2026年7月9日木曜日

2年ちょいぶりに再開してみる。今、最高。

もう子どもも6歳。

この2年間、なにをしていたのかを振り返る。

子どもはすくすくと成長し、どんどんいろんな事に興味を持って、どんどん成長していった。

それで早めに気づけた。

あんまり子どもに夢中だと、そのうちバーンアウトが来るぞ。

しばらく後回しにしていた自分の事も、同時進行でやろう。

それでまず、パート先の特養を辞めようと思った。

もう、ランチしか働けなくてもいいから、レストランに帰る。

それで辞めると上司に伝えようとしたその日に、その上司から逆に「話がある」と言われ切り出されたのが、ショートステイへの異動。

元々、中途半端が嫌いな私は、偶然入った介護の世界もなかなか興味深いし近隣ではずば抜けて時給も良かったので、異動を受け入れた。

その代わり、出勤日数を減らした。

同時に、昔働いていたレストランに、週1ランチのみで復活する事も決まった。

これが最高の決断だった。

ワインの近くに戻れた事で、メンタルが安定した。

異動先のショートステイでは、私の社会人人生で過去最高とも言える素敵な人達に出会い、お互いに尊重し助け合うというおとぎ話みたいな素晴らしい環境に身を置くことになった。

同僚と一緒に試験を受けに行き、無事に介護福祉士の資格も取れて、時給もめちゃくちゃ上がった。

そのまま2年が過ぎ、今。

今日久しぶりに2年前の手帳を見つけてめくっていたら、やりたい事やなりたい姿、生活に求める物がたくさん書いてあって、実現した事に◯をつけていったら、殆どが◯だった。

実現していないのは、旅行先系だけだから、これは一つずつ叶えていこう。

しっかり考えながら生きてきたんだなぁ、と他人事のように思った。



2024年2月21日水曜日

2024.02.20 子どもが3歳後半になるとママに何度目かの自我が芽生える


ここも1年弱、書くことが出来なかった。


それどころじゃなかった。


書くことは趣味でありリフレッシュであり思考整理であるのだけれど、そんなことしてる時間が全くないほどに、2歳から3歳は可愛い。


大変ではないけれど、子どもがどんどん吸収していくのが面白くて、全ての時間を投入すべきだと反転し、それ以外のことは考えもしなくなる。


先日、3歳児検診の際に気づいたんだけど、あんなにしっかり書いていた母子手帳も、2歳のページは真っ白。


でも子どもが3歳9ヶ月になった今、ごく自然に、ママ個人がやりたいことが次々に出てきた。


たぶんこれは自然の流れなんだろう。


またワインに関わりたい。


たくさん旅行したい。


でも昔の私とは違うから、子どもと一緒に楽しみながら実現する方法を考える。


約2年間夜な夜な観ていたホストのYouTubeもついに飽きて、今はリアルアキバボーイズばっかり観ている。


私もブレイクダンスしたい。


というか、ブレイクダンスのフットワークだけに目が釘付け。


あの足さばきを私もやりたい。


あとは、トーマスっていう技をやりたい。


あれが出来たら嬉しいだろうな。

そんな近況。


2023年4月22日土曜日

【生後1087日】はんぶんこ。【2歳11ヶ月23日】


今月から保育園に入園した息子。


今日はお迎えの時に保育士さんから、嬉しいエピソードを聞かせてもらった。


息子が6両編成の電車で遊んでいたら、お友達が2両持っていっちゃったんだって。


息子は怒るのではなく、ショックを受けていたらしい。


先生がお友達に「勝手に持って行ったらいけないよ。貸してって言おうね」みたいなことをお話しして、その子が返しに来てくれたんだけど、

息子は、6両を3両ずつに分けると、片方をお友達のところに持っていって

「はい、どーぞ」

と渡したとのこと。


先生はこれを話してくれながら、

「すごいですねえ、色々わかってますねえ」

とか何とか誉めてくれてたんだけど、私は驚きすぎて言葉を失い、

「はんぶんこ出来たんですねえ」

なんてボソボソ言うくらいしか出来なかった。


本当に驚いた。


だって家では、ドーナツをはんぶんこして、両方自分で食べてるよ?!


それのどこがはんぶんこなんだ?って思ってたんだけど、彼、実ははんぶんこの意味をちゃんと解ってたんか!!!


そんな事よりも、お友達もこの電車で遊びたいんだな、って理解できたのが偉い。


ママは嬉しかったよ。


慣らし保育の時に、小さな体いっぱいでドキドキしながら

「いっしょに、あそぼ」

って話しかけているのを見た時も嬉しかったけど、

今日の出来事もとっても嬉しかった。


お友達との関わりの中で、こうやって成長していくんだなあ。



2023年4月8日土曜日

【生後1017日】入園予定の保育園との面談【2歳9ヶ月12日】


保育園が決まると、保育園から面談と健康診断の日程が送られてくる。


今回は、面談のお話。


ちなみに私はあまり服に興味がなく、いつもどうでもいい格好をしているのだが、見るに見かねた夫がこの日のために春物のきれいな服を選んで買ってくれた。


しかし当日は、上がってきた気温が突如冬に逆戻りして、なんなら雪予報も出ているという状況だったので、いつもの格好で行きましたとさ。


保育園に着くと、先生方が数人出迎えてくれて

「こうちゃん。こんにちは!」

と名前を呼んで挨拶してくれた。


通りすがりの調理の方まで

「こうちゃんでしょ?こんにちは」

と言ってくれて、これには感動した。


こうちゃんは、初めての場所が楽しみ過ぎてにこにこ、人見知りはしないんだけど一応義理程度にはくねくねして照れてる部分も見せていた。


2階に向かう。


その際、先生たちは階段を上る様子をしっかり観察していて

「足がいち、に、って出せるのねえ。すごいねえ。」

なんて誉めてくれる。


通されたのは、先生たちの控え室。


そこで私は、保育主任の先生と向かい合って座る。


「足崩しちゃって大丈夫ですよ」

って言ってくれた。


その横にちょっとスペースがあって、子どもはそこで保育士さんとおもちゃで遊びながら待つらしく、そのために若いお姉さん先生も待機していた。


保育園での過ごし方や持ち物の説明があり、家庭での様子のヒアリングもある。


どんな子に育ってほしいですか?なんてのも訊かれる。


「これなんだろう?って思える好奇心と、やってみよう!って思える冒険心を保ったまま大きくなっていってほしいですね。あとはもう、自由に」


って答えたら、保育主任の先生が口をちょっと開けたまま止まった。


私が慌てて


「あ、優しい子、とかそういう事ですか?!挨拶とかね、もちろんそれも大前提なんですけど、なんか大枠で捉えてしまって💦」


と言い足したら、


「いえいえ!すごく大事なことです!」


と言ってくれた。


持ち物の中には、名前を縫い付けたりゴム紐を縫い付けたりするものがあって、実物を見せながら説明してくれた。


これ、本当にありがたい!


第一子だと、何でも初めてだから。


あとは災害時の連絡ルートとかの話。


都内同士だと電話が通じないけど他県の親戚とかを経由してなら電話が通じるケースがあるから、実際には私や夫の両親がもう70超えていて代わりにお迎えに来るなんて無理でも、連絡先として書いていいですよって言われた。


なるほど、納得。


隣の会話が聞こえてきて微笑ましい。


息子「(電車を並べながら)ひとつ、ふたつ、みっつ!」


先生「数が数えられるのね、すごいね」


息子「これはみぎにくっちゅける?」


先生「うん、右にくっつけよう!、、、こうちゃんは、電車が好きなんだね。車も好き?」


息子「ぶるどーざー!」


先生「ブルドーザーが好きなんだね。かっこいいよね」


途中、隣で遊んでいた息子が急に私の膝に乗ってきたりもしたが、保育士さんていうのはさすがで、話すほどに私も緊張が解けていって、和やかに面談は終了した。


帰りがけに、全部の教室を見学させてくれた。


息子、興味津々のあまり無言になり、ゆっくり歩き回っておくち半開きで色々なものをじーっと観察。


息子が加わる予定の教室では、ちょっとだけおもちゃで遊ばせてもらったんだけど、新しい子に気づいた子どもたちが興味を持ってどんどん近づいてきて、お互い様子を伺いながらなんとなく一緒に遊び始めた。


