日】


新しく、介護のパートを始めることになったママ。


ついに初出勤。


初日は荷物が多い。


・マイリュック

・こうちゃんの保育園バッグ

・こうちゃんの水遊びセットのビニールバッグ

・まだロッカー決まってないから一旦持ち帰った制服

・仕事用の靴


この荷物であのお年寄り専用みたいなミニバスに乗るのは気が引ける。


自転車はまだ来てない。


タクシーはことごとく配車不可能。(朝だからか?)


そして小雨。


私は傘をさしてベビーカーを押して行くことにした。


距離にして1.4キロ。


徒歩20分くらい。


万歩計だと6000歩弱。


途中で川を越えるけど、数字で見るかぎり不可能ではない。


途中、知らないおじいさんから

「雨の日はお母さんは大変だねえ。頑張ってね」

と励まされたりしながら、なんとか到着。


従業員入り口の横に傘立てがあって、その横にベビーカーを畳んでしれっと置く。


後で訊いて何とかしよう。


キーパッドに暗証番号を打ち込んで中に入る。


まだ靴箱も教わっていないので、邪魔にならなさそうな場所を探して靴を置いていると、向こう側から女性が二人

「こうちゃんじゃない?」

「たぶんこうちゃんだよ!」

と言いながら歩いてきた。


え、なんで知ってるんだろ?


顔を見たけど、保育士さんではなさそう。なんか判る。


すごくきれいな女性たちで、近くまで来ると

「こうちゃんですか?」

と訊かれた。


「はい。えっと、、、?」


「私達も預けてるんです🎵」

「こうちゃん、今日は女の子が二人いるよ🎵」


女性たちはロッカーに入り、私は急いで保育ルームへ。


就業開始時間の20分前からしか預けられない決まりがあるんだけど、

今日はその後ロッカーの鍵を受け取ったりそれがどこなのか探す時間も必要だろうから、ゆっくりしていられない。


保育ルームに着くと、確かに、3歳くらいの女の子が二人既に預けられていて、なんとなく、待たれていたような雰囲気。


新しい子が来るって聞いて楽しみにしていたのかもしれない。


可愛がってくれそうだな。


バタバタと保育士さんに荷物と書類を渡して、書類に関しては間違ったかもしれない箇所について質問。


こうちゃんの体温が37.7℃を叩き出してしまい

「えっ、初日から?!」

と息を飲んだ私だったが、保育士さんは冷静に

「平熱高いですもんね。外暑いですし。ちょっと様子見ますね。」

と預かってくれたので、今度はダッシュで事務室へ。


セキュリティカードを受け取り、靴箱とロッカーを教えてもらって、ステージかってくらいの早着替え。


早着替えだけの観点から言えば、私は安室奈美恵になれるね。


トイレに行って落ち着いて、9時2分前に会議室に滑り込んだ。


汗だく。


朝礼は聞き慣れない単語が飛び交っていて、興味津々で聞いていた。


この朝礼には保育士さんも参加していて

「今日の預かりは三名です」

と報告していた。


じゃあこうちゃんは、ちょっとお姉ちゃんな二人とがっつり仲良くなれそうだ。


姉弟の擬似体験ができるなんて素晴らしい。


自己紹介するように言われ、さくっと挨拶。


朝からの短時間ですれ違って挨拶を交わした人たちが、頷きながら聞いてくれた。


その後は一日中座学。


そもそも業界の事を知らないので、色々質問しながら興味深く過ごした。


途中でお手洗いに行ったり、休憩をいただいた時に保育ルームを覗いていくことも出来るし、

施設の色んな所で保育士さんとばったり会うと

「元気に遊んでますよー🎵」

とか

「すごいですね、全然泣かないんですね。ごはんもしっかり食べましたよー🎵」

とか教えてくれるので、あんまり離れてる感じがしない。


朝に声をかけてくれたきれいな女性たちとは、理学療法士さんのお部屋で改めて再会して、お名前を覚えた。


調理の方からも声をかけられた。


私の母くらいの年齢の女性で、

「今日はちょっと柔らかめでごはん出したんですけど、こうちゃんの食べてる様子見てたら、普通の固さでも大丈夫なのかしらと思って。おうちではどんな感じ?」


ええー!


調理の人が自ら様子見に来てくれるなんて、めちゃくちゃ丁寧じゃない?


研修はちょっと延びてしまい、お迎え予定時間に間に合わないので、着替えに行く前に保育ルームに寄り


「今終わったので、急いで着替えてきます!」


と伝えた。


こうちゃんは、保育士さん二人と、3歳くらいの女の子と、その子をお迎えに来たママの4人に囲まれて、楽しそうにしていた。


事務所に寄って、さっき教わった出勤退勤記録をつけようと思ったら、近くにいた看護師さんが場所を教えてくれた。


親切。


みんなが親切。


やはり福祉業界だからかしら、ホテルマンみたいに、少しでも戸惑った雰囲気を出そうものならすぐに誰かが声をかけてくれる。


着替えて、やっと保育ルームに着くと、こうちゃんが保育士さんにべったり甘えていた。


連絡帳にも書いてあったけど、とにかく手がかからないそうです。


つまり、泣かない、よく食べる、スムーズに寝る、元気で明るい、と。


この前の面談で、私が特にまだしつけもしてないし寝かしつけもした事がないと言った時、保育士さんたちはちょっと警戒していたようだったんだけど(笑)

意外に普通の子どもだったから安心したのかな。


「とってもいい子!」

と保育士さんたちが口々に言ってくれた。


そうか、こうちゃんはいい子だったのか。


破壊神なんて呼んでてごめんよ。


いや、ママだってね、結構いい子なんじゃないかとは思ってたのよ?


でもね、親の欲目かもしれないと思っていまいち確信が持てなかったのよ。


保育士さんだけでなく、すれ違うたくさんの人たちから「可愛い」「いい子」とチヤホヤされて、皆さんから

「こうちゃん、ばいばい、またね!」

と手を振ってもらいながら、我々は帰途についたのでした。


家に帰ってから、私もこうちゃんも爆睡してしまった。


二人とも、とっても充実な1日でした。


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