2021年11月12日金曜日

【生後560日】脱走犯とおばあちゃん【1歳6ヶ月12日】


1歳半ともなれば、色んな事が出来るようになる。


例えば、スーパーのアンパンマンカートからの脱走。


今までもまあおとなしく乗っていたとは言えない。


なんたって好奇心の塊ですから。


色んな物に手を伸ばしまくりで、阻止できなかったものについてはもれなくお買い上げ。


気づいたら小麦粉の袋をしっかり抱えてたりする。


しかしママも同時進行で成長するので、すっと進路をずらしたりしてこちらの阻止スキルも上がってきて、けっこう油断していた今日。


レジが終わって、かごからお買い物袋に食材を移している時に、こうちゃんがしれっとカートから降りて歩き出そうとしていた。


「あ、僕ここで」


と同乗者に告げてタクシーから降りる会社員さながらに、それはもうナチュラルに降りていた。


「あっ!」


と言いながらこうちゃんに手を伸ばしたら、袋からほっけがパタンと落ちてまた


「あっ!」


なんて言っていたら、急におばあちゃんが現れた。


「あら僕?どこ行くのかな?」


おばあちゃんはそう声をかけながら、近くにあったチラシホルダーからチラシを1枚取り、


「これ、見る?」


こうちゃんはなぜかアンパンマンカートの椅子にお行儀よく座り直してから、おばあちゃんが差し出したチラシを受け取った。


「すみません、ありがとうございます。」


と私が言うと、おばあちゃんは解ってますよといった顔で笑って


「今のうちに詰めちゃって」


と言ってくれた。


私が急いで苺やら何やらを袋に全部詰めている間、おばあちゃんはこうちゃんとチラシを見ながら


「葡萄よ。おいしそうねえ。葡萄は好きかな?」


なんて話しかけてくれていた。


こうちゃんは自分もチラシを指差してみたり、おばあちゃんが自分用に取ったチラシを欲しがって取りかえっこしてもらったりしていた。


楽しそうである。


「終わりました!すみません、本当に、ありがとうございます」


私がお礼を言うと、おばあちゃんは


「いいのよー。歩きたい盛りだものねえ。ほんとに可愛いわねえ」


と笑顔でこうちゃんをいいこいいこして、


「じゃあね、気をつけてね、バイバイ」


と去っていった。


こうちゃんも手を振ったので、おばあちゃんは誉めてくれた。


や、優しいーーー!


というか、こういう優しいお年寄りがいすぎてびっくり。


私もこういうばあちゃんになりたい。


2021年9月23日木曜日

【生後510日】ついに憧れの『スーパーで大の字』が実現したのだが、、、【1歳4ヶ月23日】


知ってる人は知っている。


私がスーパーで大の字になるちびっこに憧れていたことを。


妊娠中から、早くあれを体験してみたいものだとワクワクしていた。


体いっぱいの真っ直ぐな自己主張、私は子ども時代には親が厳しくて出来なかった。


私の子どもは、それが出来るんだろうか。


私に性格が似てたら、しないだろうな。


性格は、パパに似てほしい。


あれこれ難しく考え込まない性格。


それでいつかスーパーで大の字になってほしい。


そう願っていたら、ついに来ましたよ、スーパーで大の字の日が!


正確には、スーパーの駐輪場で、だけど。


なんでそうなったかと言うと、こうちゃんは今、歩くのが楽しい時期。


お外に行く、それすなわち広い所を歩き回れるという認識のよう。


だから外出する時は、まず玄関周りで草を見たり野良猫を見たりと楽しませてからじゃないと、自転車やベビーカーに乗ってくれない。


この時は、スーパーでお買い物を済ませた後で、かなり広い駐輪場をよちよちとご機嫌で歩き回っていた。


アンパンマンの自販機があるので、そこに近づいてみたり、色んな自転車を近くまで行ってよーく眺めたり、思う存分歩き回ったはずだった。


だがしかし、いつまでもそうしてはいられない。


私の買い物袋の中には、ぶりが入っているのだ。


もう帰った方がいいだろう。


そう思って、


「こうちゃん、そろそろおうちに帰ろ。自転車乗ろう」


と声をかけたところ、私を振り切って駆け出した。


追いついて抱き上げようとしたら、来ましたイナバウアー。


& 蹴り。


那須川天心かなってくらいの強烈なキック。


しばらく追いかけっこが続いて、そろそろママも本気出しちゃおうかなってタイミングで、空気の変化を察したのか、突如こうちゃんが、地面に大の字になった。


さっきまでの「うっきゃーーい❤️」なんて声もなく、無言で大の字になり、じろっと私を見ている。


抱き起こそうとしたら、全身に力を入れて大の字をキープ。


な、なにいっ?!


でも残念だったなおちびちゃん、ママは老人ホームで全身拘縮のお年寄りを移乗しまくっているのだよ。


それに比べたら小さなあなたなど簡単さ。


、、、と思ったんだけどねえ。


なかなかどうして、難しかった。


絶対にまだ自転車には乗らん!という鉄の意思を瞳に宿らせた1歳児は、全力で踏ん張っていて、


「ほら!意地張らないの!自転車乗ろう!おうちでアンパンマンのりんごジュース飲もうって!こうちゃん!」


というママの叫びが空しく響くばかり。


通りすがりのおばあちゃんから


「ママ、頑張って!」


とエールを送られながら数分間格闘することになった。


なんて頑固なの!


テコでも動かないじゃないの!


思ってたのと違うし。


思い描いていたのは、「やだー、ママー、これ買ってー!」なんて叫びながらの可愛い大の字だったんだけど、

まさかの、無言。


これでどうだ!みたいな表情で私を見つめながらの大の字。


動かせるものなら動かしてみろ!みたいな。


これは筋金入りの頑固さんだわ。


まるで、、、まるで私。。。


性格、まさかの私似なの?!



2021年8月7日土曜日

【生後464日】こうちゃん トイレットペーパーと出会う【1歳3ヶ月8日】


今朝、出掛ける前の最後の作業で、保育園との連絡帳に体温を書き込んでいた時のこと。


ふと気づいた。


こうちゃんの気配がない。


耳を澄ますと、どこからか

「んふー❤️んふー❤️」

という圧し殺した喜びの息遣いが聞こえてくる。


これは良くない兆候だ。


トイレに目をやると、ドアが半分だけ開いている。


おやおや。


「こうちゃん?」


声をかけると、んふーがぴたっと止まった。


私が立ち上がりテーブルを回ってトイレに向かうと、

すっとんぱったんすっとんぱったん

というこうちゃん特有のはいはいの足音(手音かもしれない)をさせて、

新品のトイレットペーパーを片手にこうちゃんが這い出てきた。


「これはママにちょうだい」


と言ってトイレットペーパーを取り上げたが、全く抵抗しない。


「んふー❤️」


こうちゃんはにんまりすると、余裕の表情でUターンし、トイレへ戻っていく。


いやな予感に全身の毛穴が開いた。


「こうちゃん?!」


「んっきゃっ🎵」


私がトイレに飛び込むと、こうちゃんが誇らしげに、水でびちゃびちゃの使いかけのトイレットペーパーを掲げたところだった。


ひぃっ…


今どこからそれ出した?!


掲げたトイレットペーパーを大胆に床に放り投げると、便器を覗き込み、同じく使いかけで水浸しのトイレットペーパーを引っ張り上げ、私によく見えるようにとでも言わんばかりに高々と掲げた。


びしゃびしゃと水が滴ってこうちゃんを濡らしている。


最悪だ。


「こうちゃん!いけません!きたな…」


こうちゃんはビクッとし、慌ててしゃがみこむと、先程放り投げた方のトイレットペーパーを拾い上げ、勢いよく便器の中へ投げ込んだ。


水しぶきが上がった。


そして振り返ると、

「どう? ぼくすごいでしょ?」というキラキラの笑顔で私を見上げた。


★★★


出掛けのトラブルは本当に厄介。


何とか荷物とこうちゃんを自転車に放り込み、しゃかりきに自転車をこいで無事にパート先に滑り込んだ。


いつもより2分遅い到着だけど、よくやった方だと思う。


育児1人目にしてはかなり冷静かつ迅速に対応できたんじゃないかな。


いつの間に掴んだのか全く判らないおままごとのまな板をこうちゃんの手からそっと奪うと、私はこうちゃんを保育士さんに託した。


帰りに保育士さんが、今日もまた言った。


「いやほんとに、こうちゃんは全く手がかからないですよ。本当にいい子で。」


私もまた、言った。


「この子が、ですか? 信じがたいんですけど…」



2021年7月24日土曜日

【生後450日】母子それぞれ素晴らしい体験【1歳2ヶ月24日】


ママが色々考えた末に始めた2つ目のパート。


そこは老人ホームで、施設内の保育ルームがこうちゃんを預かってくれる。


理由は聞いていないが、いつも保育士さんがびっくりするほど多めに出勤してくれているので、安心この上ない。


保育ルームにいる子達は、今まで多くても4人だったのだが、今日お迎えに行ったら驚いた。


10人もいた。


土日祝は預かりが多いと聞いていたが、目にするのは初めてで、その賑やかさにびっくりした。


保育士さんも5人はいた。


真ん中で、こうちゃんが2歳くらいの初めて見る女の子とおもちゃで遊んでいた。


別の4歳くらいの女の子が、私に駆け寄ってきて、


「こうちゃんのママなの? こうちゃん可愛いね!」


と言って、なぜか私をいいこいいこしてくれた(笑)