時間的にお迎えラッシュが来そうだったので、適当に切り上げて帰ることにした。


先生たちに送り出されて、自転車に乗ると

「またいくー!」

と宣言された。


「楽しかった?」


「うん! またいくー! ママもいこうね!」


いきなり気に入ったらしい。


さすがだわ、保育士さんたち。



2023年3月24日金曜日

【生後1006日】ついに保育園に入れた!【2歳9ヶ月1日】

まさかこんな日が来るとは思ってもみなかった。


保育園から入園通知が来たのである。


去年も一昨年も入れなくて、もはや保育園に入れるなんて都市伝説なんじゃないかと思っていた。


でも、去年と一昨年は、正直言うと、入れなくてほっとした部分もあった。


一緒にいる時間が減るのが寂しかったから。


職場に託児室があるので、とりあえずそこに預けて働いた。


私も働けて楽しいし、こうちゃんも託児室でおともだちが出来て、それはそれで素敵な生活だった。


月日が流れると、状況が変わってきた。


おともだちとの遊びからの情報吸収量がすごい。


職場の託児室だとMAXでも10人くらいの世界だけど、今こそもっとたくさん色んなおともだちがいる環境に行くべき時だ!と察した。


だから今、春から保育園に入るとなって、去年までの寂しい気持ちは全くなく、むしろこうちゃんの世界がついに拡がるんだという喜びでいっぱいだ。


感動して涙が出たくらいである。


自転車で行ける距離の職場だと、そこで出会う職員さんたちもかなりの確率で近所に住んでいる。


そのため、普段あまり話さないセクションの女性から


「うちも同じ保育園ですよ!」


と話しかけられた。


そうだ、子どもの世界だけでなく、ママの世界も拡がるんだ。


わくわくしてきた。


最適なタイミングで入園できたって事なんだろう。


春が楽しみだ。



2022年9月6日火曜日

【生後859日】高齢出産ママの実態【2歳4ヶ月7日】


私は39歳で妊娠して、40歳で出産した。


この子が成人式の時に私は還暦なのかー…と不安な気持ちが無くもない。


パパなんて私の9歳上だから、もっと不安である。


私達は他の親御さんより早くいなくなってしまうかもしれないけれど、息子には家だけは残してあげられるから、あとは自分で生き抜いてほしい。


私ができるのは、生き抜いていくのに必要な好奇心と行動力を伸ばしてあげることだけ。


できるだけ長く家族で一緒にいたいけど。。。


そんな不安やしんみりせずにはいられない現実がある。


それでも、子育てしながら働けそうな新しい仕事を始めてみて、1年ちょっと経つけどなんとかやっていけそうで、予想に反して体力面での辛さは全く無くて、


「なんだ、いけるじゃん」


そう思っていた。


そう、つい先月までは。


2歳、走り回るお年頃の開幕から数ヶ月にして、突然スピードが増したのである。


『あっという間』という言葉があるが、まさにその通りで、隣に立って私が自転車の鍵をかけるのを見ているなあと思っても、その鍵を抜いた時にはもう走り出しており、


「こうちゃん!」


と名前を呼び終わるタイミングではもう路地を抜けて角を曲がっている。


こんなの絶対ダメなので、こっちも全てを放り出してダッシュで追いかける訳であるが、、、


ギリギリしんどい。


私が42歳にして20代ママにも負けないダッシュが出来るのは、産後から細々と続けているスクワットのおかげだと思っている。


日々の自転車こぎでも足は鍛えられている。


私の生活に自転車が登場したのは、1年少し前である。


最初は自転車に乗るたびに筋肉痛になるのは勿論、場合によると


「ひ、、、膝が痛い、、、」


なんて高齢者顔負けの悲鳴をあげていたものだが、今ではそんなことも無くなった。


高齢出産ママたちよ、ぜひスクワットを。


我が子の安全を守るために、強い脚力を手に入れよう。


それでも全体的な体力は、おそらく若いママには敵わない。


全力ダッシュを日常的に行うようになってから、夜に寝落ちしてしまう日が増えた。


深夜や朝に、パパに起こされる。


ごめんよパパ…


え、じゃあ結局、体力的にきついんじゃん、高齢出産ってあんまり良くないのかな?

