2020年5月1日金曜日

妊娠38週5日つまり出産前日の話


数日前から前駆陣痛なるものが来ていた。


生理痛の激しめなやつである。


この日は、いつも通りのオエーから始まったのだが

午前中に初めての現象が起きた。


この日の生理痛の激しめなやつは脂汗が出るほどの痛みで

体を突き抜ける。


胎盤が剥がれたのかと思って、夫にはゴニョゴニョと


「んー、ちょっととても痛い」


と誤魔化す。


しかし、私の顔がマジ過ぎたので、なんか様子が違うと感づかれる。


それを6回も繰り返した。


時間をメモしたものを眺めると、後半がぴったり20分おきである。


うん、微妙だ。


病院からもらったノートには、初産の人は10分おき

経産婦の人は20分おきに痛みが来て、かつそれが1時間繰り返されたら分娩室に電話して相談する

と書いてある。


私は経産婦ではないからなあ。。。


でも、間隔が規則正しいのは気になる。


どうしよう。


ここまでの経緯と、どうしようまでを、夫に説明。


そしてとりあえずトイレに行ってみたら、鮮血が。


ありゃ、これってもしかして、、、?


おしるしってやつですか?


よし、これは本当に判らんから、とりあえず電話だ。


分娩室に電話をし、状況を説明し、


「これって、どんな感じですかね?」


と締めくくった。


色々なヒアリングの後で分娩室の人が言うには


1、痛みが10分間隔になる


2、20分間隔のままでも、痛みがどんどん強くなる


3、鮮血が生理の2日目くらい大量に出る


4、破水する


の4パターンのどれかが起きたらまた電話して下さいと。


様子見という事になり、これは下手したら今夜にも入院てこともあり得るとドキドキし始める。


冷蔵庫の中身に思いを馳せる。


約一週間の不在で、食品ロスを出してはならない。


冷凍が利くものは冷凍し始めよう。


しかし、事は簡単には運ばなかった。


ぽこぽこ君は、練習し過ぎて疲れてしまったのか

午後いっぱいは、とっても静かになってしまった。


数ヶ月前のような可愛らしいキックをたまに繰り出すのみ。


あら?


だからといって、私が自由に動き回れるかと言うと

決してそうではない。


この陣痛もどきが無くても、ただでさえ恥骨も尾てい骨も痛いのである。


夫は


「無理しないで横になってなさい。変な運ばれ方したくないでしょ?」


確かに。


運ばれたくない。


しっかり自力で入院手続きしたい。


夜になると、またあの激痛が再開された。


あ、やっぱりもう出てくる感じ?


しかし、今度は間隔がバラバラだ。


ちょっとごはんを作っては、座って休むを繰り返す。


ちっとも進まない。


ごはんが出来上がったドンピシャのタイミングでは、

声も出ないレベルの激痛が来て、ヨガマットの上で赤ちゃん用の敷き布団を枕に倒れ込む始末。


「俺のごはんなんてどうでもいいんだから」


と言ってくれたので、申し訳ないなと思いつつお言葉に甘える。


激痛は、20分開くかと思えば5分後にすぐまた来たりと

不安定で、私は痛みに気絶するように、2時半にメモを放り出して眠りに落ちた。


これが、出産前日の事であった。





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