この子も初めて会った。


いつも一緒になる子達も勿論いて、みんな楽しそうだった。


帰るからみんなにバイバイしようねと言ったら、こうちゃんは嫌がって泣いた。


楽しかったんだねえ。


おにいちゃんおねえちゃんがいっぱい出来たみたいで嬉しいね。


普段にこにこでおりこうさんらしいので、泣いているこうちゃんに保育士さんたちもびっくり。


まあ、切り替えの早い子なので、すぐに泣き止んでくれたけど。


帰りに事務室によって退勤処理をしようとしたら、私のいるフロア担当の理学療法士のお姉さんが出てきた。


「今日、うちの子達も兄妹でいたの!」


「えー、そうなんですか!どの子だろ?」


「いちばん大きい男の子と、2歳のおかっぱの女の子」


「あ、こうちゃんと遊んでくれてた子かも!」


そんな会話をしていたら、これまた私のいるフロア担当の看護師さんがやって来て、こうちゃんをぷにぷにしながら


「うちの子もいたよー🎵うちは女の子。よく喋る子いなかった?」


私をいいこいいこしてくれた女の子が思い浮かんだ。


「わかるかも。私に話しかけてくれた元気な女の子いました!」


「それかもー!どんな服だった?」


看護師さんが一瞬でこうちゃんを攻略し、こうちゃんは自ら看護師さんに抱っこされに行ったので、その隙に私は退勤処理を済ませた。


振り返ると事務の女性も合流して、こうちゃんはまた賑やかな中にいた。


一応待機児童なんだけど、これはこれで、素敵な環境だな。


皆さんとさよならして従業員通用口を抜けるまでにも、調理の女性たちや清掃のおじいちゃんたち、ドライバーの男性たちからも


「バイバイ。またね」


と言ってもらえて、ここに来るとこうちゃんは色んな年代の人たちと接することが出来るので、ママはとても嬉しい。


ママの方はというと、ちょっと状況が変わった。


皆さんに優しく受け入れてもらった時期を経て、資格も経験もないけどとにかく真剣にお仕事に取り組んでるのを見てくれて、少しずつやらせてもらえる仕事が増えてきた。


利用者さんたちも名前を覚えてくれて、リラックスして介助をやらせてくれるようになった。


最初はつらい時もあった。


私という見知らぬ人間がいる事によって、利用者さんが

「すみませんねえ。昔は何でも自分で出来たんだけど、、、恥ずかしいわ」

なんて口にするのが。


いるだけでそんな気持ちにさせてしまう私って、、、って思って、

でも見学しないことには覚えられないから仕方がなくて、

少し苦しかった。


心臓がぎゅってなってる状態で、

「ごめんなさい。早く上手になれるように、頑張ります」

って言ってた。


スタッフの人たちは、私が介護業界未経験なので、ショックを与えないようにしようとして、あまり実戦に挑ませてくれない。


1回やって、3回休み、みたいな。


利用者さんたちの気持ちに合わせてゆっくり進むのは理解できるけど、

私のショックは考えてくれなくて大丈夫なのにな。


そんなもどかしさがあった。


でもそんな色々を経て、少しずつ進んでる。


利用者さんたちも、色んな話をしてくれるようになった。


今までのどのお仕事とも違う独特なペースで進んでる。


変に足掻くことをせず、この新しいペースに素直に乗ろうと思っている。


帰ってきてから、保育士さんからの連絡帳を開いたら、折り畳まれた紙が挟んであった。


毎月のお便りで、この前のレクリエーションの時の子ども達の写真がいっぱい載っていて、アイスクリームを食べているこうちゃんの写真もあった。


来月のレクリエーションやお歌の予定も載っている。


いちばん下に、『今月から新しいおともだちが来ました!』というタイトルで、こうちゃんを紹介してくれていた。


大切に預かってくれて、毎回楽しく過ごさせてくれて、、、

私も新しい世界を学べて楽しくて、

本当にここに出会えて良かったなあ。


2021年7月22日木曜日

【生後448日】自転車屋さんとママ【1歳2ヶ月22日】


しばらく前に、子ども乗せ自転車を買うことに決めた。


ダイエットのために絶対に電動自転車にはしないと言い張った。


すぐ近所の自転車屋さんがとても評判が良いと聞いたので、そこへ行ってみると、ものすごい熱血お兄さんが出てきた。


うっ、となるくらいに熱血だ。


私が聞いた良い評判というのが『かなり一生懸命やってくれる』『親切さが普通ではない』だった理由を瞬時に理解した。


まず、自転車を買いたいというだけでその意思を、恥ずかしくなるほど延々と褒め称えられ、更に自転車がある生活の素晴らしさを延々と語られた。


電動ではない子ども乗せ自転車を今も作っているメーカーがかなり限られるという事で、第5希望まで書いて持ってきてくれと言われた。


その希望順に当たっていってくれるらしい。


火水が定休日だけど、自転車を買いたい人の電話になら定休日でも出るから安心して相談してくれとも言われた。


その間も、視界を自転車が通る度に


「見て、お姉さん!あれは✕✕が出してる✕✕✕っていう自転車でね、あれだと正規品の前のシートがこういう形だから*&*☆=@!Ⅰ*」


と熱く説明してくれる。


ほぼ松岡修造だと思っていい。


すごい熱量だ。


こうちゃんもベビーカーで連れて行っていて、私が話を聞いている間、お店の前の日陰で風に吹かれて気持ち良さそうにしているのも、お兄さんは見逃さなかった。


「坊や、いい所に停めてるね!風を感じてるね!そこ、いいよ!」


こうちゃんはなぜかキリッとした男らしい表情で(笑)、お兄さんに向かって

「あ!」

と力強く答えた。


その夜、夫に自転車屋さんに行った報告をした。


「一生懸命やってくれるってあなた言ってたけど、一生懸命のレベルが違った。とんでもない熱さだった。松岡修造だった」


夫は穏やかに


「うん、そうだよ」


と言った。


さすが、全ての人をありのままに受け止める男。


後日、希望ランキングを書き出して提出しに行った。


「いいね!こういう感じね!すごくいいね!楽しくなるよー!」


目がキラキラしている。


自転車への愛がすごい。


こうちゃんの席につけるカバーについても、同じくらいの熱量で語ってくれた。


語り続けてくれた。


ソムリエがワインに対して取るスタンスと同じで、全ての自転車と全てのオプションについて良いところを熱心に語れる人である。


そんな自転車屋さんから、今日着信があった。


お、私の自転車届いたのかな?


折り返すと、いきなりのマシンガントーク!


「あ、○○さん?!私です、自転車屋です!来たよ、ついに来たよ、○○さんの自転車!やったね!それでさ、自転車乗るの久しぶりでしょ?!ギア付きも初めてでしょ?!だからさ、完璧に説明会したいと思うんだよね!」


せ、説明会?


しかも完璧に、、、?


「それでさ、今来れる?今なら空いてるのよ!家近いでしょ?!今だめだったら明日でもいいし、いつでもいいんだけどさ!うちなんか知らないけど開店からめっちゃ並ぶのよ!」


これ本当。いつも並んでる。


行列のできる自転車屋なんて、ここに引っ越してきて初めて見た。


「あっ、でもさ、今お夕飯の支度とかあるもんね、忙しいよね、じゃあ無理しないで明日ね!明日にしようか!それでさ、うち10時からやってんだけど、開店直後がいちばん混むのよ!だからさ!ちょっとずらして来てもらって、家近いし、混んでたらまた後で来てもらう感じでもいいのかな?!あ、大丈夫?ありがとう!ほら、完璧に説明会したいじゃない?ほぼ初めての自転車みたいなもんだしさ!安全に、安心して楽しんでもらいたいんだよね!」


という訳で、明日、行って参ります。


2021年7月16日金曜日

【生後439日】パート②にて、こうちゃん歩く!【1歳2ヶ月13日】


ママのパート②は介護施設。


そこの保育ルームをエンジョイしているこうちゃん。


出勤すると、施設に住んでいるセラピードッグが一目散に駆け寄ってくる。


ゴールデンレトリバーなので、大きい。


でもこうちゃんは、全然怖がらず、嬉しそうにしている。


トレーナーさんに訊いてみた。


「前回帰ってから、いきなり犬大好きになってたんですけど、もしかして前回会ってます?」


トレーナーさんは頷いた。


「ちょっとだけ遊んだんですよ。こうちゃん大丈夫みたいです。今までの子はみんな最初泣いて、慣れるまで時間かかったんですけど、こうちゃんは最初から大丈夫で」


やっぱり会ってたか!


いきなり絵本のわんこに興味を示し始めて、

わんこのページを開くとものすごい笑顔、

わんこの写真をなでなでしたりするようになった。


我が家は夫が犬恐怖症なので、絶対に飼うことはないんだけど、

わんこの可愛さは伝えたかったから、ここで出会えて良かった💕


他にもこうちゃんには初めての楽しいことが起きてる。


なんと今日は、水遊びをしたらしいよ!


お水をバシャバシャして、とっても楽しんでいたとの事。


ママのお仕事に一緒に連れていかれてる訳だけど、

「ここは楽しい場所だ🎵」って認識してくれてたら嬉しい。


まだ私がお名前も部署も把握できていないスタッフさんたちからも

朝は「こうちゃん、おはよう❗」

帰りは「こうちゃん、またね❗」

とあいさつしてもらえて、

ママの職場であると同時に、こうちゃんの居場所でもある。


今日も終始ご機嫌さんだったようで、お手洗いで保育士さんに会った時に


「本当にこうちゃんはいい子ですねえ」


と言われた。


これからどうなるか判らないけど。


この先、噂のイヤイヤ期が待ってるからね。


こうちゃんがそうして楽しく過ごしている間、ママはシーツ交換の練習やおむつ交換について教わっていた。


理学療法士さんから、腰を痛めない&力を使わない移乗(ベッドから車椅子に乗り移らせること)の仕方を教わったりもした。


彼女いわく

「コツを掴めば移乗に体力は使いません。体力は、子育てのために取っておきましょう」


なーるーほーどー!


終わってから、保育ルームにお迎えに行くと、嬉しい報告が!


「こうちゃん歩いたんです!3歩くらい、とととって❤️」


すごい!


年上のお友達に刺激されてるんだね!


うちでは2歩までだから、歩いてるとも言いきれなかったんだけど、

3歩なら本当に歩いてる感じがする!


ママも見たいから、おうちでも歩いてみせてほしいな💕



2021年7月12日月曜日

【生後434日】パート②に初出勤したママとこうちゃん【1歳2ヶ月8日】


新しく、介護のパートを始めることになったママ。


ついに初出勤。


初日は荷物が多い。


・マイリュック

・こうちゃんの保育園バッグ

・こうちゃんの水遊びセットのビニールバッグ

・まだロッカー決まってないから一旦持ち帰った制服

・仕事用の靴


この荷物であのお年寄り専用みたいなミニバスに乗るのは気が引ける。


自転車はまだ来てない。


タクシーはことごとく配車不可能。(朝だからか?)


そして小雨。


私は傘をさしてベビーカーを押して行くことにした。


距離にして1.4キロ。


徒歩20分くらい。


万歩計だと6000歩弱。


途中で川を越えるけど、数字で見るかぎり不可能ではない。


途中、知らないおじいさんから

「雨の日はお母さんは大変だねえ。頑張ってね」

と励まされたりしながら、なんとか到着。


従業員入り口の横に傘立てがあって、その横にベビーカーを畳んでしれっと置く。


後で訊いて何とかしよう。


キーパッドに暗証番号を打ち込んで中に入る。


まだ靴箱も教わっていないので、邪魔にならなさそうな場所を探して靴を置いていると、向こう側から女性が二人

「こうちゃんじゃない?」

「たぶんこうちゃんだよ!」

と言いながら歩いてきた。


え、なんで知ってるんだろ?


顔を見たけど、保育士さんではなさそう。なんか判る。


すごくきれいな女性たちで、近くまで来ると

「こうちゃんですか?」

と訊かれた。


「はい。えっと、、、?」


「私達も預けてるんです🎵」

「こうちゃん、今日は女の子が二人いるよ🎵」


女性たちはロッカーに入り、私は急いで保育ルームへ。


就業開始時間の20分前からしか預けられない決まりがあるんだけど、

今日はその後ロッカーの鍵を受け取ったりそれがどこなのか探す時間も必要だろうから、ゆっくりしていられない。


保育ルームに着くと、確かに、3歳くらいの女の子が二人既に預けられていて、なんとなく、待たれていたような雰囲気。


新しい子が来るって聞いて楽しみにしていたのかもしれない。


可愛がってくれそうだな。


バタバタと保育士さんに荷物と書類を渡して、書類に関しては間違ったかもしれない箇所について質問。


こうちゃんの体温が37.7℃を叩き出してしまい

「えっ、初日から?!」

と息を飲んだ私だったが、保育士さんは冷静に

「平熱高いですもんね。外暑いですし。ちょっと様子見ますね。」

と預かってくれたので、今度はダッシュで事務室へ。


セキュリティカードを受け取り、靴箱とロッカーを教えてもらって、ステージかってくらいの早着替え。


早着替えだけの観点から言えば、私は安室奈美恵になれるね。


トイレに行って落ち着いて、9時2分前に会議室に滑り込んだ。


汗だく。


朝礼は聞き慣れない単語が飛び交っていて、興味津々で聞いていた。


この朝礼には保育士さんも参加していて

「今日の預かりは三名です」

と報告していた。


じゃあこうちゃんは、ちょっとお姉ちゃんな二人とがっつり仲良くなれそうだ。


姉弟の擬似体験ができるなんて素晴らしい。


自己紹介するように言われ、さくっと挨拶。


朝からの短時間ですれ違って挨拶を交わした人たちが、頷きながら聞いてくれた。


その後は一日中座学。


そもそも業界の事を知らないので、色々質問しながら興味深く過ごした。


途中でお手洗いに行ったり、休憩をいただいた時に保育ルームを覗いていくことも出来るし、

施設の色んな所で保育士さんとばったり会うと

「元気に遊んでますよー🎵」

とか

「すごいですね、全然泣かないんですね。ごはんもしっかり食べましたよー🎵」

とか教えてくれるので、あんまり離れてる感じがしない。


朝に声をかけてくれたきれいな女性たちとは、理学療法士さんのお部屋で改めて再会して、お名前を覚えた。


調理の方からも声をかけられた。


私の母くらいの年齢の女性で、

「今日はちょっと柔らかめでごはん出したんですけど、こうちゃんの食べてる様子見てたら、普通の固さでも大丈夫なのかしらと思って。おうちではどんな感じ?」


ええー!


調理の人が自ら様子見に来てくれるなんて、めちゃくちゃ丁寧じゃない?


研修はちょっと延びてしまい、お迎え予定時間に間に合わないので、着替えに行く前に保育ルームに寄り


「今終わったので、急いで着替えてきます!」


と伝えた。


こうちゃんは、保育士さん二人と、3歳くらいの女の子と、その子をお迎えに来たママの4人に囲まれて、楽しそうにしていた。


事務所に寄って、さっき教わった出勤退勤記録をつけようと思ったら、近くにいた看護師さんが場所を教えてくれた。


親切。


みんなが親切。


やはり福祉業界だからかしら、ホテルマンみたいに、少しでも戸惑った雰囲気を出そうものならすぐに誰かが声をかけてくれる。


着替えて、やっと保育ルームに着くと、こうちゃんが保育士さんにべったり甘えていた。


連絡帳にも書いてあったけど、とにかく手がかからないそうです。


つまり、泣かない、よく食べる、スムーズに寝る、元気で明るい、と。


この前の面談で、私が特にまだしつけもしてないし寝かしつけもした事がないと言った時、保育士さんたちはちょっと警戒していたようだったんだけど(笑)

意外に普通の子どもだったから安心したのかな。


「とってもいい子!」

と保育士さんたちが口々に言ってくれた。


そうか、こうちゃんはいい子だったのか。


破壊神なんて呼んでてごめんよ。


いや、ママだってね、結構いい子なんじゃないかとは思ってたのよ?