と思うあなたにお届けしたい、メリットを最後に書く。


ずばり、年の功で、気が長く持てることである。


他のママたちや保育士さんから

「こうちゃんママは優しい」

みたいに言われがちだが、はっきり言うと、私は優しい性格ではない。


性格はきついし、毒舌でもある。


それでも気は長く持てる。


ここでポイントとなるのは、気が長いのではなく、長く持てるってところだ。


10年前だったら無理だったと思う。


ってことで、良いことも悪いこともあるけど、それが人生だからね、今を楽しもう。


人それぞれでみんな違うんだけど、それでも声を大にして伝えたいことがある。


スクワットは良いぜ。


2022年8月31日水曜日

【生後853日】飴デビューの恐怖【2歳4ヶ月1日】


飴デビューをしたら怖いことになったから聞いてほしい。


今日は私のスマホが調子が悪いため、携帯ショップに行った。


説明やら何やらでカウンターにずっといたら、2歳ですもの、そりゃあ飽きてくる。


走り回られたら話どころではなくなると考えて、今日はバギーに乗せていたんだけど、飽きてくると甘えん坊さんになって、抱っこコールが止まらない。


それで途中から膝に乗せると、すぐにご機嫌になったのだが、そこで発見してしまったのが、カウンターの端にあった飴のかご。


「これはなあに?」


「飴だよ。」


「こうちゃんの?」


「ううん、大人の。」


「しょっかあー」


私がよく「そっかー」と言うようで、こうちゃんも人の話を聞いた後でよく「しょっかあー」と言う。


その場合、ちゃんと理解している確率が高いのだが、今日は好奇心が勝ってしまい、


「あめー。こうちゃんもー」


が頻繁すぎて全然店員さんも話が出来ない。


それで私は


「よし、飴デビューしてみるか」


と1つ口に入れてあげた。


飴の何たるかをまだ知らぬ2歳児は、いきなりガリガリと噛み砕き始めた。


まあ、これなら喉に詰まらせる心配もない。


しばらくすると2個目を欲しがり、すったもんだの末、与えた。


またしてもガリガリやっている。


念のためスマホのデータをコピーすることになり、また時間があいて飴を欲しがる。


再びのすったもんだの攻防を経て、これで最後ということになり、飴のかごは店員さんが隠してくれて、3つ目のターン。


今度は静かだ。


やっと舐めるという味わい方に気づいたのか…


なんて考えていたら、こうちゃんがそっと私にしがみつく動作をした。


ハッとして顔を見たら、真っ赤。


咄嗟にタッピングした。


2回やったところで向かい側の店員さんが冷静に


「あ、出ましたね」


この店員さん、お子さんが4人いるそうで、さすがの落ち着きっぷりだった。


いつかは初めて飴を口にする。


危険はあるけど、そばについて見ていれば大丈夫。


そう思っていたけれど、怖いのは詰まらせたサインが予想と違ったこと。


ジタバタするとは限らないのね。


硬直する訳でもなかった。


あの、そっとしがみつこうとしたのを見逃してたらと思うと、後から怖くなった。


あの店員さんなら、前から見ていて気づいてくれた可能性もあるけれど。


介護の先輩は、若い頃に別の施設で働いていた時、利用者さんがお煎餅を喉に詰まらせて亡くなるのを遠目にだが見てしまったそうで、


「窒息は怖いよ…顔が土みたいな色になって、本当に一瞬で死ぬ…」


と暗い顔で言っていた。


重味がすごかった。


今日は無事に危険を回避できて良かった。


次回またこうちゃんが飴を口にする時も、ちゃんと見ているようにする。


キャラメルとかも怖いよね。


私自身は幼少期に何度かイカを詰まらせているから、イカも注意だ。


なんか考えてみたら危険はそこらじゅうにある。


週に2回は道路に飛び出して轢かれそうになってるし、今は割と大変な時期なのかもしれない。


2022年5月8日日曜日

【生後738日】何も手伝わせてくれぬ。【2歳0ヶ月8日】


気づけばもう2歳。


あっという間である。


最近のこうちゃんはというと、イヤイヤ期ではないけれど、「ぃやだよぅ」という言葉は覚えた。


「まだ」と「また」も使いこなしている。


絵本を一冊読み終わったら、そそくさと次の一冊を持ってきて


「これー❤またー🎵」


ブロック遊びに夢中な時に「ごはんにしよー🎵」と誘うと


「ぃやだよぅ。まだー、これー!」


とブロックを掲げて見せてくれる。


まあ、最終的にはごはんの魅力には勝てないんですけどね。


ごはんそのものの魅力もそうだし、自分のごはんを台所からテーブルまで自分でそーっと運ぶ行為にも抗えない魅力があるらしく、


「これ運んでくれる?」


と声をかけるとブロックなんざすぐさま放り出して走ってくる。


時期によって違うんだけど、白米から食べたい時とおかずから食べたい時があって、ちょっと進みが悪いから促そうかと思って私がスプーンに手を伸ばすと


「まめー!」


だめらしい。


更にこうちゃんが白米モードなのにおかずを薦めてしまうと


「ぃやだよぅ❤️」


やだとは言っているのだがお顔はにこにこなのが妙である。


やだを使いこなしている自分にご満悦のようだ。


もう自分で食べられるので、基本的に手伝われるのを嫌がる。


お着替えも然りで、手伝おうとする気配を察するやいなや


「ぃやだよぅ!こうちゃんも!」


“も”の使い方はまだいまいちだけれど、意味は解る。


自分でやると言っているのだ。


脱ぐのも着るのも上手になった。


今でもたまにズボンが前後逆になりそうな時があるけれど、自分で


「はんたーい。こっち!」


と修正するので、私は見ているだけ。


これらの成長を見ているのがたまらなく好きだ。


純粋に、すごいなあと思う。


何かができるようになる楽しさを満喫しているのを見るのは楽しい。


そうそう、上手くできない時もある。


ブロックがうまいことはまらないとか、里芋がつるつる滑ってフォークに刺さらないとか。


そんな時はやはり2歳、少しだけ癇癪を起こしそうになる。


でも私が


「できるよー。こうすればいいんじゃない?」


と押さえてやってみせると、真剣にじーっと見て、最後に


「うん」


と力強く言う。


慎重に私の真似をして、自分でできた時には、ものすごい笑顔を見せてくれる。


介護の仕事は自立支援で、ご自分で出来ることはご自分でやってもらって自信を維持してもらう。


私はこれが最初なかなか腹落ちしなくて、つい手伝ってしまっていた。


でも子育てと並行しているうちに、やっと理解できた。


逆も同じで、介護職デビューによって自立支援の概念に出会わなかったら、子どもに対しても全力でお世話してしまっていただろう。


これは基本的に出来るけど今はできない、手伝った方がいい、っていう見極めも、ストレスなく出来るようになった。


物事って上手く出来てるなあ。


子どもがあらゆる隙間にぴったりの物を探してきてはめ込んで喜んでいるのを見てからブロックを買い与え、

子どもが洗濯物を楽しそうに畳んでいるのを見てから折紙を与えるという、

いつも子ども主導の子育てになっている事に、これで大丈夫なのかなって不安を感じることはあるけれど、

のびのび育ってるし、私も成長させてもらってるから、これでいいんだろうな。


2022年2月21日月曜日

【生後663日】バランスを取る休日。【1歳9ヶ月23日】


初めて5日連続で託児に預けたら、やっぱりこうちゃんはお疲れモードになった。


実は今まで、お出かけは4日連続までと決めていて、絶対に家か家の周りでのんびり過ごす日を死守してきたの。


なぜかって、私自身が、連勤は4日までだと思ってるから。


月から金まで5日連続で働く大人も保育園に行くちびっこも学校に行く子どもも、みんなをすごいと思ってる。


私には無理。


義務感が生じちゃうんだよね。


好きでやってる事なはずが、疲れると義務に変わっちゃうの。


ハッピー感が減る。


だがしかし、この度、スケジューリングを間違えてしまったのである。


私の方は、勤務1日→学校1日→勤務3日なんだけど、

ありがたいことに勤務先の託児室が、私が学校に通えるように勤務ではない日なのにこうちゃんを預かってくれる事になっておりまして、こうちゃん的には初めての5日連続登園。


さすがに5日目は、ぽわんとしてごはんもあまり食べず、早々に

「ねんね!」

と半目で言うので、一緒にさっさと寝た。


そして迎えたのが今日。


お風呂はパパをお仕事に送り出した後で、2人でゆっくり入った。


お風呂大好きっ子だから、水遊び感覚。


お風呂シールで遊んだり、お互いを洗いっこしたり。


それからもりもりごはんを食べて、ちょっと遊んだらまた寝た。


疲れてるんだなあ。


世間の月から金まで保育園に行ってる同い年の子達はどんな感じなんだろう。


慣れなのかな。


起きたらもうお昼ごはん。


その後、こうちゃんの髪を切るために美容院に向かった。


この美容院、予約を受け付けていない。


行くと空き状況に応じて予約メモを書いてくれるシステム。


今日は、1時間後の予約メモを貰った。


その1時間は、すぐ近くの公園で遊ぶことにした。


偶然にも、同じ職場の、同じく託児室を利用しているママ職員さんに会った。


こうちゃんはお友達を見つけてとっても嬉しそう。


にこにこ近づいて行って、自分より数ヶ月ちいさい男の子にいいこいいこしてた。


しばらく一緒に遊んで、まだ時間があったので、強風で凍えた体を温めるべくこれまた近くのカフェに入った。


お会計中にこうちゃんが

「うっきゃーい🎵」

と自動ドアから走り出ていったので、私は一万円札をカウンターに放り出してダッシュ。


寿命が縮んだわ!


おちびを抱えてカウンター前までまたダッシュで

「すみません、すみません!」

と戻ると、レジのお兄さんも次に待ってるおばあさんも全然迷惑そうな顔もせずに

「元気だねえ」

「可愛いねえ」

と優しく待っててくれてて救われた。


更には、おばあさんが

「トレイ持っていきましょうか?」


なんという優しさ!


レジのお兄さんも

「いやいや、僕がお持ちしますよ」


でもおばあさんをお待たせしてしまっているので、お兄さんには一刻も早くおばあさんのお買い物をしていただきたくて

「ありがとうございます。でもすぐそこのお席に行くので、大丈夫です」

と辞退させていただいた。


カウンターのすぐ横に、1つだけ孤立したお席があったので、そこに座った。


私はコーヒーを、こうちゃんはバームクーヘンと麦茶を飲んだ。


お店を出る時、こうちゃんはさっきのおばあさんを見つけて嬉しそうに近づいて行って、最近覚えたての

「こんちゎー🎵」

を繰り出した。


おばあさんはたくさんの笑顔と「可愛いわねえ」をくれた。


美容院では、入った瞬間に

「あった!ちゅーきゅーしゃ!」

と上を指差して叫ぶ。


貴重品ロッカーの上に飾ってあるフォルクスワーゲンのトランスポルターの模型だ。


救急車に似ているのはフォルムだけで、色も全然違うんだけど、美容師のお兄さんが

「救急車?これかな?いいよ、これで遊ぶ?」

と下ろしてくれたので、こうちゃんはしっかり受け取って、遊び始めた。


カット中も、他の美容師さんが

「この車でも遊ぶ?」

と追加で2台もビートルを持ってきてくれて、こうちゃん大興奮。


店長さんがフォルクスワーゲンファンなのか。


わんこの写真集も持ってきてくれて、こうちゃんは更にご機嫌に。


カットしてくれているお姉さんのシザーバッグから勝手に櫛を抜いて自分で梳かし始めた時には、はす向かいでカラーリングしているおばあちゃんと店長さんまで笑っていた。


その後は、お姉さんから借りたミニーのボールペンでカルテを自分で書いたりと、かなり好き放題やってたんだけど、皆さん

「いいよいいよー」

「こんなにスムーズに切らせてくれる子、久しぶりですよ」

と優しくて、どうなることかと緊張していた私の気持ちを軽くしてくれた。


帰りはちょっとしたテクニックを使った。


案の定、車を離さない雰囲気。


私がお姉さんに

「上着を着せた瞬間に私がミニカーを握らせるので、間髪入れずにワーゲンを取り返して下さい。そしたらさっと出ちゃいます。今日は本当にありがとうございました」

と囁くと、お姉さんは

「なるほど!わかりました!」

と答え、初対面とは思えないほどの連携で実行した。


こうちゃんは手の中のお気に入りの救急車とお姉さんの手にあるワーゲンを交互に見ながらも

「ば、ばいばーい」

とご挨拶していた。


ほっ。


私はさ、心のどこかで、みんなが優しくしてくれるのは赤ちゃんの時だけだと思ってたんだよね。


今くらいの、ちょっと騒がしいし走ったりするようになったら、迷惑がられてばっかりになるんじゃないかって、怯えてた。


でもまだ変わらず、世界は優しい。


こうちゃんに優しいだけでなく、お母さんである私にも優しい。


世界は優しいんだよ。


2021年11月12日金曜日

【生後560日】脱走犯とおばあちゃん【1歳6ヶ月12日】


1歳半ともなれば、色んな事が出来るようになる。


例えば、スーパーのアンパンマンカートからの脱走。


今までもまあおとなしく乗っていたとは言えない。


なんたって好奇心の塊ですから。


色んな物に手を伸ばしまくりで、阻止できなかったものについてはもれなくお買い上げ。


気づいたら小麦粉の袋をしっかり抱えてたりする。


しかしママも同時進行で成長するので、すっと進路をずらしたりしてこちらの阻止スキルも上がってきて、けっこう油断していた今日。


レジが終わって、かごからお買い物袋に食材を移している時に、こうちゃんがしれっとカートから降りて歩き出そうとしていた。


「あ、僕ここで」


と同乗者に告げてタクシーから降りる会社員さながらに、それはもうナチュラルに降りていた。


「あっ!」


と言いながらこうちゃんに手を伸ばしたら、袋からほっけがパタンと落ちてまた


「あっ!」


なんて言っていたら、急におばあちゃんが現れた。


「あら僕?どこ行くのかな?」


おばあちゃんはそう声をかけながら、近くにあったチラシホルダーからチラシを1枚取り、


「これ、見る?」


こうちゃんはなぜかアンパンマンカートの椅子にお行儀よく座り直してから、おばあちゃんが差し出したチラシを受け取った。


「すみません、ありがとうございます。」


と私が言うと、おばあちゃんは解ってますよといった顔で笑って


「今のうちに詰めちゃって」


と言ってくれた。


私が急いで苺やら何やらを袋に全部詰めている間、おばあちゃんはこうちゃんとチラシを見ながら


「葡萄よ。おいしそうねえ。葡萄は好きかな?」


なんて話しかけてくれていた。


こうちゃんは自分もチラシを指差してみたり、おばあちゃんが自分用に取ったチラシを欲しがって取りかえっこしてもらったりしていた。


楽しそうである。


「終わりました!すみません、本当に、ありがとうございます」


私がお礼を言うと、おばあちゃんは


「いいのよー。歩きたい盛りだものねえ。ほんとに可愛いわねえ」


と笑顔でこうちゃんをいいこいいこして、


「じゃあね、気をつけてね、バイバイ」


と去っていった。


こうちゃんも手を振ったので、おばあちゃんは誉めてくれた。


や、優しいーーー!


