2020年6月22日月曜日

主婦といえば単発バイトでしょ!第2弾_お菓子工場でシール貼り


産後のリハビリを兼ねて、ちょっと体を動かすバイトに行くシリーズです。


第2弾は、お菓子工場。


単発バイト派遣会社に登録して

「職種は何でもいいです」と伝えてある。


夫がお休みで、ちょっと疲れてるから家族でお出かけはしたくないけど

家でこうちゃん見てるくらいの元気はあるよ

って時だけ、前日に派遣会社に連絡すると

幾つかお仕事を提示してくれるので、そこから選ぶ。


選ぶポイントは、「主婦大活躍」とか

「育児の隙間時間で」とか書いてあるやつ。


この文字が見えると、いかにも主婦してますって気分に浸れるのでテンション上がる。


前回は、倉庫で検品だった為、おじさんと中国の人が多かったのだが

今回はおばあちゃんとネパールの人が多かった❗


ほとんど女性。


どっちにしろ、衛生管理がものすごく厳しく徹底されているので

知らない人だらけの環境に飛び込んでいる割には

コロナへの恐怖を感じないで済むのが嬉しい。


日本の工場ってこんなに衛生管理すごいんだ⁉️

ってびっくりする。


なにがいちばんびっくりしたかって、現場に入る直前の眉毛チェック。


ダイビングのマスクみたいなのを頭からすっぽり被ってからの帽子なので

髪の毛は落ちないようになっているんだけど

そのマスクからちょっと出てる眉毛に対して

シールをペタペタやって抜け毛を先に除去しておくという徹底ぶり。


片眉につき4本くらい取れた。


お菓子が流れていくレーンのサイドにたくさん人が立っていて

私の左の外国人の女の子は物凄い勢いでシールカッターからシールを切り取りお菓子の容器の上に貼り付ける人、

私はそのシールを下側に折り込んで貼り付ける人、

右側の日本人の女の子は、製造年月日などが印字されたシールを底に貼る人だった。


左の外国人ガールは、日本語は片言ながらも

不慣れな私に色々とアドバイスしてくれる親切な世話焼きさんだった。


右の日本人ガールは、何かふて腐れていて

角度がどうのと細かい指摘(いちゃもん?)をくれがちだったんだけど

そうすると、正義感溢れる左のガールが


「ドウシタ?」「ソレダイジョブ、オッケ」

「ホントニダメワ、シャインヨブ、イマヨバナイ」


等と、手は止めずに牽制する。


この外国人ガール、とても優しくて

私は別に疲れちゃいないのだが、休憩前などは


「モウスコシデヤスミネ、ツカレタネ、アナタハジメテ、ツカレル、ダイジョブ」


とか励ましてくれる。


おばあちゃんたちも、とても親切で、やはり見慣れない私を目敏く見つけ


「寒いからそれ着たままの方がいいわよ」


とか


「これの使い方わかる?」


とか、色々と面倒を見てくれる。


なんか温かい場所であった。


女性というものは、もしかしたら、初対面でも仲良く輪を作ろうとする本能があるようだ。


前回も親切なおばあちゃんのお世話になったが

おばあちゃんたちの作り出す「迎え入れる」という空気はとても居心地が良い。


変なレストランヘルプに行くよりよっぽど快適である。


ところで、私は知らなかったのだが、よく考えれば当然の事に気づいたのでそれも書いておく。


工場は、終わらないと帰れないのである。


お仕事紹介のデータには「残業なし」「16:00まで」

と書いてあったが、私が上がったのは17:20だった。


お菓子の容器にちょっと傷が見つかっただけでも

レーンを止めて、証拠写真部隊が出動し

現場確認部隊も動き、疑わしきケース分は全てラインから外す

という作業が発生する。


それ以外にも、右のふて腐れガールがカウントミスしたらしく

消費したシールの数と実数が合わないと確認部隊が現れたり

同じく右のふて腐れガールがシールのロール紙をセット出来ずに人を呼ぶなど

レーンは頻繁に止まる。


だがしかし、貼っているシールには

「◯月◯日 午後◯時出荷」と印字されているのであるから

翌日に持ち越しはできない。


そのため終わり時間に関してはかなりゆるゆるだった。


私は構わないけど、お子さんのお迎えとかある人でこの文化を知らなかったらかなり焦るだろう。


残業なしの表記はやめたほうがいいんじゃないかな。


もう一つ、意外だったのは、機械化はいくらでもしてもAI化はしばらく先だろうという事。


製造ラインではありとあらゆるチェックが行われていたが


「ちょっとこのあんこの感じがだめ」


みたいな、感覚的なジャッジがたくさんあった。


数値化するのが難しいような、でも誰しもが

「うん、それは売り物にならないよね」

と言うであろう線引きが、確かにあるのだ。


これをAIがやってくれるようになるには

もうちょっとかかりそうだなと思った。


帰りは、バス停が判らずまごまごしていたら

親切なネパール人女性に拾われ、一緒に帰って来た。


彼女は私に、ネパールかベトナムどっちなのかと訊いてきて

どっちでもないと答えたそのイントネーションで


「え?もしかして、日本人?」


と気づいてくれた。


マスクで目元しか出ていないし、黒髪だし

服装もラフここに極まれりだし、あの環境だったから

疑いもしなかったらしい。


でもおかげで仲良くお喋りしながらバスを待ったりして

最後まで楽しかった。


帰宅して、リビングまで階段を上っていったら

夫がこうちゃんを抱えて最上段でスタンバってくれていた。


お出迎え嬉しい💕


やっぱりママは、おうちでこうちゃんと一緒にいるのがいちばん好きだな💕


パパは、1日一緒にいたらめちゃくちゃ疲れたらしいけど

なんだかこうちゃんとお話しするのが少し上手になっていた。


これは嬉しい。


良かったね、こうちゃん。


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