でもね、親の欲目かもしれないと思っていまいち確信が持てなかったのよ。


保育士さんだけでなく、すれ違うたくさんの人たちから「可愛い」「いい子」とチヤホヤされて、皆さんから

「こうちゃん、ばいばい、またね!」

と手を振ってもらいながら、我々は帰途についたのでした。


家に帰ってから、私もこうちゃんも爆睡してしまった。


二人とも、とっても充実な1日でした。


2021年7月2日金曜日

【生後428日】こうちゃん 企業内保育所の相性チェックに行くの巻【1歳2ヶ月2日】


新しく、介護のパートを始めることになった私。


未知の業界。


いっぱい勉強できるチャンス。


今日は契約と、企業内保育所とこうちゃんとの相性チェックのため、2人で行ってきました。


もし少しでもこうちゃんに違和感を感じたら、この面白そうなお仕事も躊躇なく白紙に戻す。


そう決めて、向かった。


この老人ホームは現在、感染症対策のため、ご家族の面会はオンラインのみになっている。


つまり、スタッフから見たら、知らない人間が来たら業者さんか新しいスタッフのどちらか。


抱っこひもでぷにぷにボーイを抱えている私は明らかに業者さんではなく、新しい人。


入り口を抜けてロビーに立つと、お掃除してる人も事務の人も、控えめにこっちを見てる。


私がなんとなく全体に向かって


「こ、こんにちは」


と挨拶すると、事務室から数人の女性が飛び出してきて、こうちゃんに微笑みかけながら、ロビーの椅子で待ってるように案内してくれた。


後で知ったんだけど、ここの保育所で預かっている最年少の子が2歳だから、1歳のおちびちゃんの登場はちょっと新鮮な出来事だったらしい。


担当者が来て、抱っこしたまま提出書類の説明が始まって数分すると、一見して保育士さんと判る格好の女性が3人で、こちらに近づいてきた。


「あ、いたいた!」

「こんにちは!お預かりしますよ!」

「泣いちゃうかな?こんにちは、お名前は?」


こうちゃんは、見るからに優しそうなお姉さんたちと遊びたい気持ちと、ママと離されるかもしれない不安な気持ちとの間でちょっと揺れた。


彼は人見知りしないと言われがちなのだが、この揺れる瞬間が彼の人見知りなんだと最近理解した。


切り替えが速いから、人見知りしないカテゴリーに入っちゃうけど、一応警戒はして、必ず私の顔を見る。


私といちばん身長の近い保育士さんを選んでこうちゃんを抱いてもらうと、こうちゃんは興味津々で保育士さんの顔を見つめ、それから私の方を不安そうに振り返ったので


「こうちゃん、このお姉さんたちが、今日はこうちゃんと遊んでくれるんだって!嬉しいね♥️」


と背中を押すと、安心したようなほにゃっとした笑顔で、保育士さんの腕の中に収まった。


説明を受けたり、ユニフォームの採寸をしてもらったりする途中で保育室の前を通りかかった時に見たら、元気におもちゃで遊んでいた。


いやー、保育士さんて本当にすごいなあ。


一瞬で子どもと仲良くなれちゃうのね。


その後も施設案内など諸々があって、2時間半後にやっと終わって保育室にお迎えに行くと、

こうちゃんは奥の方で遊びながら私に振り向き

「よっ!遅かったじゃん!」みたいに片手を上げて軽く挨拶した後、また遊びに戻ってしまった。


良かった、居心地はいいみたい。


そこから今度は、保育室に預けるにあたっての持ち物などの説明が始まった。


こうちゃんも積極的に参加して、

私の膝に這い上がって一緒に説明の書類を眺めたり、

私がちょうど見てるところに星のおもちゃを置いてみたり、

保育士さんから奪ったボールペンで線を書き入れたりした挙げ句に、

アンパンマンのおもちゃに向かってハイハイして去って行った。


自由。


かと思うと、保育士さんを「あっ。あっ。」と誘って一緒に本棚まで行き、「あった!」と指さして絵本を出してもらったり、

突如私の背後に忍び寄り、髪の毛を引っ張って「いひひひひ」とニヤニヤしたりした。


全てが終わって帰る時が来ると、

「まだ遊ぶ!」とばかりに抱っこ紐から逃走。


どうやらだいぶ気に入ったご様子。


毎日利用する訳じゃないのに、こうちゃん用のロッカーを確保してくれて、保育士さんとママの連絡帳もある。


お庭で水遊びもするから、水おむつなるものを用意してほしいと言われた。


ぽかんとしたら、「こういうのが売ってるんですよ」と実物を見せてくれた。


オムツの子が水遊びしてもおしっこが外に染み出さないようになっているんだって。


へえー!


シャワーもあった。


普通あるのかな?それとも夜勤の人も預けるからかな?


あんまり派手に汚れた場合はここでシャワーしてくれるんだって。


あと便利なのは、子どもがお熱を出して引き取りに行かなきゃいけない場合、同じ施設内なので内線で連絡が上司に行って、上司から私に伝えられるとの事。


つまり、自分で上司に「子どもが発熱したという連絡が来たので早退させて下さい」と言うのではなく、

上司から「お子さんが発熱したって連絡来たから早退して下さい」と言われるって事だ。


これってちょっと気が楽じゃない?


そんな感じで、かなり良い印象でした!


時給もちょっと良くて、こんな素敵な保育所が無料で使えるんだから、ママはお仕事がんばるよ!


待機児童ライフとは思えない快適な流れに乗った。


ひゃっほーい!


ママはうきうきで、七夕の飾りでも作ろうかなって考える余裕が久しぶりにできました。



2021年6月23日水曜日

【生後419日】介護パート始めます。【1歳1ヶ月24日】


私が私に、ちょっとしたプレゼント。


どうしても心に引っかかって離れないこと。


私はあれを経験したら、きっともっと人生が豊かになる。


3年前にやろうとして、今じゃないなと思ってやめたことを、

ついにやる時が来た。


介護のお仕事をしてみよう。


その介護施設は、うちから近くて、歩いても行けるし、自転車でもいいし、雨ならバスもある。


時給、良い。


託児所つき。なんと無料。


ただし私は、資格も経験も無い。


だけど、妊娠中から現在まで、たくさんのお年寄りの方々から優しく親切にしてもらった恩返しを、しなきゃいけないと思う。


ゆくゆくはやりたい事が2つある。


でもそれまでの時間を、恩返しと、学びに使うのは、きっととても有意義だ。


得る知識と経験は、きっと誰かの何かに役立てられる。


それでも気になるのは、この選択が、こうちゃんにとって良いかどうか。


こうちゃんが大好きな一時保育の保育園に訊いてみたら、掛け持ち先に企業内保育所がついていても、変わらずこれからも利用していいとの返事。


良かった。大好きな先生たちとさよならしなくて済む。


私の理想イメージは、ファミリーデーを死守しつつ、お馴染みの一時保育と今のパートも続けながら、託児所つきで学びの多い仕事も掛け持ちして、労働時間が増えて利用調整の点が増えたおかげで保育園に受かるところまで。


絶対に実現する。


この新たな一歩によって、こうちゃんは大好きな保育園に、一時保育ではなく通常保育として通えるようになる。


そこに通じる道を、今私は歩いてる。


緊張しながら、今日、面接に行ってきた。


タウンバスに乗り込んで、料金を払ったら、見かけない顔だからか運転手のおばちゃんが

「どこまで?」

と訊いてきた。


「✕✕✕✕っていう所まで」

「◯◯ホームに行くの?」

「あ、そうです」


おばちゃんが、なぜか飴をくれた。


発車時刻が来て、バスは走り出し、運転手さんは他の乗客と世間話を始めた。


しばらくしてまたおばちゃんが訊いてきた。

「あそこにお勤めなの?」

「いえ、面接に行くんです」

「あら、いい事ね。素晴らしいお仕事よ」


おばちゃんはバスを走らせ、停留所からずれた、建物の正面で停めてくれた。


「ここよ」

「ありがとうございます」

「面接は、緊張せずにね。はいこれ、元気玉」


私の手に、さらにどさどさと飴が降ってきた。


***


面接が終わって、結果は1週間以内に知らせますと言った後で、その採用担当の人が、介護主任の人に問いかけた。


「私は、今お話しした感じでは、充分一緒にやっていけると思うんですが、どうですか?」


「僕もそう思います。」


私は間髪入れずに口を挟んだ。


「自分で言うのもなんですが、おすすめですよ」


二人が同時に吹き出した。


「タフですし、失敗したらメソメソ泣くとか面倒くさいこともありません。老若男女問わず、ごめんなさい解らない教えてを言うことに抵抗もないですし。」


マスクで見えないかもしれないけれど、にっと笑ってみせた。


介護主任が、笑いを噛み殺しながら、

「わかりますよ」

と言った。


採用担当の男性は

「実は私も、全くの未経験で、小売業から来たんです。大丈夫です。一緒に頑張りましょう!」

と、勢いよく立ち上がった。


かくして私は、採用された。


その後、実はいちばん大事なポイント、保育ルームの見学に連れていってもらった。


以前、とんでもない企業内保育所を目にしたことがあるので、要注意だ。


しかしそれは杞憂に終わった。


感じのいい保育士さんが、主任に連れられた私を迎えてくれた。


落ち着いている人。大丈夫だ。


あいさつを交わしたところで、預けられている小さな女の子が、私の足元に駆け寄ってきた。


「ねえ見て!ブロックして遊んでるの!」


手に持ったブロックを掲げて、見せてくれた。


私がかがんで

「わあ、ほんとだ!きれいな色のブロックだねえ。なに作ってるの?」

と訊くと、女の子は

「お城!」

と答えて、他にも色々と持ってきて見せてくれた。


女の子のブロックの説明が白熱してきて、私はほとんど保育士さんと会話を続けられず、気づいたら保育士さんが二人に増えていた。


2人目の保育士さんも、とても感じのいい落ち着いた人で、ああ大丈夫だと思った。


部屋を出るタイミングが来たっぽかったので、女の子に

「今度ちいさな男の子と一緒に来るから、遊んでくれるかな?」

と訊いたら

「ちいさい子?うん、いいよ!」

と言ってくれた。


とっても広いから、こうちゃんも動き回りがいがありそうだ。


もしこうちゃんが変な感じを見せたら、このお話は無かったことにするけど、なんとなく大丈夫そう。


続いて私は、ゴールデンレトリバーに紹介された。


1歳だそうで、セラピードッグとして入居者さんたちと過ごしているらしい。


わんちゃんは、私と私の荷物を全て舐めつくし、私の顔と首までべちゃべちゃにした後、私に寄りかかってごろんと横になってくつろぎ始めた。


どうやら仲良くしてくれるみたい。良かった。


もう一匹セラピードッグがいるらしいんだけど、その子は今日はもう退勤したって。


その子はコーギーなんだって。


え、ここってもしかして、楽園じゃない?


次回、こうちゃんを連れていき、馴染めそうだったら契約書にサインする。


きっと大変なことがいっぱいある。


エグいものも目にするだろう。


人間というものを直視することになるんだろうな。


でも、頑張ってみる。



2021年6月20日日曜日

【生後417日】夫の好きなところ【1歳1ヶ月22日】


子どもが1歳を越えたこの辺りで、パパの好きなところを書き残しておく。


というのも、自分が意外なポイントを重視していることに、つい最近気づいたから。


そのポイントとは、『味に誠実に付き合ってくれるところ』。


私は料理が、好き。


インスタに載せられるような小綺麗でおしゃれなものは作れないけれど。


凝ったものも作れない。


だけど料理は面白いから好き。


私の好みと、夫の好みと、両方を完全に満たすラインを毎日攻めている。


その挑戦は、心地よい緊張感をもたらしてくれる。


納得がいかなくて、


「ごめん、もうちょっと待って。塩が決まらない」


なんて待たせてしまう日もあるけれど、夫は決して「どうでもいいよ」とか失礼な事を言わない。


黙って頷いて待っている。


ちなみに夫は、調理師専門学校を卒業したけれど料理は一切しないソムリエで、

私は普通の大学の経営学科を卒業したソムリエだったので、

二人とも料理人ではない。


でもレストラン勤務経験があるという点では同じなので、『作っている人の感覚を信じて待つ』のは慣れている。


たかが毎日の晩御飯で、「塩が、、、」なんて言っているのは、たぶん面倒くさい奴なんだろう。


そこを普通に受け入れてくれるところが、ありがたい。


先日、麻婆豆腐がとっても美味しく出来て、大量だったので翌日も少し食べてもらう事になった。


しかし一晩冷蔵庫で寝かせたら、味が変わってしまった。


夫に「このままでいいと思う?」と味見をしてもらうと、

「うん、美味しいよ? 俺はこのまま出してもらっても」と言う。


「味が丸くなっちゃったのが気になるんだよね。花椒を入れるか、醤油か、、、」


と悩んでいたら


「胡麻油たらしてみようよ」


と言ってくれて、そうしたら一気に麻婆豆腐が生き返って、二人で大喜びした。


マヨネーズと酢醤油の最高の配分というどうでもいい実験も一緒にしてくれるし、


パスタを最高の状態で食べるために「できた!行くよー!今!早く!私、秒で動いてるから!早く!」

といきなり鬼シェフみたいに急かしてもおとなしくサッと食卓についてくれる。


とろみをつけた野菜炒めを大皿に盛り付けようというタイミングで

「丼で食べたい」と言ってきた夫に対して

「丼で食べるならもうちょっと味濃くしなきゃだから、却下です」

とすげなく断っても怒ったりせず「なるほどね」と納得してくれる。


「うーん、この量を食べるんだったら、もうちょっと手前で止めても良かったかもね」

という振り返りも、冷静に伝えてくれる。


どちらかの身に何かが起こる日まで毎日続くごはんを、これほどまでに真剣にストレスなく美味しく食べていけるであろう相手は、夫以外にいないだろう。


夫はイケメンではないし、高給取りでもないけど、私はそのどっちも求めていなくて、毎日のごはんに対する関心度がほぼ等しいことだけで充分です。


こうちゃんはパパがいってきますをすると泣く。


パパが帰ってくると、階段に付けた安全ガードのところまで急いでハイハイしていって、ものすごい笑顔でパパが上がってくるのを待つ。


これだけで、パパとしても素晴らしいのが判る。


これからも、みんなで仲良く暮らそうね。


2021年6月13日日曜日

【生後410日】おばあちゃん達は子育ての先輩である。【1歳1ヶ月15日】


最近のこうちゃんは、信じられないくらい大きな声を出す。


この小さな体でどうしてこんな大きな声が出るんだろうと不思議なくらいに。


例えば、私が鋏を使ってるのを見て、いそいそとやって来て手を伸ばしたけれど、私から

「これは危ないから、ないないね」

と隠されてしまった時など、


「あんにゃーーい!!」


と不満の叫びを上げたりする。


渡してもらえない時の理由が大概“危ない”だからか、不満な時は「あんにゃーーい!!」である。


そしてその後、自分がいかに不満であるかを演説し始めるのだが、それもまた大音量。


「ほんとに駄目なの。おてて痛い痛いになっちゃうから。」


「にゃい!!💢 あんにゃい!!💢」


「もうちょっと大きくなったら、こうちゃん用のはさみ用意してあげるから、それまでは切るのはママに任せてよ」


「・・・」


「お? 解ってくれた? ありが」


「うっ、きいーーーーーーーーー!!!!!」


鼓膜が破れそうな金切り声を上げられる。


そんな状況が度々あるので、うちと背中合わせになっているおうちには、前から申し訳なく思っていた。


この袋小路の人たちなら顔と名前も一致しているのだが、一本向こうとなるとちょっと自信がない。


たまにある地区清掃で少しずつ覚えていたのだが、コロナでそれもなくなってしまって、私の情報量は増えていない。


そんな今日、すっかり忘れていた町会費の回収に、たぶん初めてお会いするおばあちゃんがやって来た。


しまった、今日回収だって回覧板に書いてあったのに、私とした事がすっかり忘れていて、現金が、ない。


謝って、後でお届けする事にさせてもらった。


そのおばあちゃんが帰っていった後、いつものお隣のおばあちゃんから


「おうち判るの?」


と訊かれた。


「Tさんって仰ってたので、端から表札見ていこうかと、、、」


「あらやだ、訊いてよー(笑) おたくのちょうど真裏よ」


「えっ、そうなんですか!」


なんと、さっきのおばあちゃんTさんが、うちのリビングからの奇声をダイレクトに聞いているであろうおうちの人だった。


私は銀行に行って現金を下ろしてから、こうちゃんに電車や車をたくさん見せて上げられるルートでお散歩をし、少し緊張しながらTさん宅へ向かい、インターホンを鳴らした。


Tさんは、ちょっといかつい感じのおばあちゃんだ。


うちの袋小路の人たちに共通するほんわか系ではなく、チャキチャキ系で、厳しそうな印象だった。


はっきりもの言いそうだな。。。


出てきたTさんに、謝りながら町会費を渡した後、私は少し怯えながら切り出した。


「いつも騒がしくて申し訳ないです。ちゃんとご挨拶しなきゃと思ってたんですけど、あの、お顔が判らなくて、、、5月のお掃除の時にYさん(うちのお隣さん)に教えてもらおうと思ってたんですけど、中止になっちゃってそのまま、、、」