というか、こういう優しいお年寄りがいすぎてびっくり。


私もこういうばあちゃんになりたい。


2021年9月23日木曜日

【生後510日】ついに憧れの『スーパーで大の字』が実現したのだが、、、【1歳4ヶ月23日】


知ってる人は知っている。


私がスーパーで大の字になるちびっこに憧れていたことを。


妊娠中から、早くあれを体験してみたいものだとワクワクしていた。


体いっぱいの真っ直ぐな自己主張、私は子ども時代には親が厳しくて出来なかった。


私の子どもは、それが出来るんだろうか。


私に性格が似てたら、しないだろうな。


性格は、パパに似てほしい。


あれこれ難しく考え込まない性格。


それでいつかスーパーで大の字になってほしい。


そう願っていたら、ついに来ましたよ、スーパーで大の字の日が!


正確には、スーパーの駐輪場で、だけど。


なんでそうなったかと言うと、こうちゃんは今、歩くのが楽しい時期。


お外に行く、それすなわち広い所を歩き回れるという認識のよう。


だから外出する時は、まず玄関周りで草を見たり野良猫を見たりと楽しませてからじゃないと、自転車やベビーカーに乗ってくれない。


この時は、スーパーでお買い物を済ませた後で、かなり広い駐輪場をよちよちとご機嫌で歩き回っていた。


アンパンマンの自販機があるので、そこに近づいてみたり、色んな自転車を近くまで行ってよーく眺めたり、思う存分歩き回ったはずだった。


だがしかし、いつまでもそうしてはいられない。


私の買い物袋の中には、ぶりが入っているのだ。


もう帰った方がいいだろう。


そう思って、


「こうちゃん、そろそろおうちに帰ろ。自転車乗ろう」


と声をかけたところ、私を振り切って駆け出した。


追いついて抱き上げようとしたら、来ましたイナバウアー。


& 蹴り。


那須川天心かなってくらいの強烈なキック。


しばらく追いかけっこが続いて、そろそろママも本気出しちゃおうかなってタイミングで、空気の変化を察したのか、突如こうちゃんが、地面に大の字になった。


さっきまでの「うっきゃーーい❤️」なんて声もなく、無言で大の字になり、じろっと私を見ている。


抱き起こそうとしたら、全身に力を入れて大の字をキープ。


な、なにいっ?!


でも残念だったなおちびちゃん、ママは老人ホームで全身拘縮のお年寄りを移乗しまくっているのだよ。


それに比べたら小さなあなたなど簡単さ。


、、、と思ったんだけどねえ。


なかなかどうして、難しかった。


絶対にまだ自転車には乗らん!という鉄の意思を瞳に宿らせた1歳児は、全力で踏ん張っていて、


「ほら!意地張らないの!自転車乗ろう!おうちでアンパンマンのりんごジュース飲もうって!こうちゃん!」


というママの叫びが空しく響くばかり。


通りすがりのおばあちゃんから


「ママ、頑張って!」


とエールを送られながら数分間格闘することになった。


なんて頑固なの!


テコでも動かないじゃないの!


思ってたのと違うし。


思い描いていたのは、「やだー、ママー、これ買ってー!」なんて叫びながらの可愛い大の字だったんだけど、

まさかの、無言。


これでどうだ!みたいな表情で私を見つめながらの大の字。


動かせるものなら動かしてみろ!みたいな。


これは筋金入りの頑固さんだわ。


まるで、、、まるで私。。。


性格、まさかの私似なの?!



2021年8月7日土曜日

【生後464日】こうちゃん トイレットペーパーと出会う【1歳3ヶ月8日】


今朝、出掛ける前の最後の作業で、保育園との連絡帳に体温を書き込んでいた時のこと。


ふと気づいた。


こうちゃんの気配がない。


耳を澄ますと、どこからか

「んふー❤️んふー❤️」

という圧し殺した喜びの息遣いが聞こえてくる。


これは良くない兆候だ。


トイレに目をやると、ドアが半分だけ開いている。


おやおや。


「こうちゃん?」


声をかけると、んふーがぴたっと止まった。


私が立ち上がりテーブルを回ってトイレに向かうと、

すっとんぱったんすっとんぱったん

というこうちゃん特有のはいはいの足音(手音かもしれない)をさせて、

新品のトイレットペーパーを片手にこうちゃんが這い出てきた。


「これはママにちょうだい」


と言ってトイレットペーパーを取り上げたが、全く抵抗しない。


「んふー❤️」


こうちゃんはにんまりすると、余裕の表情でUターンし、トイレへ戻っていく。


いやな予感に全身の毛穴が開いた。


「こうちゃん?!」


「んっきゃっ🎵」


私がトイレに飛び込むと、こうちゃんが誇らしげに、水でびちゃびちゃの使いかけのトイレットペーパーを掲げたところだった。


ひぃっ…


今どこからそれ出した?!


掲げたトイレットペーパーを大胆に床に放り投げると、便器を覗き込み、同じく使いかけで水浸しのトイレットペーパーを引っ張り上げ、私によく見えるようにとでも言わんばかりに高々と掲げた。


びしゃびしゃと水が滴ってこうちゃんを濡らしている。


最悪だ。


「こうちゃん!いけません!きたな…」


こうちゃんはビクッとし、慌ててしゃがみこむと、先程放り投げた方のトイレットペーパーを拾い上げ、勢いよく便器の中へ投げ込んだ。


水しぶきが上がった。


そして振り返ると、

「どう? ぼくすごいでしょ?」というキラキラの笑顔で私を見上げた。


★★★


出掛けのトラブルは本当に厄介。


何とか荷物とこうちゃんを自転車に放り込み、しゃかりきに自転車をこいで無事にパート先に滑り込んだ。


いつもより2分遅い到着だけど、よくやった方だと思う。


育児1人目にしてはかなり冷静かつ迅速に対応できたんじゃないかな。


いつの間に掴んだのか全く判らないおままごとのまな板をこうちゃんの手からそっと奪うと、私はこうちゃんを保育士さんに託した。


帰りに保育士さんが、今日もまた言った。


「いやほんとに、こうちゃんは全く手がかからないですよ。本当にいい子で。」


私もまた、言った。


「この子が、ですか? 信じがたいんですけど…」



2021年7月24日土曜日

【生後450日】母子それぞれ素晴らしい体験【1歳2ヶ月24日】


ママが色々考えた末に始めた2つ目のパート。


そこは老人ホームで、施設内の保育ルームがこうちゃんを預かってくれる。


理由は聞いていないが、いつも保育士さんがびっくりするほど多めに出勤してくれているので、安心この上ない。


保育ルームにいる子達は、今まで多くても4人だったのだが、今日お迎えに行ったら驚いた。


10人もいた。


土日祝は預かりが多いと聞いていたが、目にするのは初めてで、その賑やかさにびっくりした。


保育士さんも5人はいた。


真ん中で、こうちゃんが2歳くらいの初めて見る女の子とおもちゃで遊んでいた。


別の4歳くらいの女の子が、私に駆け寄ってきて、


「こうちゃんのママなの? こうちゃん可愛いね!」


と言って、なぜか私をいいこいいこしてくれた(笑)


