初めての一時保育について書き残します。
前々日から、持っていく荷物を用意。
全てにお名前を書いて、適したサイズのジップロックを使ってパッキングしていく。
ジップロックの外側にも、「お着替え ◯◯ こう」と油性マジックで書く。
中身見えるじゃん、て思われるかもしれないけれど
こちとら保育園初心者ですからね、次回の準備がスムーズに進むように書いたの。
お友達のブランド「KISS TOKYO」のバッグに全部を入れて
バッグにネームプレートをぶら下げる。
こうちゃんのフルネームの下に、小さく
「ママ 090-xxxx-xxxx」と私の携帯番号も書いておいた。
用紙も何枚か書かなきゃいけない。
食べたことのある食材に◯をつけるシートと
ご家庭での様子。
これは、普段なんて呼ばれてるかとか
ミルクのペースと量を記入する。
ちょっと困った。
こうちゃんのミルク欄には
「好きなときに好きなだけ。大体1回に160」
と書いた。
管理してないって思われるかな。
でも、データ取る方はもう趣味みたいなもんだから
毎日記録してるのすぐ見せられるし(持ち歩いてる)、平均値も把握してる。
心配なことも書く欄があった。
「両親から離れるのが初めてなので不安です。」
書いた後で、「お子さんについて」心配なことと書かれている事に気づいた。
しまった。
文末に「私が。」と書き足した。
うーん、馬鹿っぽいな。
初めて預けるので、夫にも一緒に来てもらった。
園長先生が出て来て、用紙を受け取ってくれた。
園長先生は、たくましいおばあちゃんといった感じである。
先生「ちょっと食材が少なすぎますねえ。これだとミルクだけになってしまうんですけど、、、」
私「えっ?!、、、それだと、耐えられないかもしれません、、、」
園長先生が、どういう意味?という顔をしたので
「毎日2食、もりもり食べてるんです」
と補足した。
その時こうちゃんが、抱っこ紐の中でくるりと園長先生の方を向き
私のお腹を蹴って勢いよく乗り出したので
今まで抱っこ紐の防寒カバーで髪の毛しか見えていなかったこうちゃんの
むちむち元気いっぱいな様子が園長先生に披露された。
「あらっ❗ほんとにもりもり食べそうだ❗栄養士さんと相談して食べられる食材だけで離乳食用意しますね❗」
ほっと安心して、こうちゃんを園長先生に預けた。
こうちゃんは、きょとんとしつつも、初めて会う人にいつもそうするように
園長先生をじっと観察している。
この子は生まれた直後から、周りをよく観察してたもんなあ。
園長先生は、こうちゃんに向かって
「じゃあいってらっしゃいしましょう。はい、タッチ🎵」
い、いきなりハードルたけぇぇぇ、、、!
勿論こうちゃんはタッチなどせず、園長先生を観察し続けている。
私はこうちゃんのふわふわの髪の毛をなでつけてやってから
「いってきます。楽しんでね」
と、何とか声を絞り出した。
園長先生は快活に「じゃ❗」と言ってくるりと向きを変え
奥に消えていった。
こうちゃんは、私達を名残惜しげに振り返、、、ることもなく!