叱られている小学生の如くしどろもどろになりかけたところで、Tさんが豪快に笑いだした。


「全然!大丈夫よー!2回くらいかな、泣き声が聞こえたんだけどね、それで“あら、赤ちゃんがいるわ”って思ったんだけど、それから聞こえなくなったから、もう大きくなったのかと思っちゃってたわよー!」


私はその豪快さに圧倒され、もぞもぞと

「いや、ほんとに、、、朝から晩まで、、、最近だと金切り声みたいなのも上げてて、、、」

と、何かを喋っていた。


Tさんはこうちゃんを優しく眺めながら

「そういうものよ!」

と言い切った。


こうちゃんがよだれ掛けを引っ張ってしゃぶっているのを見て、Tさんはかがんで話しかけた。


「あら、あぶちゃん美味しいの?」


最近ではかっこよく『スタイ』と呼ばれる中、私は古風に『よだれ掛け』と呼んでしまうのだが、更に上がいた。


『あぶちゃん』。


懐かしい響きだ。


「男の子だもんね、そりゃあ元気よね! うん、可愛いのねえ。あら、バイバイできるの? おりこうさんねえ」


誉められたので、こうちゃんはより一層にこにこしている。


背を伸ばして私に向き直ったTさんは、毅然とした態度で、こう言った。


「私達はみんな、子育てしてきてます」


「は、、、い」


「子ども3人、孫6人育てたのよ」


「そんなに!」


「なんっにも気にしないで、のびのび子育てしてあげて下さいね。それが一番大事なんだから」


私は何かに衝撃を受けて、ちょっとぼんやりしながら家に帰った。


何の衝撃だろうか。


こうちゃんに麦茶をあげながら考えた。


安心と、感激だ。


どんな大人になりたいかって、子どもの頃からずっと考え続けてきた。


立派な大人、まともな大人、自分のケツは自分で拭ける大人。


自力した大人、楽しそうな大人。


その時々で、変化したけれど、いつでもそうなれるように努力はしてきた。


でもそうじゃない気もしていた。


頑張ったからなれる大人じゃなくて、自然になる大人がポイントだと思った。


なにかになろうとするんじゃなくて、どう生きてきたかの結果がそのまま表れる。


今日私が見たのは、他者への理解だった。


いや、今までもずっと、それを見てきたんだ。


ご近所さんからも友達からも、みんなに優しくしてもらって、いつもとても嬉しくて幸せな気持ちになった。


全部これなんだ、他者への理解。


自分が欲しいものと、自分がなりたいものが、初めて一致した。


だから衝撃だったんだ。


すごいね、本やテレビからじゃなくて、裏のおばあちゃんきっかけで気づくなんて。


まあ、裏のおばあちゃんと言っても、犬を7、8匹飼っていて庭に噴水があるおうちだから、もしかしたらただ者ではないのかもしれないけれど。


のびのび子育てしよう。


普通に暮らしてるだけでも、日常には気づきと学びが溢れている。


私が毎日を大切に過ごしていれば、こうちゃんもきっとそうなる。


自分の周りをよく見よう。


今日あのおばあちゃんと話せて良かった。


【生後401日】こうちゃん ついに鼻の存在に気づく。【1歳1ヶ月6日】


今朝、私が悲鳴をあげる出来事があった。


こうちゃんが鼻をほじっていたのである!


まあ、ほじるというよりは、鼻に指を入れてるだけなんだけど、

それでも衝撃的だった。


私「ひゃあ! (悲鳴&硬直) 」


夫「そうなんだよー、なんか昨日から鼻に指入れるんだよー」


前からこうちゃんは、パパやママの鼻に指を突っ込んできてはいた。


指が細いからかなり奥まで来て痛いんだよねえ。


それに、向きとか構造とかを考えてくれないから、うっかりしてると鼻フックみたいにされてツラいのよね。


しかし、ついにその鼻が、自分にもついていることに気づいた、って事なんだろうな。


ああ恐ろしい。


なぜこんなに私が恐がっているかというと、昔どこかで、幼稚園児が鼻にどんぐりを詰め込んで取れなくなってしまい、耳鼻科に行ってやっと出してもらえたという話を聞いたことがあるからです。


想像するだけで痛い。


これだけは阻止したい。


鼻に物は入っていかないのです。


出てくるだけ。


鼻水とかが出てくるだけよ。


逆は無いのです。


それをきっちり教えておかないとな。


ちなみにパパは、子どもの頃、鼻にどんぐりを入れた経験があると言っていた。


私は、ない。


想像したこともないよ。


何がどうなったらどんぐりを鼻に入れてみようって思いつくのかも解らん。


どうかこの子はお鼻にどんぐり詰めたりしませんように。


2021年5月25日火曜日

【生後390日】理想と現実は違う。お部屋でボール投げのリアル。【1歳0ヶ月25日】


私は駆け出しママなので、保育士さんからの言葉で初めて気づく事も多い。


ボールもそのうちの一つだった。


ある日の保育士さんからのお手紙に


『おうちにボールはありますか? 今日こうちゃんは、自分の方に転がってきたボールを見てびっくりして、固まっていました。』


と書かれていたのである。


ははあん。


オーボールはお友達からいただいたので家にあるけれど、そうじゃない普通のボールってのは、靴を履いてお外によちよち出ていくようになってからのアイテムだと思っていたわ。


どうやら違ったらしい。


そりゃそうだよね。


小さな子がお部屋の中でボール遊びしちゃいけない訳がないもんね。


10歳とかが家の中でサッカーボール蹴るのとは訳が違うもんね。


私はすぐに小さなゴムボールを3つ買ってきた。


白と、黄色と、青。


試しに与えてみると、、、


確かに!


困惑している!!


その日から、ボール遊びもするようになった。


月日は流れ、今、すっかりボール遊びが大好きになったこうちゃん。


遊び方もこなれたもので、ボールを3つとも確保してから、連投してきたりする。


ころころばっかりだと物足りないらしいので、思いっきりバウンドさせてあげると、喜びの声を上げて夢中で追いかける。


更にこなれてきた、というか、ボール投げという遊びの仕組みを理解したこうちゃんは、『ママとぼくとかわりばんこに投げる』というルールをきっちり遵守する。


どこで覚えたのやら、ボールを左右に投げ分けて、私はあっちに這っていって投げ返し、今度は逆に這っていって投げ返し、の繰り返し。


その間こうちゃんはその場から動かない。


笑顔で左右に投げ分けて、右往左往するママを眺めて楽しむ遊びに進化したようだ。


しかしこれ、41歳には千本ノックみたいな苛酷さである。


ちょっと疲れてきて、


「ねえねえ、こうちゃんの番じゃない?」


と誤魔化そうとすると、ボールを指差しながら私の目をまっすぐ見つめ、大変にはっきりとした発声で


「あ?」


である。


誤魔化そうとしてすみませんでした。。。


ちょっとずらした場所を狙って投げたり転がしたりすると、はしゃいで急いで取りに行き、満面の笑顔で振り向いて投げ返してくれるのだが、

あまりに自分から遠くまで行ってしまったボールに関しては、指差して


「あった!」


場所を教えてくれる。。。


なんという省エネ。。。


ちなみに、パパもいて三角形でボール投げをする場合にも、ちゃんと順番を守ってくれる。


ママから来たボールは、パパへ。


パパから来たボールは、ママへ。


うんうん、こうやって、お友達みんなと仲良く遊ぶんだよ。


で、パパも寝っ転がったままそこからびたいち動かないのなんなの(笑)


2021年5月20日木曜日

【生後380日】保育園大好き!先生大好き!帰りたくないの!ーーを解決【1歳0ヶ月15日】


2021.05.14.fri のお話。


週に1、2回だけ一時保育を利用しているのだが、3回連続でお迎えが大騒ぎになった。


感染症対策で、お迎えは外でインターホンを鳴らして、先生が子どもと荷物を抱えて出てきてくれるスタイル。


保育園入り口で子どもを引き渡した後、今日の様子などを丁寧に話してくれる。


しかしこの3回とも、丁寧にお話どころではない騒ぎに、、、


先生にしがみつき、絶対に離れないこうちゃん。


「あらっ!どうしたのこうちゃん!ママがお迎えに来てるよ!」


「うわあーーーん!(泣)」


「こうちゃん、ママとおうち帰ろうよ💦」


「う、あ"あ"ーーーーーーー!!(ギャン泣き)」


「先生嬉しいけど!ほら、ママ来てるよ!」


「こうちゃん、先生大好きだね!でもまた、金曜日に先生に会えるから💦大丈夫だよぅ(オロオロ)」


「あ"あ"ーーーーーーー!!あ"あ"ーーーーーーーん!!(絶叫)」


先生はベテランならではの技で丁寧かつ力強く引き剥がしながら


「なんかっ、最近、甘えん坊さんにっ、なり、ましたねっ💦」


私も先生に倣ってそっと強めに引き剥がしながら、


「すみませんほんとに!こうちゃん、ほら、また会えるから、大丈夫だってばぁ💦すみません、お忙しいのに💦」


何とかこうちゃんを抱き止めるも、全力で先生に手を伸ばして、これぞ自己主張のお手本といった叫びを辺り一帯に響かせて泣くこうちゃんに、ちょっと私は困惑。


「ええー、、、なんでだろう、、、すっごく楽しかったんですね、きっと」


「ええ、今日も元気いっぱいで、にこにこで、ごはんももりもり食べました!」


「そっか、こうちゃん、楽しかったんだね!」


「ぶぐう、、、」←諦めた模様。


でも目に涙がいっぱい。


泣く泣く諦めるとはまさにこのような状況を言うのだろう。


「ねえねえ、帰ってママとボールで遊ばない?」


「ふぁう?」←ボールという単語に魅力的な響きを感じ取ったらしい。


涙に濡れた目をきらめかせて私を見る。


「あっ、じゃあ、この隙に失礼しますね!すみません、ありがとうございました!」


「そうですね今がチャンスですねこういう時はサッとバイバイこうちゃんまた待ってるねー!」←息継ぎなし(笑)


こんな感じが3回続いた。


他の待ってるお母さんたちにすみませんすみませんと頭を下げながら帰る。


んだけど、皆さんこんな場面はとっくに経験済みなのだろうか、笑顔で頷いてくれる人や、こうちゃんに手を振ってくれる人ばかりで、世間の優しさを改めて感じる。


そしてこの日、私なりに作戦を考えてお迎えに行った。


ところが、先生はさすがプロ。先生もしっかり策を講じていたのである!


インターホンを押してしばらく待つと、ガラス越しに先生の姿が現れた。


いつになくゆっくり近づいてくる先生。


立ち止まってはこうちゃんにガラスの向こうの私を指し示す。


するとこうちゃんが、笑顔全開で私に向かって手を振る。


先生が褒めてくれているのが見える。


これを繰り返しながらゆっくり出てきたのである。


そしてドアが開き、


「うっきゃーーい❤️」


と、褒められまくってご機嫌のこうちゃん登場。


さっとこうちゃんを受け取った私は、即座にたかいたかい!


「こうちゃん今日も楽しかったー?」


と訊きながらたかいたかいを数回繰り返すと、こうちゃんはきゃっきゃと嬉しそうに笑った。


先生も私の意図を汲んでくださっているようで


「わあ、こうちゃんいいなー🎵高いなー🎵」


と盛り上げてくれて、こうちゃんにこにこ。


よっしゃ!