この子も初めて会った。


いつも一緒になる子達も勿論いて、みんな楽しそうだった。


帰るからみんなにバイバイしようねと言ったら、こうちゃんは嫌がって泣いた。


楽しかったんだねえ。


おにいちゃんおねえちゃんがいっぱい出来たみたいで嬉しいね。


普段にこにこでおりこうさんらしいので、泣いているこうちゃんに保育士さんたちもびっくり。


まあ、切り替えの早い子なので、すぐに泣き止んでくれたけど。


帰りに事務室によって退勤処理をしようとしたら、私のいるフロア担当の理学療法士のお姉さんが出てきた。


「今日、うちの子達も兄妹でいたの!」


「えー、そうなんですか!どの子だろ?」


「いちばん大きい男の子と、2歳のおかっぱの女の子」


「あ、こうちゃんと遊んでくれてた子かも!」


そんな会話をしていたら、これまた私のいるフロア担当の看護師さんがやって来て、こうちゃんをぷにぷにしながら


「うちの子もいたよー🎵うちは女の子。よく喋る子いなかった?」


私をいいこいいこしてくれた女の子が思い浮かんだ。


「わかるかも。私に話しかけてくれた元気な女の子いました!」


「それかもー!どんな服だった?」


看護師さんが一瞬でこうちゃんを攻略し、こうちゃんは自ら看護師さんに抱っこされに行ったので、その隙に私は退勤処理を済ませた。


振り返ると事務の女性も合流して、こうちゃんはまた賑やかな中にいた。


一応待機児童なんだけど、これはこれで、素敵な環境だな。


皆さんとさよならして従業員通用口を抜けるまでにも、調理の女性たちや清掃のおじいちゃんたち、ドライバーの男性たちからも


「バイバイ。またね」


と言ってもらえて、ここに来るとこうちゃんは色んな年代の人たちと接することが出来るので、ママはとても嬉しい。


ママの方はというと、ちょっと状況が変わった。


皆さんに優しく受け入れてもらった時期を経て、資格も経験もないけどとにかく真剣にお仕事に取り組んでるのを見てくれて、少しずつやらせてもらえる仕事が増えてきた。


利用者さんたちも名前を覚えてくれて、リラックスして介助をやらせてくれるようになった。


最初はつらい時もあった。


私という見知らぬ人間がいる事によって、利用者さんが

「すみませんねえ。昔は何でも自分で出来たんだけど、、、恥ずかしいわ」

なんて口にするのが。


いるだけでそんな気持ちにさせてしまう私って、、、って思って、

でも見学しないことには覚えられないから仕方がなくて、

少し苦しかった。


心臓がぎゅってなってる状態で、

「ごめんなさい。早く上手になれるように、頑張ります」

って言ってた。


スタッフの人たちは、私が介護業界未経験なので、ショックを与えないようにしようとして、あまり実戦に挑ませてくれない。


1回やって、3回休み、みたいな。


利用者さんたちの気持ちに合わせてゆっくり進むのは理解できるけど、

私のショックは考えてくれなくて大丈夫なのにな。


そんなもどかしさがあった。


でもそんな色々を経て、少しずつ進んでる。


利用者さんたちも、色んな話をしてくれるようになった。


今までのどのお仕事とも違う独特なペースで進んでる。


変に足掻くことをせず、この新しいペースに素直に乗ろうと思っている。


帰ってきてから、保育士さんからの連絡帳を開いたら、折り畳まれた紙が挟んであった。


毎月のお便りで、この前のレクリエーションの時の子ども達の写真がいっぱい載っていて、アイスクリームを食べているこうちゃんの写真もあった。


来月のレクリエーションやお歌の予定も載っている。


いちばん下に、『今月から新しいおともだちが来ました!』というタイトルで、こうちゃんを紹介してくれていた。


大切に預かってくれて、毎回楽しく過ごさせてくれて、、、

私も新しい世界を学べて楽しくて、

本当にここに出会えて良かったなあ。


2021年7月22日木曜日

【生後448日】自転車屋さんとママ【1歳2ヶ月22日】


しばらく前に、子ども乗せ自転車を買うことに決めた。


ダイエットのために絶対に電動自転車にはしないと言い張った。


すぐ近所の自転車屋さんがとても評判が良いと聞いたので、そこへ行ってみると、ものすごい熱血お兄さんが出てきた。


うっ、となるくらいに熱血だ。


私が聞いた良い評判というのが『かなり一生懸命やってくれる』『親切さが普通ではない』だった理由を瞬時に理解した。


まず、自転車を買いたいというだけでその意思を、恥ずかしくなるほど延々と褒め称えられ、更に自転車がある生活の素晴らしさを延々と語られた。


電動ではない子ども乗せ自転車を今も作っているメーカーがかなり限られるという事で、第5希望まで書いて持ってきてくれと言われた。


その希望順に当たっていってくれるらしい。


火水が定休日だけど、自転車を買いたい人の電話になら定休日でも出るから安心して相談してくれとも言われた。


その間も、視界を自転車が通る度に


「見て、お姉さん!あれは✕✕が出してる✕✕✕っていう自転車でね、あれだと正規品の前のシートがこういう形だから*&*☆=@!Ⅰ*」


と熱く説明してくれる。


ほぼ松岡修造だと思っていい。


すごい熱量だ。


こうちゃんもベビーカーで連れて行っていて、私が話を聞いている間、お店の前の日陰で風に吹かれて気持ち良さそうにしているのも、お兄さんは見逃さなかった。


「坊や、いい所に停めてるね!風を感じてるね!そこ、いいよ!」


こうちゃんはなぜかキリッとした男らしい表情で(笑)、お兄さんに向かって

「あ!」

と力強く答えた。


その夜、夫に自転車屋さんに行った報告をした。


「一生懸命やってくれるってあなた言ってたけど、一生懸命のレベルが違った。とんでもない熱さだった。松岡修造だった」


夫は穏やかに


「うん、そうだよ」


と言った。


さすが、全ての人をありのままに受け止める男。


後日、希望ランキングを書き出して提出しに行った。


「いいね!こういう感じね!すごくいいね!楽しくなるよー!」


目がキラキラしている。


自転車への愛がすごい。


こうちゃんの席につけるカバーについても、同じくらいの熱量で語ってくれた。


語り続けてくれた。


ソムリエがワインに対して取るスタンスと同じで、全ての自転車と全てのオプションについて良いところを熱心に語れる人である。


そんな自転車屋さんから、今日着信があった。


お、私の自転車届いたのかな?


折り返すと、いきなりのマシンガントーク!


「あ、○○さん?!私です、自転車屋です!来たよ、ついに来たよ、○○さんの自転車!やったね!それでさ、自転車乗るの久しぶりでしょ?!ギア付きも初めてでしょ?!だからさ、完璧に説明会したいと思うんだよね!」


せ、説明会?


しかも完璧に、、、?


「それでさ、今来れる?今なら空いてるのよ!家近いでしょ?!今だめだったら明日でもいいし、いつでもいいんだけどさ!うちなんか知らないけど開店からめっちゃ並ぶのよ!」


これ本当。いつも並んでる。


行列のできる自転車屋なんて、ここに引っ越してきて初めて見た。


「あっ、でもさ、今お夕飯の支度とかあるもんね、忙しいよね、じゃあ無理しないで明日ね!明日にしようか!それでさ、うち10時からやってんだけど、開店直後がいちばん混むのよ!だからさ!ちょっとずらして来てもらって、家近いし、混んでたらまた後で来てもらう感じでもいいのかな?!あ、大丈夫?ありがとう!ほら、完璧に説明会したいじゃない?ほぼ初めての自転車みたいなもんだしさ!安全に、安心して楽しんでもらいたいんだよね!」


という訳で、明日、行って参ります。


2021年7月16日金曜日

【生後439日】パート②にて、こうちゃん歩く!【1歳2ヶ月13日】


ママのパート②は介護施設。


そこの保育ルームをエンジョイしているこうちゃん。


出勤すると、施設に住んでいるセラピードッグが一目散に駆け寄ってくる。


ゴールデンレトリバーなので、大きい。


でもこうちゃんは、全然怖がらず、嬉しそうにしている。


トレーナーさんに訊いてみた。


「前回帰ってから、いきなり犬大好きになってたんですけど、もしかして前回会ってます?」


トレーナーさんは頷いた。


「ちょっとだけ遊んだんですよ。こうちゃん大丈夫みたいです。今までの子はみんな最初泣いて、慣れるまで時間かかったんですけど、こうちゃんは最初から大丈夫で」


やっぱり会ってたか!


いきなり絵本のわんこに興味を示し始めて、

わんこのページを開くとものすごい笑顔、

わんこの写真をなでなでしたりするようになった。


我が家は夫が犬恐怖症なので、絶対に飼うことはないんだけど、

わんこの可愛さは伝えたかったから、ここで出会えて良かった💕


他にもこうちゃんには初めての楽しいことが起きてる。


なんと今日は、水遊びをしたらしいよ!


お水をバシャバシャして、とっても楽しんでいたとの事。


ママのお仕事に一緒に連れていかれてる訳だけど、

「ここは楽しい場所だ🎵」って認識してくれてたら嬉しい。


まだ私がお名前も部署も把握できていないスタッフさんたちからも

朝は「こうちゃん、おはよう❗」

帰りは「こうちゃん、またね❗」

とあいさつしてもらえて、

ママの職場であると同時に、こうちゃんの居場所でもある。


今日も終始ご機嫌さんだったようで、お手洗いで保育士さんに会った時に


「本当にこうちゃんはいい子ですねえ」


と言われた。


これからどうなるか判らないけど。


この先、噂のイヤイヤ期が待ってるからね。


こうちゃんがそうして楽しく過ごしている間、ママはシーツ交換の練習やおむつ交換について教わっていた。


理学療法士さんから、腰を痛めない&力を使わない移乗(ベッドから車椅子に乗り移らせること)の仕方を教わったりもした。


彼女いわく

「コツを掴めば移乗に体力は使いません。体力は、子育てのために取っておきましょう」


なーるーほーどー!


