2020年4月17日金曜日

37週2日 外出自粛で思わぬ子育て体験


夫が自宅待機になって以来、一緒にいる時間が増えた。

私達は若くないせいかまだ一度も喧嘩はないのだが、
コロナ離婚という言葉が生まれるくらいだし、
私が最強の主婦になるべく読み漁っている主婦雑誌のWeb上には

「夫が家でごろごろスマホを見てばかり。私はリモートワークと家事に子どもの相手でいっぱいいっぱいなのに❗正直、離婚を考えています。」

みたいなご相談が溢れていて、いよいようちにも初めての喧嘩が発生する可能性が
なきにしもあらずだなと思っている。

どのくらい一緒に過ごす時間が増えたかというと、
平日の午前中から昼間にかけて私が3~4時間ほど在宅ワークをしている間だけが別行動。

それ以外はほぼずっと一緒である。

妙な毎日だ。

毎日同じくらいの時間に起きて
ちょっと小銭を稼ぎ終わったら、
3階に待避してくれていた夫を2階に呼び戻し、
夫が午前中にゲットした新しいニュースを聞きながらお昼ごはんを作って
一緒に食べる。

その後は、お昼寝したり、本を読んだり、
晩ごはんを決める全力会議をやったり(←晩ごはんは我が家の最重要イベントなので、全力で話し合う)

最強の主婦になるべくメモ帳片手に鬼の調べものをする私の向かい側で、
夫はニュースを読みあさり暗い気持ちになったかと思えば、
変な動画を見て1人で笑ったりしている。

スーパーに出かけ、戻ってきたら、おやつタイム。

お茶を淹れてくつろぎながら、また同じような時間を過ごす。

浮腫み対策で、私がおもむろにヨガマットに移動して何かしたりするけれど
基本的にやることは変わらない。

一応、二人で取り組めるぷちイベントは開催するようにして
『今日は◯◯した』という感触を作るようにはしている。

今日だったら、扇風機の掃除とか。

私は空気が動かない場所にいるのが死ぬほど嫌いなので
扇風機は一年中まわしてます。

あと気をつけているのは、スマホに没頭しない事。

何かネタがあったら、ディスカッションに持ち込む。

「俺は高卒の馬鹿だ」と言う割には、長期記憶が強く興味の対象が広範囲の夫は
政治ネタにも強く、話していて飽きない。

私こそ真性のアホなので、知らない事が多く
いちいち調べたりするんだけど、馬鹿にしないで待っててくれたり一緒に調べてくれたりするので
結構この時間は有意義だ。

夫のこの、間口が広く、気が長く、争わない(マウンティングを全くしない)性質こそ、
私が初めて結婚しようかなと思った理由であり、
子どものパパとして最高だと思っている理由でもある。

そんな夫であるが、これだけ一緒にいると
子どものような時がある。

夢中でお菓子を食べてしまい
「ごはん要らない」とか言い出す。

汚れた手を、ズボンで拭く。

鼻を手で下から擦りあげる。

どれも悲鳴をあげたくなる案件であり、同時に子育て中に起こりうる事態である。

厳しくルールを押し付けるのはしたくない。

どうするか。

おやつ食べ過ぎでごはん要らないに関しては、ごはんの時間を遅らせる。

ただし、第一回目に私が真顔で

「なぜそうなるの?毎日これくらいの時間にごはんだなって知ってるじゃん。どうしてそうなってしまうの?」

と問いかけた際の顔が怖かったらしく、夫はお菓子の量をセーブするようになった。ごめんよ。でも単純に、不思議だったんだもん。

まあ、子どもはこうはならないだろうな。どうするんだろうな、私。まあ、その時になったら考えよっと。

手をそこらへんで無意識に拭くのは、「えー、やだ!」って言った。

夫は「大きい子どもだと思ってくれ!」と楽しそうに笑っていたが、後でそっとそのズボンを洗濯機に入れていたので、ちょっと微笑ましかった。

これは、主婦のバイブルであろうと私が推測する雑誌「サンキュ!」に去年の夏に名案が書いてあったので、それを活用する。確か7月号であったと記憶する。

その名案とは、レストランみたいに、一人一個おしぼりを用意するというもの。もちろん子どもにも。

そうすると、自分の周りをきれいにしながら食事するようになってくれた、と書いてあった。

なので私は、ダイニングテーブルで向かい合って何かを食べている時には必ず、濡らしてしぼったふきんを真ん中に置いていて、怪しいなと予測した瞬間にそっと夫のほうに押しやっている。

すると自然な流れでそこで手を拭いてくれるので悲鳴をあげる事態を回避する事ができる。

最後の、鼻を下からこすり上げる癖は、まじやめてくれ。田舎のがきんちょか。

これはもう、ストレートかつ(年甲斐のない)ぶりっこの合わせ技で一撃必殺である。

「えー、やだー、嫌いになっちゃうー」

たったこれだけで済んだ。若いころは嫌悪したぶりっこも、時には最強の武器となるのだ。

癖は癖なので、たまに出てしまう事もあるが、ちらっと見るだけで大丈夫。しまった、っていう顔をして、今の見られてなかったかな?的にこっちの様子を伺ってくるので、気づいてないふりをする。

私の入っているオンラインサロンには、たくさんのママがいて、以前から様々な子育てあるあるを教えてくれていたのだが、
ここ最近の外出自粛と休園、休校によってもっとたくさんの子育てのリアルを知ることができるようになった。

実はコロナによって受けたデメリットよりも私の場合はメリットの方が多く、この時期に出産する事を逆に幸運に思えることが多い。

元々「出勤する」という行為が大嫌いだった私は、ヘルニアとコロナのおかげで在宅ワークに舵を切る事ができ、しかも時給は、大好きだったレストラン仕事よりも高い。

大好きな料理も毎日できて、サービス業の夫を持ったら絶対に無理だったであろう「出産直前の不安な時期を、夫と一緒に過ごせているのでいつ陣痛が来ても怖くないぜ」という環境を手にしている。

入院中は面会禁止でさみしいけれど、よく考えたら外来の予約制限までして鉄壁の防御を築いている病院である事は、かなりの幸運だ。

オンラインサロンのみんながいつも以上に発信してくれる子育てのリアル情報は、今でなかったら発生していない量だし、それをリアルタイムで見て夫婦で共有できてる事も、とてもラッキーだ。

しかも私の在宅ワーク先の会社が、この時期に業務拡大。産後は違う仕事も流れ込んできそうというラッキーパンチ。

無事に生まれてきてくれる事だけが望みだけど、今のところ良いイメージ(予感?)しか無いので、たぶん大丈夫。

この子のやる気は桁違い。今日も恥骨、尾てい骨めがけて突進の練習に余念がない。

痛いけど。

まじで痛いけど。

良い流れの中にいる。このまま行こう。

私がこれをパソコンに打ち込んでいる向かい側では、夫がまたしてもニュースチェックをしている。

これを投稿したら、内容を教えてもらおう。

明日はいよいよ、買っておいた野菜の種を一緒に植えよう。あ、明日は雨らしい。じゃあ明後日だな。

毎日を大切に。



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