先生の作戦は、私なんぞの単発のそれとは違い格段に体系的だ。


先生は言ったのである。


「こうちゃんはバイバイもとっても上手になりましたね🎵」


「そうなの、こうちゃん?」


自分が褒められてるのは解るのだ、にこにこしてそれを聞き、うふふと私を見上げる。


久しぶりに落ち着いて今日の様子を聞くことができ、最後に先生の作戦が見事な帰結を見せる。


「じゃあ、これで失礼します」


「はい、また次回。こうちゃん、また待ってるね、ばいばーい!」


先生の言葉に応えて、こうちゃんが張り切ってバイバイをすると、


「わあ、じょうずー❤️またね、ばいばーい!」


「きゃーい❤️」


もうノリノリで、バイバイしまくり。


私も


「すごいねー。こうちゃんバイバイとっても上手にできるんだねえ✨」


と褒めちぎりながらの帰り道となった。


いやあ、いつも思うけど、ほんとに保育士さんてすごいなあ。


ただ預かってるだけじゃなくて、一人一人の成長の詳細まで見てくれて対応してくれるの、本当に尊敬する。


しかもうちは一時保育なのに。


ありがたくて感動。


私もこうちゃんも、ここの先生たちに出会えてラッキーね。




2021年5月8日土曜日

【生後374日】最近のママの朝ごはんの食べ方を書くよ!【1歳0ヶ月9日】


最近、面白いスタイルで朝ごはん食べてるから、ぜひ知ってほしい。


私は体の前で腕をクロスしたまま食事をしているよ!


***


この前までは、こうちゃんと一緒に朝ごはんを食べていたの。


一人で食事なんてつまらないでしょ?


だけど、こうちゃんも成長し、ごはんもスプーンもフォークも、隙あらばプレートまでぶん投げちゃうお元気スタイルにシフトしたので、一緒に同時ごはんは無理な時期に突入したんだなと理解した。


保育士さんによると


「こうちゃんは遊びでわざとパンを落としたりするんです。でも、『落としちゃったらもう食べられないよ?大事に食べようね』って言うと、次のパンはそーっと丁寧に食べるんです💕」


だそうで、説明すれば解るのだ。


食べ物は、大事に。


こうちゃんも私も(主に私が、だけど)頭からシチューまみれになった日もあるけど、そんなのは別にシャワー浴びればいいだけの話なので気にしない。


大事なのは汚さない事ではない。


「ママ一生懸命作ったのにー」


って悲しそうな顔をすると、ちょっと「おや?」という顔をするので、たぶんそのうち解るんだと思う。


一応、私のごはんもテーブルに置いてはあるんだけど、同時に進めるのはかなり難しい。


私がひとくちでも食べようものなら、忍者の縄抜けのごとくするりとお食事チェアから抜け出し、テーブルに飛び出してきちゃう。


そんな感じなので、こうちゃんが食べ終わったら、ごちそうさまでしたのお手てぱっちんをして、麦茶を渡し、おくちやお顔をきれいにふいて、テーブルや床を掃除してから、やっと私のごはんタイムが来る。


余談だが、このごちそうさまでしたの時に私が


「今日も上手に食べられたねー🎵」


と言っていたら、夫が「じょ、上手に、、、?!」と驚愕していた(笑)


確かに、上手ではないかもしれないので、夫のつぶやきはスルーして


「うん、“元気に”食べて偉いねー✨」


としれっと変更しておいた。


そんな感じで怒涛のこうちゃんごはんは終わり、いよいよママのごはんタイムが来るわけです。


しかし!


「はーぶーーー!」


と興奮しながらつま先立ちしてテーブルにしがみつき、一生懸命手を伸ばして私のごはんを狙うこうちゃん。


「これはママのごはん!こうちゃんはさっきごちそうさましたでしょ?」


と言っても、それはそれ、これはこれで、ママのごはんも気になるんだもん!


大概私の朝ごはんは納豆かけごはんなんだけど、それを欲しがる。


だめだめ言っててもフラストレーション溜まるだろうから、スプーンにごはんと納豆1粒をのせてお口に入れてあげると、なにやら哲学的な表情になって黙ってもぐもぐ食べる。


「ね?大人のお味だったでしょ?これはママのごはんなの」


と納得させると、ぷいっといなくなるけど、今度は私の反対側に現れる。


左から来ても右から来ても味は同じだよー?!


それでまた「はーぶーーー!」となり、ごはんと納豆1粒を与え、哲学的な表情になる下りを繰り返す。


まあ、それで納得がいくなら、いいんだけどさ。


次に来るのは、「ママ!遊ぼう!今!今遊ぼう!」


という訳で、こうちゃんは私の右側に立つのが好きなので、私は左手でこうちゃんのお気に入りのアンパンマン風船を顔の前でくるくるしてやりながら、こうちゃんのいない左側の安全地帯に逃がしたお茶碗に向かって、腕をクロスした状態でスプーンを伸ばして食事をする。


お箸だとこれは難しいので、専らスプーン。


これが私達の朝ごはん風景です。


ねえ、人生において、こんな変な格好で食事する機会なんてある?


そうそう無いでしょ?


子どもがいると、珍しい体験ができるのよ。


もうちょっと大きくなったら、テーブルにパンやバターやジャム、野菜スープに珈琲を自由に並べられる日常が戻ってくると思うんだけど、今は複数アイテムを並べるのは危ないからやめてる。


子ども用のお食事チェアなんて全然拘束力ないの、びっくりしない?


本当に忍者の縄抜けみたいですごいから!


目を離した一瞬の隙に、Xのライヴが始まる時にドラムセットの中で立ち上がってるYOSHIKIばりに、お食事チェアに立ち上がってるんだから!


なにが始まるの?!ってゾクゾクするよ。


とりあえず今はこんな感じ。


この後はどんな事が起こるんだろうね?


楽しみだね💕


2021年4月25日日曜日

【生後361日】待機児童になったリアル【生後11ヶ月27日】


5月入園できたらいいなーというふわっとした感じで希望を出し、結果、入れませんでした。


枠が無いって。


でもまあ、今のたまに一時保育に行く生活は、私にもこうちゃんにもあまり負担がなくて、もしかしたら最高かもしれないので、そんなに落ち込まなかった。


これからも毎日いちゃいちゃしようね💕くらいの気持ちでいた。


しかし、私は見てしまったのです。


おむつのパッケージに印刷された、ほぼ実物大の赤ちゃんに向かって話しかけるこうちゃんを。


泣きそうになった。


保育園に入れてたら、本物のお友達と、毎日遊べたんだ。


でも、枠が無いのは仕方がない。


来月は空かないかな。。。


しかし、リモートワークが定着してきた今、転勤も減っているのではないかと予想。


なかなか難しいだろうな。。。


就労が理由の一時保育は、週三回まで利用できるので、頑張ってコンスタントに予約を入れていこう。


パート先では、常に人手不足なので、保育園に入れたらだいぶ貢献できるはずだった。


保育園に入れることをそこそこ期待されているようだったし、なにより就労証明も書いていただいたので、きちんと報告した。


「入れませんでした」


「え、、、」


性格も言葉もきついけれど根は優しい女の子マネージャーは、私になんて言葉をかけようか困っている様子だったので、


「つまりこうちゃんは、今をときめく待機児童ってやつになった訳ですね🎵」


と茶化してみたが、


「え、、、ときめかない。。。」


って呟いてた。


おむつに話しかける話までしたら泣いちゃいそうな勢いで、ママよりがっくりきてた。


ほんとに彼女は、まともに育ったいい子なんだな。


普通の感覚を普通に持ってる。


人手不足とかじゃなく、私の希望が叶わなくて残念であるという点に対して反応している。


私のショックを思いやっている。


大事な感覚だ。


その後は、私は明るく馬鹿話を振り撒き、自分でしゃべって自分が最初に大笑いするという得意技を連打して空気を力ずくで変えた。


ねえ、こうちゃん。


歩けるようになったらさ、公園とかも行ってみようよ。


ママは人見知りだけど、こうちゃんにお友達ができるように、他のママに頑張って話しかけてみるよ。


こうちゃんのためなら、ママは何でも頑張れそうだよ。


2021年4月24日土曜日

【生後358日】パパとママのあたふた記録【生後11ヶ月24日】


先日、私が台所にいる時に、パパがこうちゃんのおむつを替えてくれていた。


「うわっ、うんちしてる!、、、こら、じっとしてなさい!、、、あっ!あっ!」


何だ、なにが起きてるんだ?


「ようこさーん!助けてぇぇぇ!」


行ったら、おむつを外す時にミスったようで、お洋服やお昼寝布団にまでうんちべったり。


こうちゃんは恒例の『おむつ替え脱走大作戦』中で、じったばったしているのを、パパが必死で捕まえている。


こうちゃんは最近、立っちが大好きで、おむつ替えの間だけでも横になっていたくはないっぽいので、とりあえずそばに行って、こうちゃんを私に掴まらせて立っちさせて、その間にパパにおむつや布団カバーを避難してもらって、これ以上の被害を防ごうとした。


そしたら、私に掴まってにこにこしながら、おしっこした。。。


私びしょ濡れ。


下には水溜まり。


夫婦同時に「うお?!」って叫んだわ。


「パパ!こうちゃんをシャワーに連れてっちゃって!」


浴室からのこうちゃんのきゃっきゃ言う声を聞きながら、掃除したり濯いだり洗濯機に放り込んだりした。


今日は、パパがこうちゃんをお風呂に入れてくれて、私が外でキャッチした。


保湿クリーム塗って、パジャマ着せて、髪の毛とかしてから、こうちゃんの麦茶を取りに台所に行った時、焼物の底がテーブルの上を擦る音がした。


見ると、こうちゃんがテーブルの上に手を伸ばして、私のカップの取っ手を掴もうとしている。


「ちょ!こうちゃん!それ駄目!」


飛んで行きたいところだったが、台所の赤ちゃんゲートを跨ぎ越えるので遅れ、私がテーブルの向こうに回り込んだ時にはもうこうちゃんは頭からアイスコーヒーまみれで、元気に私のカップを椅子にガンガン打ち付けていた。


「パパごめん!今一度シャワーを!!」


こうちゃんだけをシャワーしてくれてもいいのに、すぐに自分も全裸になって息子と浴室に入っていった夫は、間違いなくいい奴である。


あれね、熱いお茶とかコーヒーだったら絶対に届かないテーブルの中央に置くのに、アイスコーヒーだと油断するよね。


反省しながら辺りを掃除してコーヒーまみれのパジャマやタオルをお湯に浸けている私の耳に、父子の仲良しな会話が聞こえてくる。


「はい、2回目ー🎵」


「ぶぁうわー❤️」


「おちびのせいで母ちゃん大変だぞー🎵」


「きゃうー❤️」


バタバタするけど、平和な生活だ。


2021年4月23日金曜日

【生後354日】パート先の掃除に同行したこうちゃん【生後11ヶ月20日】


私のパート先は飲食店なんだけど、更衣室として使うために近くのマンションの一室を借りている。


そこがあまりに汚くて、掃除してしまおうと思って色んな収納を開けるも、掃除用具ゼロ。


なんてこった!


と思っていたら、店長からついに掃除命令が下った。


その指令を受けたのはベテラン主婦Tさんなのだが


「子連れでよけりゃお手伝いしますよ」


と言ってみたところ


「まじ?!Eさんも息子さん連れてくるって言ってるから、来てよ!」


という流れで、今日掃除に行って来ました。


リーダーTさんは、お嬢さんたちはもう大学生なので、単身で。


Eさんは小学4年生の息子さん連れ。


私はこうちゃんを連れて。


いやしかし、小学4年生ってすごいね!


洗面所のタイルの隙間の汚れを取るのに、まずハンドペーパーを被せて、そこに強めの洗剤を吹き付けて馴染ませてから一気に擦り落とすという知的な掃除をしていた。


そんなすごい少年なんだけど、なぜかこうちゃんには照れてしまってもじもじさん。


ギャップが可愛い。


最初はベランダにベビーカーを出して、そこでこうちゃんには日光浴をしていてもらって、床がきれいになった頃にはこうちゃんが


「俺を解き放てー!」


と叫び始める寸前だったので、皆さんに許可をいただいてリリース。


解き放たれたこうちゃんは、ママに一直線かと思わせて、全然こっち来ない!


色んな人につかまり立ちして、にこにこ。


途中で様子を見に店長がやって来た。


Eさんが息子さんに


「ほら、こんにちはって言いに行きなさい」


と言っていたので、私も浴室の床を掃除しながら、姿は見えないけれどどっかにはいるであろうこうちゃんに向かって、


「こうちゃんも店長さんにこんにちは言ってね!」


と叫んだら、代わりにTさんから返事が返ってきた。


「大丈夫!もう店長に抱っこされてる!」


店長の息子さんも赤ちゃんの頃はぷにぷにだったそうで、こうちゃんを見ると懐かしくなるらしい。


1時間でささっとやってすぱっと帰ると決めてあったので、みんなでぱっぱと掃除して、最後の10分くらいは店長が出してくれたスペアキーで、開かずのロッカーが無いかの確認。


辞める時にロッカーに物を入れたまま鍵を返さずの人がけっこういたみたい。


みんながロッカーの前であーだこーだ言ってる中に、こうちゃんも急いで加わっていって、Eさんにつかまり立ちして自分もロッカーを真剣に見つめる。


みんなが一斉に笑ったりすると、こうちゃんも楽しそうに笑う。


帰り道、こうちゃんはベビーカーから乗り出して4年生のお兄ちゃんを見つめているんだけど、少年はまだもじもじしていた。


スーパーシャイボーイ!


可愛いー!


また会うことがあったら、だんだん慣れてくれるかな。


そんな感じで、コロナだし保育園行ってないしで人に慣れられない分、どこにでも連れていかれるこうちゃんでした。


今日は色んな人に抱っこしてもらって楽しかったかな。




2021年4月14日水曜日

【生後349日】主婦トーーク!からの甘えん坊シーズン【生後11ヶ月15日】


こんにちは、こてこての『いわゆる主婦!』をやりたくてたまらない41歳です。


ちょいちょい実現していて、その度に

「おおーっ!私、主婦しとる!」

と感激に震える。


今日はパート終わりに、一緒に上がった主婦の方々が

「今日✕✕(←スーパーの名前)行く?」

と話していたので、この2人はご近所さん同士なんだろうなあと思いながら着替えていたら、唐突に

「◯◯さん(←私)は行かないんですか?」

と。


え、なにそれ、みんな行くもんなの???