終わってから、保育ルームにお迎えに行くと、嬉しい報告が!


「こうちゃん歩いたんです!3歩くらい、とととって❤️」


すごい!


年上のお友達に刺激されてるんだね!


うちでは2歩までだから、歩いてるとも言いきれなかったんだけど、

3歩なら本当に歩いてる感じがする!


ママも見たいから、おうちでも歩いてみせてほしいな💕



2021年7月12日月曜日

【生後434日】パート②に初出勤したママとこうちゃん【1歳2ヶ月8日】


新しく、介護のパートを始めることになったママ。


ついに初出勤。


初日は荷物が多い。


・マイリュック

・こうちゃんの保育園バッグ

・こうちゃんの水遊びセットのビニールバッグ

・まだロッカー決まってないから一旦持ち帰った制服

・仕事用の靴


この荷物であのお年寄り専用みたいなミニバスに乗るのは気が引ける。


自転車はまだ来てない。


タクシーはことごとく配車不可能。(朝だからか?)


そして小雨。


私は傘をさしてベビーカーを押して行くことにした。


距離にして1.4キロ。


徒歩20分くらい。


万歩計だと6000歩弱。


途中で川を越えるけど、数字で見るかぎり不可能ではない。


途中、知らないおじいさんから

「雨の日はお母さんは大変だねえ。頑張ってね」

と励まされたりしながら、なんとか到着。


従業員入り口の横に傘立てがあって、その横にベビーカーを畳んでしれっと置く。


後で訊いて何とかしよう。


キーパッドに暗証番号を打ち込んで中に入る。


まだ靴箱も教わっていないので、邪魔にならなさそうな場所を探して靴を置いていると、向こう側から女性が二人

「こうちゃんじゃない?」

「たぶんこうちゃんだよ!」

と言いながら歩いてきた。


え、なんで知ってるんだろ?


顔を見たけど、保育士さんではなさそう。なんか判る。


すごくきれいな女性たちで、近くまで来ると

「こうちゃんですか?」

と訊かれた。


「はい。えっと、、、?」


「私達も預けてるんです🎵」

「こうちゃん、今日は女の子が二人いるよ🎵」


女性たちはロッカーに入り、私は急いで保育ルームへ。


就業開始時間の20分前からしか預けられない決まりがあるんだけど、

今日はその後ロッカーの鍵を受け取ったりそれがどこなのか探す時間も必要だろうから、ゆっくりしていられない。


保育ルームに着くと、確かに、3歳くらいの女の子が二人既に預けられていて、なんとなく、待たれていたような雰囲気。


新しい子が来るって聞いて楽しみにしていたのかもしれない。


可愛がってくれそうだな。


バタバタと保育士さんに荷物と書類を渡して、書類に関しては間違ったかもしれない箇所について質問。


こうちゃんの体温が37.7℃を叩き出してしまい

「えっ、初日から?!」

と息を飲んだ私だったが、保育士さんは冷静に

「平熱高いですもんね。外暑いですし。ちょっと様子見ますね。」

と預かってくれたので、今度はダッシュで事務室へ。


セキュリティカードを受け取り、靴箱とロッカーを教えてもらって、ステージかってくらいの早着替え。


早着替えだけの観点から言えば、私は安室奈美恵になれるね。


トイレに行って落ち着いて、9時2分前に会議室に滑り込んだ。


汗だく。


朝礼は聞き慣れない単語が飛び交っていて、興味津々で聞いていた。


この朝礼には保育士さんも参加していて

「今日の預かりは三名です」

と報告していた。


じゃあこうちゃんは、ちょっとお姉ちゃんな二人とがっつり仲良くなれそうだ。


姉弟の擬似体験ができるなんて素晴らしい。


自己紹介するように言われ、さくっと挨拶。


朝からの短時間ですれ違って挨拶を交わした人たちが、頷きながら聞いてくれた。


その後は一日中座学。


そもそも業界の事を知らないので、色々質問しながら興味深く過ごした。


途中でお手洗いに行ったり、休憩をいただいた時に保育ルームを覗いていくことも出来るし、

施設の色んな所で保育士さんとばったり会うと

「元気に遊んでますよー🎵」

とか

「すごいですね、全然泣かないんですね。ごはんもしっかり食べましたよー🎵」

とか教えてくれるので、あんまり離れてる感じがしない。


朝に声をかけてくれたきれいな女性たちとは、理学療法士さんのお部屋で改めて再会して、お名前を覚えた。


調理の方からも声をかけられた。


私の母くらいの年齢の女性で、

「今日はちょっと柔らかめでごはん出したんですけど、こうちゃんの食べてる様子見てたら、普通の固さでも大丈夫なのかしらと思って。おうちではどんな感じ?」


ええー!


調理の人が自ら様子見に来てくれるなんて、めちゃくちゃ丁寧じゃない?


研修はちょっと延びてしまい、お迎え予定時間に間に合わないので、着替えに行く前に保育ルームに寄り


「今終わったので、急いで着替えてきます!」


と伝えた。


こうちゃんは、保育士さん二人と、3歳くらいの女の子と、その子をお迎えに来たママの4人に囲まれて、楽しそうにしていた。


事務所に寄って、さっき教わった出勤退勤記録をつけようと思ったら、近くにいた看護師さんが場所を教えてくれた。


親切。


みんなが親切。


やはり福祉業界だからかしら、ホテルマンみたいに、少しでも戸惑った雰囲気を出そうものならすぐに誰かが声をかけてくれる。


着替えて、やっと保育ルームに着くと、こうちゃんが保育士さんにべったり甘えていた。


連絡帳にも書いてあったけど、とにかく手がかからないそうです。


つまり、泣かない、よく食べる、スムーズに寝る、元気で明るい、と。


この前の面談で、私が特にまだしつけもしてないし寝かしつけもした事がないと言った時、保育士さんたちはちょっと警戒していたようだったんだけど(笑)

意外に普通の子どもだったから安心したのかな。


「とってもいい子!」

と保育士さんたちが口々に言ってくれた。


そうか、こうちゃんはいい子だったのか。


破壊神なんて呼んでてごめんよ。


いや、ママだってね、結構いい子なんじゃないかとは思ってたのよ?