相変わらず園長先生のお顔をじっと見て
ちょっと話しかけたようだった。
指示された棚にこうちゃんの荷物を置いて
ネームプレートがよく見えるように位置を整えた。
「あれくらいさばさばと預かってくれると、うだうだしなくていいよね。ガラス張りで親が帰っていくのが見えちゃう保育園は良くないと思うんだよね」
と夫は言っていたけれど、私は心が無になりかけていたので、何にも返事が出来なかった。
夫と二人でいったん家に戻ったんだけど
こうちゃんがいない家は、静かで悲しくなった。
コーヒーを入れたり、買っておいたドーナツを出して
「アメリカ人の朝食みたいじゃない?刑事の」
とふざけてみた以外は、全く言葉も出てこず
夫が
「元気ないね」
とつぶやいた以外は、もう会話が無かった。
やがて私がパートに出かける時間が来たのだが、スマホもマスクもテーブルに置いたまま出ていこうとする私に、夫が心配そうに
「大丈夫かよ・・・信号とか気を付けてね・・・」
と、そっと声をかけてくれた。
パートは駅前なので、20分くらい歩けば着く。
私は「明るいおばちゃん」でありたいと思っているので、我が子と離れて呆然としている事など微塵も感じさせないよう、元気に声出して4時間を過ごした。
終わった後更衣室で、同じく主婦パートの女性たちを世間話をする機会があった。
「赤ちゃんがいらっしゃるんですか?」
と、なんたって勤務3回目ですからね、まだみんな私のプロフィールを知らないので、そういうパーソナルな質問があり、7か月の息子がいる事を話して、ついでに今日初めて預けた事も話した。
話してみたら、ちょっと気が楽になった。
お迎えまではあと1時間半。
早く迎えに行く場合はかなり前もって電話をしないとダメらしい。
なぜならば、お昼寝から起こすのに時間がかかったりするためだという。
確かに、私がいきなり「今行きます!」なんて言って、保育士さんが急いで起こしたせいでこうちゃんが泣きわめいて、そのせいで他の子たちまでもらい泣き&もらい泣きわめきになったら可哀想だ。
まあ、16時まで預ける契約なのだから、そうしよう。
これは保育園に預ける練習なんだ、こうちゃんよりも、私にとって。
パートで一生懸命やっている時以外は、ずっとこうちゃんの事しか考えられなかった。
泣いてないかな。
いくら読んでもママが来なくて悲しくなってないかな。
迎えに行ったら、お留守番してた猫みたいに怒り狂うのかな。
それとも、ちいちゃいお友達と一緒で楽しい時間になるのかな。
今日の一時保育、同じ0歳くらいのお友達はいるのかしら。
ひとりぼっちだったら可哀想だな。
でもなかなか空きがないくらいなんだから、きっとお友達は、いるだろう。
楽しんでくれてたらいいな。
それでもやっぱり、お昼寝から起きた時にママがいなかったら泣くだろうな。
パパの用事も終わったので、二人でお迎えに行ったんだけど
二人揃って現れたら何のために預けたのかって思われそうなので、
パパには隣の公園で待機していてもらって
一人で保育園へ。
インターホンで名前を言うと、一時保育なので
まず会計係の人が領収書を持って出て来て
料金を払ってしばらく待つと、いよいよガラス戸の向こうに
保育士さんに抱っこされた息子の姿が❗
コロナ対策で、こうやってお迎えは外で行う。
お着替えなどの荷物も、保育士さんが持ってきてくれる。
こうちゃんは、ぽかんとした表情。
思わず心配になってしまうが、保育士さんから一枚の紙を渡された。
それには、今日どんな風に過ごして何を食べたかが、
事細かに書かれていた。
それを見ながら、一時保育担当だというその保育士さんが
書ききれなかった色んな細かい事を
じっくり時間をかけて報告してくれた。
こうちゃんは、最初だけ少し泣いたけれど
後はずっと元気に遊んでいたらしい。
二回出た離乳食は、どちらも完食して
どちらもおかわりしたって。
お気に入りのおもちゃがあって、握って放さなかったので、
保育士さんは私に見せてくれようとして握らせたまま連れてきたんだけれど
途中で落としてきたみたいで、保育士さんは慌ててその辺を見回していた。
人見知りもなく、お部屋に入れ代わり立ち代わり現れる色んな保育士さんみんなににこにこしていたって。
ちょっと大きいお友達が赤ちゃん用のおもちゃを取ってしまっても、
泣いたり怒ったりしないで基本的にご機嫌だったって。
お得意のたかばいで、元気にそこらじゅうを探検していたって。
ああ、良かった、楽しかったんだ。
ママは寂しくて廃人寸前だったけれど
大丈夫だった、泣いてなかった。
ごはんもいっぱい食べて、元気でえらいね。
それでもやっぱり、ママが長時間見えないのは不安だったのかもしれない。
帰り道、こうちゃんは抱っこ紐の中で
私の服をぎゅっと掴んで、ぴったりくっついていた。
私も、こうちゃんをぎゅっとしていた。
おうちに帰ると、こうちゃんはまず部屋中をパトロールしてから
やっと笑顔になった。
「はうわうわ、あー🎵」
と、たぶん今日の事を、話してくれた。
児童館に行った日とか、たくさんの人に可愛がられた日は
いつもこうする。
何かをたくさんママに報告してくれる。
これが無いときは、たぶん疲れただけだった日みたい。
だからこのお喋りを聞いて初めて、本当に心の底から安心できた。
これならまたお願いしても大丈夫だな。
でも、連日は無理。
やっぱり今は、まだ毎日いっしょにいたいな。
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