メッカ???


ぽかんとしていたら、

「いつもどこで買い物してます?」

と訊かれたので、うちの近所のスーパーを答えたら、


「✕✕行ったことあります?」


「え、行ったことないですけど、、、近くになくて」


「すぐそこですよ!ここ出てまっすぐ行って右!建物で見えないだけ!」


もうお一人も加わって熱心に


「そうそう、ほんとすぐだから!火曜日は全部88円なの!」


「野菜も悪くないし、卵とかお買い得よ!」


2人でものすごく熱烈にそのスーパーの事をプレゼンしてくれました。


今日はおうちでパパとこうちゃんが待っているのでまっすぐ帰ることにしたけど、今度の火曜日は行ってみようっと🎵


こういう主婦トーク本当に楽しい。


今までとまるで違う世界✨


火曜日の卵と同じくらい、何でも楽しめる私ってお得💕


ところで、こうちゃんの甘えん坊さんは、最近すごい。


パパとお迎えに来てくれる時は普通にベビーカーに乗っているらしいんだけど、私の顔が見えたとたん


「ベビーカーいや!ママの抱っこ!抱っこ!断固抱っこ!」


という主張がすごい。


だから抱っこしてベビーカーに荷物乗せて帰る。


おかげで空中で抱っこ紐にこうちゃんを入れるのがだいぶ上手になりました。


ちなみに、途中からはパパの抱っこでも大丈夫。


ママ抱っこよりも少し視点が高くなるだけで、とっても新鮮な表情で周りを見てご機嫌でいる。




【生後347日】頭突きと鼻血そして変化【生後11ヶ月13日】


最近こうちゃんがやたらめったら甘えん坊さんになって、常に体の一部がママとひっついてないといやだっていう状態。


常にひっついてますがなー!


安心してくれー!


ちょっと寝て起きた時は、目を開けると同時に起き上がり、半分しか開いていない目で私を探す。


当然の事ながらすぐ隣に寝ているので、近過ぎて最初は見つけてくれなかったりもしますが、じきに無事見つけてくれて、安心してくれます。


安心した瞬間、また眠りに落ちてばたんと倒れてくるんだけど、その時に悲劇が起こる。


あの重い頭が、私の鼻っ柱目掛けて落ちてくるのである。


第1回目は、ごん!って来て、私が「ぐあっ!」って言って鼻血を出し、パパが渡してくれたティッシュを鼻に押し込んでいる私を見て、こうちゃんはきゃっきゃと笑っていた。


第2回目は、ごん!って来て、私が「うがっ!」って言って鼻血を出し、パパが渡してくれたティッシュを鼻に押し込んでいる時、こうちゃんはじっと見ていた。


その後、抱っこしてほしそうに両腕を伸ばしてくるので抱っこするも、全く私と目を合わせない。


「こうちゃん?」と顔を覗き込もうとしても、ぎゅっと私にしがみついて、顔は頑なにそっぽを向いている。


夫の見解は

「何かわかんないけどやっちまった、って思ってるんじゃない?」


私は慌てて

「ママ痛くないよ?大丈夫だよ?」

と言ったんだけど、その後1時間くらいは目を合わせずにしがみついていたので、私も特に何かを無理強いしたりせず、いいこいいこしながら一緒にごろんしていた。


そして迎えた第3回目!


なんでこんなにしょっちゅう鼻血を、、、!(笑)


今回は、歯をくいしばって声が漏れるのを抑え込んだ。


痛そうにしたらまたこうちゃんが目を合わせなくなってしまうと、咄嗟に思ったから。


「えっ!また?!」と叫ぶパパ。


私は黙って鼻を押さえて衝撃が緩和していくのを待った。


涙だらけの目を開けると、こうちゃんが

「ママどうしちゃったの?」という顔で私を覗き込んでいた。


赤ちゃんにも心配そうな顔っていうのがあるのかは判らないけれど、そんな顔に見えた。


パパも

「お?どうしたんだ、おちび?心配顔になっちゃってるぞ?」

と言っていたから、パパにもそう見えたんだろう。


私は痛そうな顔を見せないように、こうちゃんを抱っこして

「ママと一緒にごろりんちょ🎵」

と転がって、しばらくしたらこうちゃんはまた寝息をたて始めた。


色んなことが、だんだん、解ってくるんだろうなあ。


こうちゃんは頭ぶつけても転んでも、好奇心の方が勝っちゃうからあんまり泣かないんだけど、このペースで行くといつか頭ぼこぼこになっちゃいそう。


私の鼻も低くなっちゃいそう。


2021年3月31日水曜日

【生後335日】お客様とこうちゃん【生後11ヶ月1日】


パパがお休みの日のお昼だけ、近所のパートに行かせてもらっている。


お仕事が終わると、パパがベビーカーでこうちゃんを連れてお迎えに来てくれる。


今日は新メニューを買って帰りたかったので、2人にはお店の外で待っててもらって、私だけが店内に買いに行った。


数ヶ月このパートをやっているうちに、常連さまのお顔やオーダー、支払い方法も覚えて、それで喜んでいただいたりもして、軽い世間話もするようになった。


勿論、お昼はとても忙しいので、その世間話も一瞬ではあるのだけど、実は私、仕事中もずっと喋っていたい人なので、一瞬でも嬉しい。


常連さんの中に、“元”気難しいおばあさんがいる。


最初はかなり手こずったのだが、今では仲良しになったおばあさん。


前回接客した時に


「最近あんたいないじゃないの」


と言われ


「一時保育の空きが全然なくて、なかなか出勤できなくて」


と説明したら、私に小さな子どもがいる事にびっくりしていた。


その日、おばあさんは顔に湿疹が出ていて、声もいつもより弱々しかった。


その後2週間も全く会えていなかったので、そろそろ心配になってきたところで、私と同じ商品受け取りの列に、そのおばあさんを見つけた!


思わず駆け寄って


「お久しぶりです!お元気でしたか?」


と声をかけてしまった。


おばあさんは


「元気よ!今日もあんたのお店の売上に貢献しなきゃと思って、来たわよ!」


と、元通りのお元気さで、安心した。


おばあさんは、商品受け取りもそっちのけでお店の外へ出て、こうちゃんを見に来てくれた。


夫はちょっとびっくりしたのかもしれないけれど、私がお客様と仲良くなりがちなのは知っているので、落ち着いて挨拶していた。


おばあさんは、夫の顔と私の顔をまじまじと見つめ、


「うーん、お母さん似かな?」


と言った後で


「ほっぺがぷくぷくだからそう思っちゃうだけかしら」


とつぶやいた。


ダイエットの必要性を感じる一言であった。


このおばあさんは、ほんわかした雰囲気ではなく、小さくて痩せていて弱々しい外見とは裏腹に、口調も顔つきもどちらかというときつめで、厳めしい雰囲気である。


私はなんとなく、仕事をしてきた人なのではないかと感じている。


管理職を通り越して経営者っぽい匂いがするのである。


でも、芯は優しくて、心も広い。


私が最初の不慣れな時から見守ってくれて今こうしてちょっと突っ込んだ交流ができているのだから、懐が深いのは間違いない。


ご近所のお年寄りはみんな見るからに優しそうなタイプだから、こうちゃんから見たらニュータイプのこのおばあさんに、こうちゃんはどんな反応をするんだろうと興味深く眺めていたら、

かなりの時間真剣におばあさんの顔を見つめた後で、笑顔全開になった。


やっぱり赤ちゃんは人間の本質を察知するんだなあ。


店内で同じ番号を何回も呼んでいるのが聞こえたので、おばあさんとはそれでバイバイした。


王道の主婦プレイがしたくて「パートに行く」というフレーズを言いたいがためだけに始めたパートだけれど、なかなか楽しんでいる自分がいる。


やっぱり私は、事務職とかより人と対面している仕事の方がいいな。


2021年3月22日月曜日

【生後327日】★悲報★ 息子、ファスナーを扱えるようになる【生後10ヶ月22日】


今までは、細かいものとかはポーチやバッグに入れてファスナーを閉め、

「ないないなーい🎵」

って言っとけば良かった。


「ぶぐー」とか言って不満そうにするけど、すぐに飽きてどっか行っちゃう。


しかし、これが開けられるのだと知った瞬間から、破竹の勢いでありとあらゆるファスナーを開けていく。


サコッシュを開けて鍵を引っ張り出し、ムーミンママのキーホルダーをかじる。


リュックを開けておむつポーチを出し、更にそのポーチまで開けて中を興味深げに観察。


リュックからおやつジップロックも出て来て、中にボーロが見えてるもんだから大興奮。


ただしジップロックはまだ解明できていないらしく、中身を出せとばかりに凄い勢いで振り回していた。


もうしっちゃかめっちゃか。


おとなしいなあと思ったら何か出してる。


捕獲して

「こうちゃん、いたずらっ子さんしてたでしょ?」

と尋問すると、すっと目をそらして黙秘権の行使。


「証拠は上がってるんだぞ!」

と鬼刑事役をやると、

「にゃは💕」

と無邪気な笑顔ではぐらかす。


ぼくね、楽しく遊んでたの!


って感じなのて、ママも一緒にリュックの中を見てみたり、もっと中身を出してあげたりして、遊びに徹する。


飽きた頃にそっと全てを元に戻す。


この世には指先を使う練習になるおもちゃが存在するらしいんだけど、もう日常生活だけで充分なんじゃないかと思う今日この頃です。


次は引き出しが危ないと予想。


この前偶然開けちゃって、目を輝かせてたからなあ。。。


2021年3月19日金曜日

【生後323日】着々と見事な主婦になりつつある【生後10ヶ月18日】


パートに10:00-14:00という完全なる主婦枠で入り、

周りも殆ど主婦ばっかりで、

「駅前にサンマルクカフェできたんだって!」

とか地元ネタできゃっきゃできるのマジで楽しい。


「あそこの病院は毎朝長蛇の列だけどあれ全部整形外科で、内科は空いててすぐ入れる」

とか、お役立ち情報もくれる。


私は41歳で0歳児のママだから、ちょっと皆さんとはズレているため、

「つかまり歩きしてます」とか「歯が生え始めました」とか言うと、

懐かしがって「うちもそうだったわー」とか経験談を話してくれる。


孫がいる人までいてびっくり。


みんな家庭が第一だから、パート終わったら一緒にどこかお茶しに行くこともなくそれぞれチャリでさっと帰っていくのも、すっきりしたお付き合いで良い。


パートからの帰りは、珍しく私単身なので、通路が狭くて赤ちゃん連れでは入るのが難しいけど激安で野菜が豊富なスーパーに寄ってお買い物もできる。


おうちに寄って野菜を降ろしてから保育園にお迎えに行く時は、やっぱり速足になる。


早く会いたいもん。


この私単身の姿は、ご近所さんたちからするとびっくりしちゃうようで

「こうちゃんは?!」

ってたくさん問い掛けられる。


これってすごい事だよなあ。


もし虐待とかしてたらちゃんと通報してくれる地域の目があるって事だもんね。


朝に会っていないおばあちゃんと夕方に会って

「こうちゃんは今日は保育園の日なんですってね」

って言われたりするから、情報共有もされている。


「一人だと気楽でしょ」

と言われて

「なんか落ち着かないです。早くお迎え行きたいんですけど、時間より早く来ちゃだめって言われて」

と答えたら、みんな大笑いする。


「最初の可愛いうちだけよぉ!もっと大きくなったらね、うるさいし疲れるし、一人の時間が欲しくなるわよー!」

ってみんな言う。


こうちゃんは相変わらず、たまに行く一時保育が大好きで、にっこにこで出てくる。


角を曲がって先生が見えなくなるまで、乗り出して笑顔で先生を見ている。


先生も、お忙しいだろうにできるだけ外で見送り続けてくれる。


利用調整通って、ここに毎日来れるようになったらいいねえ。


(うちは5月入園の利用調整待ち中です。連絡は4/20)


こうちゃんを連れて帰ってくると、またご近所さんたちがいて、

「こうちゃん、おかえり」

って言ってくれる。


平和な日常だなあ。



2021年3月14日日曜日

【生後317日】平和な9~10ヶ月健診【生後10ヶ月12日】


母子で風邪をひいて延期になっていた9~10ヶ月健診に行ってきた。


お隣のおばあちゃんにお見送りしてもらった後に、ななめ向かいのおばあちゃんからもお見送りしてもらい、こうちゃんにこにこで出発。


受付の女性にも笑顔を振り撒き、隣の1歳の男の子にも向かい側に座っていたおばあちゃんにもにこにこ。


終始にこにこのお出かけとなりました。


つかまり立ちが出来るので、受付で受診票とかをリュックから出す時に


「こうちゃん、ちょっと立っちしててね」


が可能になり、成長を実感した。


待合室でお隣に座っていた男の子、1歳2ヶ月だそうで、とってもシャイだったけれど、こうちゃんに手を振ってくれたので


「バイバイができるの?すごいねえ!」


って言ったら、慌ててママに顔を埋めて隠れてしまったけれど、その後おもむろに立って私たちの前まで来て、改めてバイバイをしてみせてくれた。


きゅーん!


かわいーーー!