でもね、親の欲目かもしれないと思っていまいち確信が持てなかったのよ。


保育士さんだけでなく、すれ違うたくさんの人たちから「可愛い」「いい子」とチヤホヤされて、皆さんから

「こうちゃん、ばいばい、またね!」

と手を振ってもらいながら、我々は帰途についたのでした。


家に帰ってから、私もこうちゃんも爆睡してしまった。


二人とも、とっても充実な1日でした。


2021年7月2日金曜日

【生後428日】こうちゃん 企業内保育所の相性チェックに行くの巻【1歳2ヶ月2日】


新しく、介護のパートを始めることになった私。


未知の業界。


いっぱい勉強できるチャンス。


今日は契約と、企業内保育所とこうちゃんとの相性チェックのため、2人で行ってきました。


もし少しでもこうちゃんに違和感を感じたら、この面白そうなお仕事も躊躇なく白紙に戻す。


そう決めて、向かった。


この老人ホームは現在、感染症対策のため、ご家族の面会はオンラインのみになっている。


つまり、スタッフから見たら、知らない人間が来たら業者さんか新しいスタッフのどちらか。


抱っこひもでぷにぷにボーイを抱えている私は明らかに業者さんではなく、新しい人。


入り口を抜けてロビーに立つと、お掃除してる人も事務の人も、控えめにこっちを見てる。


私がなんとなく全体に向かって


「こ、こんにちは」


と挨拶すると、事務室から数人の女性が飛び出してきて、こうちゃんに微笑みかけながら、ロビーの椅子で待ってるように案内してくれた。


後で知ったんだけど、ここの保育所で預かっている最年少の子が2歳だから、1歳のおちびちゃんの登場はちょっと新鮮な出来事だったらしい。


担当者が来て、抱っこしたまま提出書類の説明が始まって数分すると、一見して保育士さんと判る格好の女性が3人で、こちらに近づいてきた。


「あ、いたいた!」

「こんにちは!お預かりしますよ!」

「泣いちゃうかな?こんにちは、お名前は?」


こうちゃんは、見るからに優しそうなお姉さんたちと遊びたい気持ちと、ママと離されるかもしれない不安な気持ちとの間でちょっと揺れた。


彼は人見知りしないと言われがちなのだが、この揺れる瞬間が彼の人見知りなんだと最近理解した。


切り替えが速いから、人見知りしないカテゴリーに入っちゃうけど、一応警戒はして、必ず私の顔を見る。


私といちばん身長の近い保育士さんを選んでこうちゃんを抱いてもらうと、こうちゃんは興味津々で保育士さんの顔を見つめ、それから私の方を不安そうに振り返ったので


「こうちゃん、このお姉さんたちが、今日はこうちゃんと遊んでくれるんだって!嬉しいね♥️」


と背中を押すと、安心したようなほにゃっとした笑顔で、保育士さんの腕の中に収まった。


説明を受けたり、ユニフォームの採寸をしてもらったりする途中で保育室の前を通りかかった時に見たら、元気におもちゃで遊んでいた。


いやー、保育士さんて本当にすごいなあ。


一瞬で子どもと仲良くなれちゃうのね。


その後も施設案内など諸々があって、2時間半後にやっと終わって保育室にお迎えに行くと、

こうちゃんは奥の方で遊びながら私に振り向き

「よっ!遅かったじゃん!」みたいに片手を上げて軽く挨拶した後、また遊びに戻ってしまった。


良かった、居心地はいいみたい。


そこから今度は、保育室に預けるにあたっての持ち物などの説明が始まった。


こうちゃんも積極的に参加して、

私の膝に這い上がって一緒に説明の書類を眺めたり、

私がちょうど見てるところに星のおもちゃを置いてみたり、

保育士さんから奪ったボールペンで線を書き入れたりした挙げ句に、

アンパンマンのおもちゃに向かってハイハイして去って行った。


自由。


かと思うと、保育士さんを「あっ。あっ。」と誘って一緒に本棚まで行き、「あった!」と指さして絵本を出してもらったり、

突如私の背後に忍び寄り、髪の毛を引っ張って「いひひひひ」とニヤニヤしたりした。


全てが終わって帰る時が来ると、

「まだ遊ぶ!」とばかりに抱っこ紐から逃走。


どうやらだいぶ気に入ったご様子。


毎日利用する訳じゃないのに、こうちゃん用のロッカーを確保してくれて、保育士さんとママの連絡帳もある。


お庭で水遊びもするから、水おむつなるものを用意してほしいと言われた。


ぽかんとしたら、「こういうのが売ってるんですよ」と実物を見せてくれた。


オムツの子が水遊びしてもおしっこが外に染み出さないようになっているんだって。


へえー!


シャワーもあった。


普通あるのかな?それとも夜勤の人も預けるからかな?


あんまり派手に汚れた場合はここでシャワーしてくれるんだって。


あと便利なのは、子どもがお熱を出して引き取りに行かなきゃいけない場合、同じ施設内なので内線で連絡が上司に行って、上司から私に伝えられるとの事。


つまり、自分で上司に「子どもが発熱したという連絡が来たので早退させて下さい」と言うのではなく、

上司から「お子さんが発熱したって連絡来たから早退して下さい」と言われるって事だ。


これってちょっと気が楽じゃない?


そんな感じで、かなり良い印象でした!


時給もちょっと良くて、こんな素敵な保育所が無料で使えるんだから、ママはお仕事がんばるよ!


待機児童ライフとは思えない快適な流れに乗った。


ひゃっほーい!


ママはうきうきで、七夕の飾りでも作ろうかなって考える余裕が久しぶりにできました。



2021年6月23日水曜日

【生後419日】介護パート始めます。【1歳1ヶ月24日】


私が私に、ちょっとしたプレゼント。


どうしても心に引っかかって離れないこと。


私はあれを経験したら、きっともっと人生が豊かになる。


3年前にやろうとして、今じゃないなと思ってやめたことを、

ついにやる時が来た。


介護のお仕事をしてみよう。


その介護施設は、うちから近くて、歩いても行けるし、自転車でもいいし、雨ならバスもある。


時給、良い。


託児所つき。なんと無料。


ただし私は、資格も経験も無い。


だけど、妊娠中から現在まで、たくさんのお年寄りの方々から優しく親切にしてもらった恩返しを、しなきゃいけないと思う。


ゆくゆくはやりたい事が2つある。


でもそれまでの時間を、恩返しと、学びに使うのは、きっととても有意義だ。


得る知識と経験は、きっと誰かの何かに役立てられる。


それでも気になるのは、この選択が、こうちゃんにとって良いかどうか。


こうちゃんが大好きな一時保育の保育園に訊いてみたら、掛け持ち先に企業内保育所がついていても、変わらずこれからも利用していいとの返事。


良かった。大好きな先生たちとさよならしなくて済む。


私の理想イメージは、ファミリーデーを死守しつつ、お馴染みの一時保育と今のパートも続けながら、託児所つきで学びの多い仕事も掛け持ちして、労働時間が増えて利用調整の点が増えたおかげで保育園に受かるところまで。


絶対に実現する。


この新たな一歩によって、こうちゃんは大好きな保育園に、一時保育ではなく通常保育として通えるようになる。


そこに通じる道を、今私は歩いてる。


緊張しながら、今日、面接に行ってきた。


タウンバスに乗り込んで、料金を払ったら、見かけない顔だからか運転手のおばちゃんが

「どこまで?」

と訊いてきた。


「✕✕✕✕っていう所まで」

「◯◯ホームに行くの?」

「あ、そうです」


おばちゃんが、なぜか飴をくれた。


発車時刻が来て、バスは走り出し、運転手さんは他の乗客と世間話を始めた。


しばらくしてまたおばちゃんが訊いてきた。

「あそこにお勤めなの?」

「いえ、面接に行くんです」

「あら、いい事ね。素晴らしいお仕事よ」


おばちゃんはバスを走らせ、停留所からずれた、建物の正面で停めてくれた。


「ここよ」

「ありがとうございます」

「面接は、緊張せずにね。はいこれ、元気玉」


私の手に、さらにどさどさと飴が降ってきた。


***


面接が終わって、結果は1週間以内に知らせますと言った後で、その採用担当の人が、介護主任の人に問いかけた。


「私は、今お話しした感じでは、充分一緒にやっていけると思うんですが、どうですか?」


「僕もそう思います。」


私は間髪入れずに口を挟んだ。


「自分で言うのもなんですが、おすすめですよ」


二人が同時に吹き出した。


「タフですし、失敗したらメソメソ泣くとか面倒くさいこともありません。老若男女問わず、ごめんなさい解らない教えてを言うことに抵抗もないですし。」


マスクで見えないかもしれないけれど、にっと笑ってみせた。


介護主任が、笑いを噛み殺しながら、

「わかりますよ」

と言った。


採用担当の男性は

「実は私も、全くの未経験で、小売業から来たんです。大丈夫です。一緒に頑張りましょう!」

と、勢いよく立ち上がった。


かくして私は、採用された。


その後、実はいちばん大事なポイント、保育ルームの見学に連れていってもらった。


以前、とんでもない企業内保育所を目にしたことがあるので、要注意だ。


しかしそれは杞憂に終わった。


感じのいい保育士さんが、主任に連れられた私を迎えてくれた。


落ち着いている人。大丈夫だ。


あいさつを交わしたところで、預けられている小さな女の子が、私の足元に駆け寄ってきた。


「ねえ見て!ブロックして遊んでるの!」


手に持ったブロックを掲げて、見せてくれた。


私がかがんで

「わあ、ほんとだ!きれいな色のブロックだねえ。なに作ってるの?」

と訊くと、女の子は

「お城!」

と答えて、他にも色々と持ってきて見せてくれた。


女の子のブロックの説明が白熱してきて、私はほとんど保育士さんと会話を続けられず、気づいたら保育士さんが二人に増えていた。


2人目の保育士さんも、とても感じのいい落ち着いた人で、ああ大丈夫だと思った。


部屋を出るタイミングが来たっぽかったので、女の子に

「今度ちいさな男の子と一緒に来るから、遊んでくれるかな?」

と訊いたら

「ちいさい子?うん、いいよ!」

と言ってくれた。


とっても広いから、こうちゃんも動き回りがいがありそうだ。


もしこうちゃんが変な感じを見せたら、このお話は無かったことにするけど、なんとなく大丈夫そう。


続いて私は、ゴールデンレトリバーに紹介された。


1歳だそうで、セラピードッグとして入居者さんたちと過ごしているらしい。


わんちゃんは、私と私の荷物を全て舐めつくし、私の顔と首までべちゃべちゃにした後、私に寄りかかってごろんと横になってくつろぎ始めた。


どうやら仲良くしてくれるみたい。良かった。


もう一匹セラピードッグがいるらしいんだけど、その子は今日はもう退勤したって。


その子はコーギーなんだって。


え、ここってもしかして、楽園じゃない?


