覚えている人もいるかと思いますが、私は妊娠9ヶ月まで
それはそれは素晴らしい産婦人科に通っていました。
最後に行った検診の時のInstagramはこれ。
↓ ↓ ↓
https://www.instagram.com/p/B9l72iChRfn/?igshid=dsthx9ze434n
評判の良いおじいちゃん先生で、ご近所で声をかけてくれる方々はみんな
娘さんや奥様がここで出産して素晴らしかったと口を揃えて絶賛するくらいの先生なのですが
ご高齢のため、現在はお産はやめていて
私も出産は先生が卒業された大学病院に転院した。
生まれたらお散歩がてら遊びに来てくださいねと言われていたけれど
コロナでそれも自粛したままでいた。
でもこの日、遊びに来てくれた母と祖母を駅まで送った帰り道で
病院の近くに差し掛かった時に、夫が
「顔見せていけば?」
と言うので、混雑具合を見るだけでもと思って
こうちゃんを抱っこして病院に入ってみた。
何人か待っている妊婦さんがいらっしゃったので
お手隙になりそうな時間を訊こうとしたら、
受付の方は「今はちょっと、、、」みたいな顔を全くせずに、笑顔で私のフルネームを聞いて奥へ。
え、どうしよう、、、
しばらくすると、懐かしいおじいちゃん先生が
私のカルテを手に出て来てくれた。
転院してもその後の情報は伝えられるようで
私のカルテには「鉗子吸引」と書いてあるのが見えた。
懐かしいちょっとカタコトの日本語で(先生は台湾生まれ)
「ちょっと早く産まれたんですね」
と言いながら(予定日は5/6だったけれど4/29に出産)、先生は優しくこうちゃんの顔を覗き込み
「立派な男の子ですよ❗」
と嬉しそうに言い、
その後、、、
このおじいちゃん先生のどこが素敵かって
出産でいちばん大切なのはお母さんが赤ちゃんに会えるのを楽しみに思う気持ちであるという姿勢。
私の体重が増え続けても、私が高齢でも
そんな小さな事は気にしなくていいといった感じで
ただひたすらに、エコーを見ながら
「立派な赤ちゃんです❗元気です❗素晴らしい事です❗」
と私を幸せな気持ちにしてくれて、
お腹に向かって
「大きくなってるねえ❗えらいねえ❗」
と笑顔で誉めちぎってくれていた。
不思議なことに、先生が話しかけるのに答えるように
こうちゃんは元気に動いてみせていた。
そのおじいちゃん先生が、初めてのこうちゃんの顔を見ながら
こう言ったんです。
「久しぶりだねえ。うん、この子は覚えてますね。賢い子です。」
私は、言葉では表せない何かに撃ち抜かれた気分だった。
おじいちゃん先生をおじいちゃん先生たらしめているのは
この感覚なんだ。
宇宙の尺で命を捉えていらっしゃるような
大きな心。
ええ、先生、私も、こうちゃんは先生を覚えていると思います。
先生の病院にお世話になって、本当に良かった。
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