帰る時もバイバイしてくれた💕


こうちゃんの健診は、全く問題なく、身長は75センチで、体重は9.7キロだった。


先生が、こうちゃんのまだ生えかけとも呼べない初めての歯の様子を、というか歯茎の様子を見て


「お!」


と喜んでくれて、母子手帳の「歯」の項目に「1」と書いてくれた。


大事な、初めての、1。


正確にはゼロだと思うんだけど、


「こうちゃん、先生ね、ここに1って書いちゃうよ🎵」


と話しかけながら書いてくれたのは、尊重してもらえてるようで嬉しかった。


ベテラン看護師さんのお膝の上ですっかり慣れた様子でくつろいでいるのを見て、いい小児科さんに出会えて良かったなあと思った。


毎回恒例の、診察後に看護師さん数人と先生が代わりばんこにこうちゃんを抱っこする下りもあって、皆さんに可愛がってもらって本当に幸せ。


赤ちゃんだからお会計は無いんだけど、母子手帳を返してもらうために呼ばれるのを待つ。


呼ばれて、返してもらった母子手帳をリュックにしまっている間も、こうちゃんに立っちしていてもらっていたら、受付の女性が小さな窓から乗り出してきてそれを見て、急いで出て来てこうちゃんに直接


「すごいのねえ!もう立っちができるのねえ!」


と褒めてくれたので、こうちゃんは満面の笑顔になった。


私が靴をはいている間、その女性はこうちゃんを抱っこして待合室のお年寄りの間を回り、


「こんにちは」


なんて言って、お年寄りを和ませていた。


(内科と小児科の病院なので、お年寄りもいっぱいいるのです。)


私にこうちゃんを渡しながら、


「本当に、大きくなったわね」


「はい。ちょっと心配な時期もありましたけど、元気に育ってて嬉しいです」


「そんな時期あった?!」


めちゃくちゃびっくりされた。


「最初は私が名前呼んでもあんまり反応しなくって、、、でもここで訊いたらちゃんと聞こえてるって言われて、、、パパが呼んだら反応するのに私にはしないから、なんでだろうって悩んだりしたんです」


と説明したら、


「それは安心しきってるからよー!こうちゃん見てれば判るわよお!やあねえ、何言ってるのよー!」


と大爆笑された。


これと、顔が似てるって私が認識できない話と、こうちゃんが大きいって言われるとよく判らないから不思議な気持ちがする話は、みんなに爆笑される。


夫にも笑われる。


とにかく、無事に育ってる。


このまま元気に、すくすく成長してくれますように。


2021年3月12日金曜日

【生後316日】やっと歯が生えそう!【生後10ヶ月11日】


私のパートが終わる頃に、パパがこうちゃんと来てくれて、みんなでランチしたりお買い物したりする。


(最近は一時保育がいっぱいで取れないので、パパがお休みの日のランチタイムだけパートに行ってます。)


この日は、まずお買い物に行くことにして、近くのスーパー内にある100円ショップに向かった。


店内の通路は狭いので、休憩スペースにパパとこうちゃんは待機していてもらって、私だけささっとお買い物に。


お会計を済ませて休憩スペースに戻ってきたら、パパが突然


「ねえ、俺の左手の親指の辺りを見ててね!」


と言って、こうちゃんの顔に手を伸ばした。


こうちゃんは最近の度重なる鼻水吸引で警戒していて、顔を歪めて叫びそうになったので、


「ねえ、いやがるよ、やめてよ、ここでやらなきゃ駄目なの?」


と私は抗議した。


パパが「まあまあ、いいから」と言いながらこうちゃんのお口を開けると、下の歯茎に、ぽちっと小さな穴みたいなものが見えた。


「えっ!」


「これ、たぶんそうだよ」


つい先週、こうちゃんに全く歯が生えてこない事に首を傾げていたところで、何なら軽く心配していたので、私たちはとっても嬉しくなった。


私はつい感極まってしまって、こうちゃんをいいこいいこしながら


「こうちゃん!歯が生えるの?すごいねえ!えらいねえ!」


と声を上げてしまったので、隣の椅子に座っていたおじいさんまで笑顔でベビーカーを覗き込んだ。


こうちゃん本人は、私たちが爆発的に喜んでいるので、一緒になってにこにこした。


我が子が、普通に成長するのが、いちばん嬉しい。



2021年2月26日金曜日

【生後302日】赤ちゃんがごはんを食べてくれない時【生後9ヶ月27日】


こうちゃんが、ごはんを食べてくれなくなった日があった。


風邪をひいて鼻水で苦しいからかな?


ごはん拒否ブームかな?


拒否ってことは、自我が芽生え始めたってことで、良いのかな。


でもごはん食べないと心配だなあ。


ちょっと考え込んでいると、ある写真を思い出した。


ずっと前にお友達がFacebookに投稿していた写真で、

ちいちゃい子が、立った状態で、顔も床もテーブルもうどんだらけにしながら、

笑顔でどんぶりを豪快にあおっている写真。


うどんを食べているというより、うどんを浴びているといった方が近い写真で、見た時は衝撃的だった。


これだ!


これでしょ!


私はこうちゃんを椅子からリリースしてみた。


案の定、すぐに私の膝につかまって立ち上がり、テーブルの上のごはんを見ている。


やっぱり!


ごはんを食べたくない訳じゃないんだ。


つかまり立ちが楽しすぎて、一瞬も座っていたくないだけだ。


立った状態でスプーンを口元に運ぶと、普通にぱくっと食べた。


やったあ❗


という訳で、こうちゃんは最近、立ち食いです。


大人になったら、屋台とか駅のそば屋とかで、立ち食いする事もあるからね、

その練習だと思えばいいよね。


そのうちまた座るだろうし。



2021年2月15日月曜日

【生後291日】こうちゃん2度目の風邪【生後9ヶ月16日】


一時保育でもらってきたと思われる、こうちゃん2度目の風邪。


前回よりも、きつい。


熱もなく機嫌も悪くなく、症状は鼻水だけなのだけれど、この鼻水が尋常ではない。


1時間に1回は鼻水吸引をしないと、とっても苦しそう。


お昼寝も、だんだん鼻水で息ができなくなってきて苦しくて起きてしまう。


可哀想。


こうちゃんは鼻水吸引が大嫌いなので、この時ばかりは涙を振り絞って号泣するので、心が痛い。


毎回とんでもない量の鼻水が出てくる。


でも、なによりも辛いのは、食欲が無いこと。


あーんしないのなんて初めて。


のどが痛いのかな。


ミルクはがんがん飲むけれど、ごはんに対しては断固口を開かない。


お粥だけでもと思ってるんだけど、とにかく絶対いやなんだって。


元気に家中を這いずり回って、色んなものに手を伸ばして引っ張り落として、といつも通りにいたずらっ子さんなだけに、余計に心配。


☆☆☆


翌日、お粥だけは何とか食べてくれた。


それもめちゃくちゃにゆるーくしたもの。


おかずはやっと口を開けてくれたものの、すぐにべーっと出してしまう。


でも、お粥だけでも食べてくれて良かった。



2021年2月7日日曜日

【生後283日】立って座ってやだって言って【生後9ヶ月8日】


つかまり立ちと伝い歩きが出来るようになったこうちゃん。


でも一度立ったら座れない。


体力の限界が来たら私を呼ぶ。


それでは不便だろうと思ったので、

私も一緒につかまり立ちを隣でして、

膝を曲げてしゃがむのを何回かやってみせた。


そうしたら、小さな膝をぷるぷるさせながら、

恐々トライしてみていた。


その後でパパにこうちゃんをお願いして、

私はパートに出掛けたんだけど、

帰ってきたら、普通に立ったり座ったり出来るようになっていた!


早い❗


しかも、出来るようになったことは、

とっても楽しそうな顔で何回も繰り返す。


赤ちゃんを見ていると、

人間って学ぶことを楽しめる生き物なんだなあとつくづく思い、

私の調べものや勉強も、独身時代より更に楽しくなった。


言葉の発達も面白い。


椅子に座っている私の足をよじ上ってきて、

何か獲物はないかと見えないテーブルの上を手探りしながら、

はっきりした発音で


「やあーだーーやあーだーー🎵」


と言っているのを聞いてびっくりした。


これ、私の真似なんだよね。


こうちゃんがテーブルからノートやペンを引っ張り落とす度に私が


「やーだーこうちゃん、それママの大事大事よー」


って言うから、覚えたらしい。


言いながら、「ママ、どう?ぼく新しいの言えたんだけど🎵」って感じの笑顔で私の反応を待っている。


勿論、髪の毛をくしゃくしゃにしてべた褒めした。


すごいね、こうちゃん。


どんどん色んな事が出来るようになって、えらいなあ。



2021年1月24日日曜日

【生後269日】雨の日にベビーカーは無理だった。【生後8ヶ月27日】


この日は雨だったので、保育園には抱っこ紐で連れていった。


ゆえに、お迎えも抱っこ紐。


まあ、私単独でなら徒歩6分の距離なので、片道ずつなら腰の調子が危うい時でもいける。


自宅に着いてこうちゃんを抱っこ紐からリリースし、


「今日は保育園どうだったんだい?いっぱい遊んだの?」


とか言いながらコーヒーを淹れて、ほっと一息しかけた時に、保育園から着信。


さっきの保育士さんからで、だいぶ慌てている感じで


「別のお友達のお着替えを、こうちゃんのお荷物に入れてしまったと思うんです💦」


おおー、なんかいかにも保育園ライフっぽい体験だわー🎵


「今見てみますね、ちょっとお待ち下さい」


と言ってこうちゃんの保育園バッグからお着替えの袋を取り出して確認するためにスマホを床に置いたら、すかさずこうちゃんが突進。


こうちゃんはスマホが大好き。


正確には、スマホリングが大好きなのである。


うっかり通話を切られないようにガードしながら荷物を解いていくと、ありました、女の子ベビーのお洋服が。


「ありましたよー❗」


「ありましたか!良かった❗」


「じゃあ今持っていきますね❗10分後くらいには着くと思います❗」


って事で、こうちゃんにまたちびダウンを着せて、はたと思った。


今日の腰のコンディションだと、今また抱っこ紐で往復は危ない。


それで、ベビーカーにレインカバーをして出かける事にした。


このスタイルでお出かけするの初めてだけど、短距離だし、大丈夫だよね。


行きは、良かった。


こうちゃんはレインカバーに興味津々。


ママこれはなに?という風に「はーうっ?」と何度も問いかけてきた。


しかし保育園に着く頃には、絶叫。


「びぃぎぃゃやあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"❗」


とんでもないレベルで絶叫である。


保育士さんが出てきた時と、他のお母さんが微笑みかけてくれた時以外は、叫びっぱなし。


帰り道も全力で絶叫。


虐待されているかのような叫び。


いつもなら、抱っこしながら頑張ってベビーカーを操作して歩けるんだけど、今日は大粒の雨だ。


抱っこしちゃったら傘をささない訳にはいかない。こうちゃんが濡れちゃうから。


だけど手が足りない。それやると、ベビーカーどうしようってなる。


途中、苦肉の策で傘を与えてみたら、しばらくはご機嫌で触っていたけれど、しばらくって1分くらいだった。


ご近所中に響き渡る我が息子の

「びぃぎぃゃやあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"❗」


立ち止まることは許されない。


立ち止まったおうちの人から迷惑行為で訴えられかねない音量だ。


私は覚悟を決め、傘を畳んでダウンのフードをかぶり、全速力で残り3ブロックを駆け抜けた。


今まで一度もこうちゃんを連れている状況で走ったことはない。


安全に、大切に、生活してきた。



最後のカーブを左タイヤが浮くくらいの勢いで曲がり、袋小路にイン、

我が家の前でドリフト状態で向きを180度変える。


一瞬で鍵を開け、ベビーカーを玄関にピットイン。


電光石火でベビーカーから狂い泣く息子を抱き上げ2階へ駆け上り、

魔法で消したかのごとき早業でちびダウンを脱がせ、

帰って来た時にちょうどよい温度になっているはずの哺乳瓶をひっつかむ。


温度、よし❗


速攻!


ミルクを口にして数秒後に、やっと落ち着いてくれた。


レインカバーの何がそんなにいやだったんだろうなあ。


ママの事はちゃんと見えてたはずなのに。


やっぱり自由人だから閉塞感が嫌だったのかなあ。


これが苦手だとすると、未来の自転車ライフも危ういよね。


何回かやったら慣れてくれるかなあ。。。



《翌日》

ウーバーイーツ配達員の雨の日装備を研究。

からの、フジロック雨装備も調べているうちに、フェス行きたくなってきた?

コロナよ、早く終われ。


2021年1月20日水曜日

【生後266日】ママとミニピアノ【生後8ヶ月22日】


こうちゃんの初めてのクリスマスプレゼントに、ミニピアノを買った。


以来、けっこう楽しそうに触っている。


私も色々なメロディを奏でて楽しませてあげたいのだが、私のレパートリーは、これだけである。


・きらきら星

・猫踏んじゃった

・紅 (Xの)

・(プレイした事もない)ドラクエのテーマ


その他諸々もあるにはあるのだが、何せ楽譜が読めないもんだから、自分で思い出して歌って、その音を鍵盤で探して、というスーパースローリーかつ怪しい耳コピである。


私は壊滅的に音痴なので、初っぱなの「自分で思い出して歌って」の時点で既に怪しい。


素晴らしい曲を息子が、間違えた音で覚えてしまう危険性がある。


くそう、楽譜さえ読めればなあ!


楽譜さえ読めれば!


楽譜さえ、、、


、、、


という訳で、ピアノの弾きかたの本を買って参りました!


最初の方に、楽譜の読み方が書いてあって、練習曲に大好きなパッヘルベルのカノンも入ってたから、最高。


本当は、ピアニカの本が良かったの。


だって子供用のミニピアノって、黒鍵が3、2、3、2、3分しかないんだもん、これってピアニカでしょ?