次回、こうちゃんを連れていき、馴染めそうだったら契約書にサインする。


きっと大変なことがいっぱいある。


エグいものも目にするだろう。


人間というものを直視することになるんだろうな。


でも、頑張ってみる。



2021年6月20日日曜日

【生後417日】夫の好きなところ【1歳1ヶ月22日】


子どもが1歳を越えたこの辺りで、パパの好きなところを書き残しておく。


というのも、自分が意外なポイントを重視していることに、つい最近気づいたから。


そのポイントとは、『味に誠実に付き合ってくれるところ』。


私は料理が、好き。


インスタに載せられるような小綺麗でおしゃれなものは作れないけれど。


凝ったものも作れない。


だけど料理は面白いから好き。


私の好みと、夫の好みと、両方を完全に満たすラインを毎日攻めている。


その挑戦は、心地よい緊張感をもたらしてくれる。


納得がいかなくて、


「ごめん、もうちょっと待って。塩が決まらない」


なんて待たせてしまう日もあるけれど、夫は決して「どうでもいいよ」とか失礼な事を言わない。


黙って頷いて待っている。


ちなみに夫は、調理師専門学校を卒業したけれど料理は一切しないソムリエで、

私は普通の大学の経営学科を卒業したソムリエだったので、

二人とも料理人ではない。


でもレストラン勤務経験があるという点では同じなので、『作っている人の感覚を信じて待つ』のは慣れている。


たかが毎日の晩御飯で、「塩が、、、」なんて言っているのは、たぶん面倒くさい奴なんだろう。


そこを普通に受け入れてくれるところが、ありがたい。


先日、麻婆豆腐がとっても美味しく出来て、大量だったので翌日も少し食べてもらう事になった。


しかし一晩冷蔵庫で寝かせたら、味が変わってしまった。


夫に「このままでいいと思う?」と味見をしてもらうと、

「うん、美味しいよ? 俺はこのまま出してもらっても」と言う。


「味が丸くなっちゃったのが気になるんだよね。花椒を入れるか、醤油か、、、」


と悩んでいたら


「胡麻油たらしてみようよ」


と言ってくれて、そうしたら一気に麻婆豆腐が生き返って、二人で大喜びした。


マヨネーズと酢醤油の最高の配分というどうでもいい実験も一緒にしてくれるし、


パスタを最高の状態で食べるために「できた!行くよー!今!早く!私、秒で動いてるから!早く!」

といきなり鬼シェフみたいに急かしてもおとなしくサッと食卓についてくれる。


とろみをつけた野菜炒めを大皿に盛り付けようというタイミングで

「丼で食べたい」と言ってきた夫に対して

「丼で食べるならもうちょっと味濃くしなきゃだから、却下です」

とすげなく断っても怒ったりせず「なるほどね」と納得してくれる。


「うーん、この量を食べるんだったら、もうちょっと手前で止めても良かったかもね」

という振り返りも、冷静に伝えてくれる。


どちらかの身に何かが起こる日まで毎日続くごはんを、これほどまでに真剣にストレスなく美味しく食べていけるであろう相手は、夫以外にいないだろう。


夫はイケメンではないし、高給取りでもないけど、私はそのどっちも求めていなくて、毎日のごはんに対する関心度がほぼ等しいことだけで充分です。


こうちゃんはパパがいってきますをすると泣く。


パパが帰ってくると、階段に付けた安全ガードのところまで急いでハイハイしていって、ものすごい笑顔でパパが上がってくるのを待つ。


これだけで、パパとしても素晴らしいのが判る。


これからも、みんなで仲良く暮らそうね。


2021年6月13日日曜日

【生後410日】おばあちゃん達は子育ての先輩である。【1歳1ヶ月15日】


最近のこうちゃんは、信じられないくらい大きな声を出す。


この小さな体でどうしてこんな大きな声が出るんだろうと不思議なくらいに。


例えば、私が鋏を使ってるのを見て、いそいそとやって来て手を伸ばしたけれど、私から

「これは危ないから、ないないね」

と隠されてしまった時など、


「あんにゃーーい!!」


と不満の叫びを上げたりする。


渡してもらえない時の理由が大概“危ない”だからか、不満な時は「あんにゃーーい!!」である。


そしてその後、自分がいかに不満であるかを演説し始めるのだが、それもまた大音量。


「ほんとに駄目なの。おてて痛い痛いになっちゃうから。」


「にゃい!!💢 あんにゃい!!💢」


「もうちょっと大きくなったら、こうちゃん用のはさみ用意してあげるから、それまでは切るのはママに任せてよ」


「・・・」


「お? 解ってくれた? ありが」


「うっ、きいーーーーーーーーー!!!!!」


鼓膜が破れそうな金切り声を上げられる。


そんな状況が度々あるので、うちと背中合わせになっているおうちには、前から申し訳なく思っていた。


この袋小路の人たちなら顔と名前も一致しているのだが、一本向こうとなるとちょっと自信がない。


たまにある地区清掃で少しずつ覚えていたのだが、コロナでそれもなくなってしまって、私の情報量は増えていない。


そんな今日、すっかり忘れていた町会費の回収に、たぶん初めてお会いするおばあちゃんがやって来た。


しまった、今日回収だって回覧板に書いてあったのに、私とした事がすっかり忘れていて、現金が、ない。


謝って、後でお届けする事にさせてもらった。


そのおばあちゃんが帰っていった後、いつものお隣のおばあちゃんから


「おうち判るの?」


と訊かれた。


「Tさんって仰ってたので、端から表札見ていこうかと、、、」


「あらやだ、訊いてよー(笑) おたくのちょうど真裏よ」


「えっ、そうなんですか!」


なんと、さっきのおばあちゃんTさんが、うちのリビングからの奇声をダイレクトに聞いているであろうおうちの人だった。


私は銀行に行って現金を下ろしてから、こうちゃんに電車や車をたくさん見せて上げられるルートでお散歩をし、少し緊張しながらTさん宅へ向かい、インターホンを鳴らした。


Tさんは、ちょっといかつい感じのおばあちゃんだ。


うちの袋小路の人たちに共通するほんわか系ではなく、チャキチャキ系で、厳しそうな印象だった。


はっきりもの言いそうだな。。。


出てきたTさんに、謝りながら町会費を渡した後、私は少し怯えながら切り出した。


「いつも騒がしくて申し訳ないです。ちゃんとご挨拶しなきゃと思ってたんですけど、あの、お顔が判らなくて、、、5月のお掃除の時にYさん(うちのお隣さん)に教えてもらおうと思ってたんですけど、中止になっちゃってそのまま、、、」


叱られている小学生の如くしどろもどろになりかけたところで、Tさんが豪快に笑いだした。


「全然!大丈夫よー!2回くらいかな、泣き声が聞こえたんだけどね、それで“あら、赤ちゃんがいるわ”って思ったんだけど、それから聞こえなくなったから、もう大きくなったのかと思っちゃってたわよー!」


私はその豪快さに圧倒され、もぞもぞと

「いや、ほんとに、、、朝から晩まで、、、最近だと金切り声みたいなのも上げてて、、、」

と、何かを喋っていた。


Tさんはこうちゃんを優しく眺めながら

「そういうものよ!」

と言い切った。


こうちゃんがよだれ掛けを引っ張ってしゃぶっているのを見て、Tさんはかがんで話しかけた。


「あら、あぶちゃん美味しいの?」


最近ではかっこよく『スタイ』と呼ばれる中、私は古風に『よだれ掛け』と呼んでしまうのだが、更に上がいた。


『あぶちゃん』。


懐かしい響きだ。


「男の子だもんね、そりゃあ元気よね! うん、可愛いのねえ。あら、バイバイできるの? おりこうさんねえ」


誉められたので、こうちゃんはより一層にこにこしている。


背を伸ばして私に向き直ったTさんは、毅然とした態度で、こう言った。


「私達はみんな、子育てしてきてます」


「は、、、い」


「子ども3人、孫6人育てたのよ」


「そんなに!」


「なんっにも気にしないで、のびのび子育てしてあげて下さいね。それが一番大事なんだから」


私は何かに衝撃を受けて、ちょっとぼんやりしながら家に帰った。


何の衝撃だろうか。


こうちゃんに麦茶をあげながら考えた。


安心と、感激だ。


どんな大人になりたいかって、子どもの頃からずっと考え続けてきた。


立派な大人、まともな大人、自分のケツは自分で拭ける大人。


自力した大人、楽しそうな大人。


その時々で、変化したけれど、いつでもそうなれるように努力はしてきた。


でもそうじゃない気もしていた。


頑張ったからなれる大人じゃなくて、自然になる大人がポイントだと思った。


なにかになろうとするんじゃなくて、どう生きてきたかの結果がそのまま表れる。


今日私が見たのは、他者への理解だった。


いや、今までもずっと、それを見てきたんだ。


ご近所さんからも友達からも、みんなに優しくしてもらって、いつもとても嬉しくて幸せな気持ちになった。


全部これなんだ、他者への理解。


自分が欲しいものと、自分がなりたいものが、初めて一致した。


だから衝撃だったんだ。


すごいね、本やテレビからじゃなくて、裏のおばあちゃんきっかけで気づくなんて。


まあ、裏のおばあちゃんと言っても、犬を7、8匹飼っていて庭に噴水があるおうちだから、もしかしたらただ者ではないのかもしれないけれど。


のびのび子育てしよう。


普通に暮らしてるだけでも、日常には気づきと学びが溢れている。


私が毎日を大切に過ごしていれば、こうちゃんもきっとそうなる。


自分の周りをよく見よう。


今日あのおばあちゃんと話せて良かった。