それに左手はこうちゃんのお座りを支えたりいいこいいこしたりするので塞がっているから、私がピアノに使うのは右手だけだ。


だけどピアニカの本となると、チャルメラのテーマとか、何か一発芸みたいなのばかりで、違う違う、そうじゃ、そうじゃない。


それで苦肉の策で、めっちゃ簡単なピアノの本にしたのであります。


練習曲が至ってシンプルで、左手はたまーに和音を出す程度で、なんなら別になくても支障がないレベルのものを。


それで最近は、気が向いたら練習している。


こうちゃんも参加してくれる。


左の方で何かバシバシ鍵盤を押してくれる。


けっこう楽しい。


見てくれだけは連弾である。


こうちゃんは、自分が鍵盤叩いて音が出ると、ちょっと止まって考え込んだり、私をきらきらの目で見上げて

「なんだろね?」

みたいな顔をしたりする。


おもむろにスイッチをoffにしたりして、私がさくっとonに戻すと、またきらきらの目で私を見上げて、

「ん?」

と私の反応を見ている。


ノートをかじろうとしたりティッシュを口に入れようとした時に私が「やあよ」と言って首を横にふるとやめるんだけど、スイッチかちかちもそうなるのかを見ているっぽい。


駄目じゃないことを伝えるために笑っていいこいいこしてから、また弾き始めると、こうちゃんもまた左の方の鍵盤を元気にバシバシしてくれる。


こうして平和な時間が流れていく。


一緒に遊ぶ、って楽しい。


いずれはママよりもお友達と遊ぶ方が楽しくなっちゃうだろうから、今いっぱい遊んでおこう。


【41歳主婦】 英語と私 【レペゼン地球→Candy Foxxマルタへ!】


私のメンタルを数年支え続けてくれたレペゼン地球がCandy Foxxとなり、マルタへ旅立ちました。


世界進出に向けて、英語の勉強をするために学校に通うみたい。


マルタ?


シチリアの下の?


あそこって英語圏なの?


と思ったら、公用語はマルタ語と英語だそうです。


Twitterに「初登校!」と楽しげな投稿があって、ファンも英語を勉強しようって動きが見られ、世界に向かってみんなうきうきしている。


ちょうど私も英語の壁に久しぶりにぶち当たったところだったので、この流れに乗ってみようかと思います。


というのも、パート先に、外国の方がわんさか来る。


しかも、日本語あんまり解らないっぽい人が。


このご時世に日本に上陸したのかな?


それも考えにくいな。


英語できる人が増えすぎて、仕事では何の支障もないのに町に出るといきなり英語が通じないから困ってるかつ諦めてる雰囲気を感じる。


申し訳ない。


私のパート先は、うちの最寄り駅の前で、ぎりぎり東京という位置なのに、なぜか来店する外国人のお客様は、


「インドから来ました。東大の医学部に通っています」


というインテリジェンスなオーラを醸し出している系統の人が多い。


家賃が安いからか?


インドから来たかは判らないし、医学部生っていうのも完全に私の妄想なんだけど、とにかくそんな感じ。


ホテル勤務だった時期に必要に迫られてちょっと勉強したものの、その後は日本橋のレストランでも表参道のレストランでも殆ど外国人ゲストに当たらなかったので、


「なんだ、英語要らないじゃん。ラッキー🎵」


と思っていたら、今になってこれ。


めっちゃ必要。


それで久しぶりに接客英語の本を引っ張り出したところです。


英検準1級の二次試験(面接)をどうしてもクリアできなかったので、それ以来


「ああ、あれか、お勉強は出来ても喋れないっていう、典型的なあれか、、、」


と諦めやさぐれ放り出していたのですが、

あのお客様が言葉通じなくて諦める瞬間の顔がつらいので、また頑張る。


ただし今回は、ハードルは現実的に激しく下げる。


パートで使うフレーズのみ!


それなら頑張れる。



2021年1月18日月曜日

【生後264日】初めての発熱!【生後8ヶ月20日】


パート終わって家に着いて、30分休んでから保育園にお迎えに行こうって時に、保育園から着信。


「もしもし、K保育園のIですけれども、こうちゃんのお母様でいらっしゃいますか?」


「はい。お世話になってます、、、」


もしやこれは、、、


誰にでも訪れるという噂の、、、


「こうちゃんがですね、元気なんですけれども、お熱が」


「えっ」


やはり❗


「38.6度ありまして」


「ぇええっ⁉️」


予想を上回る熱だった。


急いで迎えに行く、前に、いつもの小児科に電話して訊いてみると、


とりあえずお迎えに行って一旦家に連れて帰り、完全におうちモードになったところでもう一度熱を計って、それでもまだ高熱だったら電話を下さいと。


なるほど。


更に、今日の夕方は予約が溢れかえっているので、赤ちゃんの発熱案件だと診れないかもしれない、もしくは明日になってしまうかもしれないとの事。


あらあ…人気の病院だからなあ…まあ、これについては後で考えよう。


とりあえず現状把握。本人を見てみないと。


お迎えに行くと、まあまあ元気で、まあまあ笑顔であった。


しかし、明らかに首の後ろが熱い。


家に帰っておむつを替えると、たっぷりした重み。


ミルクをあげたらものすごい勢いで飲んだ。


その後、遊ぼうとしてるんだけど、眠そうで目が半分しか開いていない。


昨日はお昼寝ほとんどなしで遊び倒して、今日の保育園でもほとんど寝なかったというから本当に眠いのは間違いなさそうだけれど、朦朧ともしているのかもしれない。


熱を計っている途中で夫から電話。


「今計ってるところで、…うわ、37.9度。」


「病院だな。ようこさんは大丈夫なの?」


「私は36.3。大丈夫。」


小児科に電話をして、やっぱり熱があることを伝えると、先生に代わって


「こう君だよね?うちで診ますから!すぐ連れてきて大丈夫ですから!」


と言いきった後で、看護師さんに


「大丈夫だよね?…え?今すぐ。…大丈夫かな?」


と確認していたので、気持ち先行型の発言だったのだなあと、先生の優しいお人柄にほっこり。


ちなみに先生は2代目で、周りを先代からのベテラン看護師さんたちに囲まれている構図である。


本当に大丈夫らしいので、ほっこりからの、競歩級の早歩きで病院へ。


さすがの私も今日はタイムを計り忘れたんだけど、たぶん私レコードに並ぶ速さだったと思うわ。


発熱患者なので、隔離待合室に通された。


こうちゃんは顔馴染みの看護師さんたちににこにこしながらも、抱っこ紐の中でたれぱんだのように軟体化していた。


ここでまた検温すると、38.0度。


体温計を受け取りに来てくれた看護師さんが


「ありゃあ❗こうちゃん、つらいねえ」


と声をかけると、ちょっと頭を上げたけれど、すぐにまたたれぱんだになってしまった。


「大丈夫だよ。先生が診てくれるからね」


と話しかけると、弱々しく「あう」と返事する。


可哀想に。一体どこでどうやって風邪をひいちゃったんだろう。


心当たりが全然ない。


診察室では、先生がフェイスシールドを初めて着用していたので、こうちゃんのテンションが一瞬上がった(笑)


なんだこれは?!って顔で、乗り出して一生懸命見ていた。


久しぶりのもしもし(←聴診器を当てること)は、たれぱんだ状態でおとなしくされるがまま。


「うわあ、じょうずー❤️」


といつものように看護師さんたちが盛り上げてもきゃっきゃしない辺りで、私も先生も、看護師さんたちも、悲劇的な空気になった。


こうちゃんは辛いらしく、しくしく泣き出した。


ご機嫌だったりギャン泣きしたり、どちらにしろパワフルなこの子が、弱々しく泣いている様には、胸がしめつけられた。


ベテラン助産師さんが


「こうちゃん来てるの?体重計っちゃおっか🎵」


と現れ、体重を計ってくれた。


9.5キロだった。


こうちゃんは初めての風邪だそうで、私は初めてお薬を飲ませる運びとなりました。


「粉薬なんで、水で溶いて、上顎に塗ってください」


「へええ、そんな感じなんですか、、、」


思いもよらぬ方法だったので、ちょっと面白い気持ちになってしまうママ。


お話を聞いている間、ベテラン助産師さんがこうちゃんを抱っこしてくれていて、しくしくは治まっていた。


私「あ、泣き止んだ」


ベテラン「仲良しだもんねー💕」


先生「こう君、騙されてるぞ!その人は怖い人なんだ!」


ベテラン「なに言ってんだい!」


しばらく皆さんがこうちゃんと戯れてくれてから、やっとこうちゃんを受け取れて(笑)

帰って参りました。


いつも診察後に皆さんで可愛がってくれて、とっても嬉しくてありがたい。


帰りに看護師さんから、体温を記入する表を渡され、熱が下がりきった後に身体中に湿疹が出てくるかもしれないと言われた。


「月齢的にね、もしかしたら。まだやってないよね?突発性発疹って聞いたことある?」


「ああ!噂は!」


この8ヶ月半、何のトラブルもなく来たけれど、これから色々ありそうな予感。


おうちに着いたら、安心したのかふにゃっと甘えて、そのまま眠りに落ちていった。


1時間後、起きていきなりフルスロットルで遊びだした。


お熱は37.3度。


とりあえずお薬飲ませてみたけど、なんか目に見えてお元気ちゃんである。


でももらったお薬4日分は、熱がどうなろうとも最後まで飲みきってと言われたので、ちゃんと飲みます。





2021年1月13日水曜日

【生後258日】預ける事に慣れてきた駆け出しママ【生後8ヶ月14日】


週に一回か二回、一時保育にこうちゃんを預けてパートに行く流れが出来てきた。


最初こそ、楽しめてるかな、泣いてないかな、と心配で震えていたけれど、

毎回お迎えに行くと渡される保育士さんからのお手紙には、いつも決まって


「にこにこ」「ご機嫌」「おかわりしました」「いっぱい笑います」


の文字。


お手紙を渡してくれるだけでなく、お話もしてくれるんだけど、その時も


「本当にいい子で、全然泣かなくて、ずっとにこにこしてて」


だそうなので、もう安心して預けることが出来るようになった。


保育士さんがとにかくたくさんいて覚えきれないんだけど、皆さん


「あら、こうちゃん。おはよう❗」


と声をかけて下さるので、中では色んな保育士さんに見てもらってるんだろうな。


そこから20分くらい程よく歩いてパートに行く。


ちょうど10回勤務したくらいなんだけど、どうやらこの人は辞めないようだと確信してくれたのか、少し距離が縮まって、お話しするようになってきたところ。


ちょうどよい距離感でみんな程よく仲良しな職場なので、やりやすい。


ベテラン主婦メンバーが二人いて、二人とも使い古されたメモ帳をお尻のポケットに入れているような人たちだから、とても親近感と好感を持っている。


最近の小学校のお話も聞けて面白い。


若い子達も面白い。


高校生なのに究極にビジネスライクで、淡々と仕事をして、必要とあらば遠慮なく自分から教えに来てくれて、余計な気遣い気疲れは一切ない。


キャッキャもしなけりゃダラダラもしない。


味気無くてつまらない子な訳ではなく、素直に真面目に働いているがゆえだと思われる。


そこがなんか可愛いのである。


マネージャー陣は、これまた真面目な人達で、仲良く協力してお仕事している。


私が「前回これがまだ教わってなくて動けなかったので、今日もしお時間あったらでいいので教えて下さい」とお願いすると、ちゃんとその日のうちに時間を作ってくれる。


誠実だなあ。


パートが終わって、お迎えに行くのは、最初は不安で小走りだったけれど、今では純粋に早く会いたくて小走り。


大事なこうちゃんと、荷物と、お手紙を受け取って、先生とゆっくりお話ししたりしてから、家に帰る。


ちょっと疲れて横になっている私の前で、こうちゃんは我が家をパトロール。


それが終わると、にっこにこの笑顔で、何やらいっぱい報告してくれる。


「あーんばんばんば🎵はぶうー🎵」みたいな感じで、熱心にお話ししてくれるのである。


今日も着いた瞬間からご機嫌だったそうで、最初から最後まで楽しんだっぽい。


保育園に行った日は、おしゃべりの量が増える。


保育士さんによると、最近は大人だけでなく他の赤ちゃんに話しかけたり触ったりして、目に見えて積極的に関わろうとしてきたんだそうだ。


お友達を作ってるんだね。


今日はきりんさんのおもちゃがお気に入りだったらしい。


ひとしきりおしゃべりしたり私によじ登って転がったりしてから、ぐっすり眠る。


メリハリがあってとっても良い。


お出かけしない日は体力が有り余って、ずっと寝ないもんなあ。


また児童館にも連れていってあげたいんだけど、今はコロナが激しいから、ちょっと様子見。


もっと思う存分遊ばせてあげたいなあ、なんて考えつつ、今できる方法でそれを実現しようと思って、おうちではひたすらこうちゃんと一緒に這いずり回る今日この頃。


今の私は、大人界ではトップクラスのはいはい実績を誇っていると思う。



2021年1月4日月曜日

【生後249日】こうちゃん、パシャパシャするの巻【生後8ヶ月4日】


夫にこうちゃんをお風呂に入れてもらっていたら、お風呂場から、夫がずっと


「じょうずー❗じょうずだねえ❗」


と言い続けている声と、こうちゃんの笑い声が聞こえてくる。


何してるんだろう。。。


お風呂を覗きに行ったら、夫がものすごい笑顔で振り返って


「できるようになった🎵」


「?」


こうちゃんは湯船で温まり中だったんだけど、

パパが水面をパシャっと叩くと


「きゃい❤️」


みたいな喜びの声を出しながら、自分もパシャっと水面を叩く。


パパがパシャパシャ。


こうちゃんもパシャパシャ。


パパがパシャ。


こうちゃんもパシャ。


私はこうちゃんがお腹の中にいた頃を思い出した。


私がポンポンすると、中からもポンポンしてくれてたね。


ポンポンつーか、ドゴッドゴッと全力キックの時が多かったけど💦


お腹の中時代はほぼほぼママの真似しか出来なかったけれど、

今はパパの真似も出来るという当たり前の現実に感動した出来事だった。